5 ◇真っ赤に染まったプール◇
5月19日木曜日
朝
学校につくといつもより騒がしかった。
「なんだろう?」
いつものように彷徨と一緒に登校してきた夢芽は大勢の人が窓やベランダからどこかを見ていることに気が付いた。
「とりあえず教室へ行くか。」
そう言って彷徨は夢芽の手を引き教室へと向かった。
☆★☆
「なんで?!」
教室からみんなの視線を辿ってを見た光景に夢芽は思わず声をあげた。
そこには真っ赤に染まったプールがあった。
「彼らが動いたか。」
「えっ??」
「七不思議の3つめ。」
「あ!そっか。『プールの水が真っ赤に染まる』だね?」
夢芽の言葉に彷徨は頷く。
☆★☆
「なんの騒ぎー??」
遅れて星輝と登校してきた彩月が2人に尋ねる。
夢芽と彷徨は無言でプールを指差す。
「…プールって赤かったっけ?」
真顔で悩み始めた彩月に3人は大きな溜め息をついた。
☆★☆
「彷徨、プールのトリックわかった?」
夢芽がきくと
「先生達に水を抜かれちゃったから断定はできないけど、方法はある。」
「どうやるの??」
興味津々といった感じで彩月がきく。
「理科の実験の応用。
実験したことないか??アルカリ性の液体にフェノールフタレインを入れると赤くなるってやつ。」
「あ!やったかも。」
と夢芽が言う。
「恐らくこんな感じの理科の応用でプールを赤くしたんだろう。」
「これで現実になった七不思議は3つか。」
星輝が呟く。
「あぁ。段数の変わる階段を除けば残りは2つ。
人体模型と石像…か。」
彷徨はそう言うと何かを考える様に黙り込む。
☆★☆
「…そろそろ彼らに理由を聞きに行ってもいい頃かな。」
暫くすると彷徨がそんなことを言い出したため、3人は驚いた。
「彷徨!…犯人誰だかわかったの!?」
驚いてそう言った彩月に彷徨はにっと笑って頷く。
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