1 ◇現実になる七不思議?◇
ー 七不思議
どこの学校にもあるよね?
勝手に鳴るピアノだとかトイレの花子さんとか動く人体模型だとか。
うちの学校は違うんだ。
うちの学校の七不思議はー
☆★☆
「ひまー。なんか面白いことないのー?夢芽。」
机にだらしなく体を倒しながら彩月が言う。
「彩月いつもそれ言ってね??」
夢芽が困った様な顔をしていると夢芽の隣の席の彷徨が口を挟む。
「だって毎日同じことの繰り返しでつまらないんだもん。刺激が欲しいの!刺激が!!」
彩月はがばっと起き上がって叫ぶ。
「うるさい!!」
バシッといい音がした。
「痛いなぁ!星輝!なにすんのよ!?」
彩月の隣の席にいる彩月の幼馴染みの星輝が叫ぶ彩月を叩いたのだ。
「いちいちうるさいんだよ。お前は。夢芽が困ってんだろ。」
そう言われて彩月が夢芽を見ると苦笑いをしている。
ちなみに彩月と星輝の席の前が夢芽と彷徨の席になっている。
関係は前に書いたように彩月と星輝は幼馴染み。彩月と夢芽、彷徨と星輝は親友同士。夢芽と彷徨は恋人。である。
☆★☆
「あるぜ。面白いこと。」
突然彷徨が話しだす。
「何なに?!」
「七不思議。」
「は?」
彷徨の言葉に彩月は間抜けな声をだした。
「だから、七不思議だよ」
「七不思議がどうしたの?」繰り返す彷徨に夢芽も不思議そうに尋ねる。
「最近噂が急速に広まってるらしいんだ。」
「噂?」
「あぁ。なんでも七不思議が本当に起こってるらしいんだ。」
「何それ?」
彩月が怪訝な顔で彷徨を見る。それは夢芽も星輝も同じだ。
「七不思議を実際に起こしてる奴らがいるんだとさ。今月に入ってから始まったらしい。
最初は誰もいないのに音楽室からピアノが聞こえてきた。次は開かずのトイレができた。」
「音楽室は七不思議のひとつだって知ってるけどさ、なんで開かずのトイレ??トイレって花子さんが出るんじゃねぇの??」
星輝が彷徨にきく。
「開かずのトイレが花子さんの出ると言われている場所だということと、生きてる人が出てきても不思議でもなんでもないから開かなくすることで不思議を表したかったんじゃない?
俺がやってる訳じゃないからわからん。」
彷徨は律儀にしかし適当に答えた。
「あたしこの学校の七不思議知らないんだけど。」
と彩月が言うと彷徨は簡単に七不思議を説明してくれた。
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1.誰もいない音楽室に鳴り響くピアノ
2.2階の西側のトイレの右から3番目に花子さんが出る
3.勝手に向きが変わっている理科室の人体模型
4.校庭にある石像が歩く
5.プールの水が真っ赤に染まる
6.屋上に続く階段は上りと下りで段数が違う
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「あれ?7番目は??」
話を聞き終わると彩月が彷徨に尋ねる。
「7番目は誰も知らない。七不思議は全てを知ると呪われるって言われてるんだ。」
「ふぅん。
七不思議を現実にする奴らがいる、か。」
彩月は何か考えるようにしていたが突然立ち上がって言った。
「あたしたちが捕まえようよ!!」
クラスの人達が何事かとこちらを見たため星輝が慌てて彩月の腕を引っ張り座らせる。
クラスの人達の注意が逸れたのを確認してから彩月を叱る。
「いきなり大声だすな!立つな!!恥ずかしい…」
「彩月?変なこと考えてない??」
夢芽が不安そうに彩月を見ながら言う。
「だから、あたしたちで七不思議を起こしてる奴らを捕まえようって言ってるんだけど。」
さらっと彩月が言った言葉に夢芽と星輝は呆気にとられていたが彷徨だけは
「彩月ならそう言うと思ったからこの話したんだ。いい暇潰しになるだろ??」
と言って笑っていた。 |