更新遅くなりました(汗
こんなめんどくさい設定にしなければよかったなと今更ながら後悔しております。
私は、半分白目むき出して、有沢くんに引きずられるように教室に戻ってきました。こんにちは、混沌な世界。さようなら、夢の平穏な日常……。私に夢を見ることは許されないということですね。
教室のドアを開けると、そこにはカオスが待っています。あーもう笑うしかないですね。
もう嫌です。私、本当に学校やめたいです……。
私はその場で泣き出してしまいました。いい年して、こんな人前で泣き出すなんて思っても見なかったですけど。周りが相変わらず私とマイナス10度くらいの温度差があるし、恥ずかしいことこの上ないですよ。
目の前が涙でもうぐちゃぐちゃで、前がよく見えません。有沢くんが無言でハンカチを貸してくれました。彼は私を珍獣か何かだと勘違いしているんでしょうか。あまりにも哀れみの目で見られて私はそんな気がしました。
「一ノ瀬さん、とりあえずどこでもいいから座って――」
「ふぁい、先生」
どこでも言いといわれ、私は空いている席を探しました。
いや、でもやっぱり私に選択権を委ねられても……。私は少し引き気味でした。無理です、この中に入っていくのはやっぱり無理。
敢えて言うなれば、私は番長様のお側が一番いいです。番長様は一番前窓際で興味なさそうに外を見てました。授業中なのに、あんなにぼーっとしてていいのかなと思うくらい、番長の心はもはや窓の外です。
やっぱり超可愛いです。お人形さんのよう。子リスがクリックリした目で外の何かを追っている様子は駆け寄って抱きしめたいくらいです。そんな自殺行為なことしたら倒れちゃいますけど。
どうしよう、空いてる席なんて一箇所しかないですけど。おかしくないですか。なのに好きな席に座っていいなんて。もし仮に私が男性恐怖症じゃなくても、「どけ」なんて言葉言えません。普通は言わないし。
そ、それにその空いてる席って……あの金髪ヤンキーの隣のみなんですけど……。
これってなんの仕打ちですか。私に誰か一人に「どけ」という言葉を吐かせるか、それともアレの隣に座って授業をこなすか……この何かどっちを選んでも地獄っぽい選択肢。
私何か悪いことでもしましたか。いえきっと生まれてきたことそのものが悪いのでしょうか。
私が座るか座るまいか迷っておろおろしていると、アレが舌打ちするのが聞こえました。
怖いんですけど怖いんですけど!
何か眼力で早くしろコノヤローとか訴えてきているような違うような。どっちでもいいけど怖いんですよ貴方。
「一ノ瀬、教科書貸してやらないと俺が怒られるだろ」
いえいえいえ、実際こんな言葉は聞こえませんでした。ただ私にはどうやら幻聴が聞こえるみたいです。
彼は、笑顔で自分の膝を叩きました。
「だから、俺の膝の上に座っていいよ? 一ノ瀬」
「何でそうなるんですか!? いまの流れのどことどこを繋いでだからが使われるんですか!?」
この人、絶対私に嫌がらせをしているとしか思えません。私は顔がまた真赤になってしまいました。ダメダメ、のせられてはいけません。波にのまれたらおしまいです。ここにいる時点で既に終わってる気もしますがそれは置いといて。
誰かが後ろから私の肩を叩きました。振り返ると、先生が笑顔で後ろに立っていました。
「えー……一ノ瀬さん。授業が進まないのだけど、貴方代わりにやっていただけるのかしら?」
顔に笑顔は張り付いていますが、目が笑っていません。
「ごめんなさい」
「じゃ、今黒板に書いてある問題とりあえず全部解いてきてください」
ええ、なんでそうなるんでしょう。先生が笑顔で有無を言わせぬ雰囲気を漂わせているので、逆らうこともできず私は問題を解きました。
わかりました……。この人に関わるとろくなことがありません。私はできるだけヤンキー速星と距離を取り、席に着きました。問題ですか? もちろん解きました。20分もかけて。何か複雑すぎる数式で私もう疲れてしまいました。
「冗談だよ。ほら、本当は隣に座っていいよって言いたかっただけ」
こいつは……。
「あれ? どうしたの? 顔が真赤だけど?」
速星が私の顔を覗き込んできました。あまりの至近距離に私は反射的に顔を背けてしまいました。
何か、冷たい気配が背後でします………。怖くてもう振り向くことができません。ヤンキー速星が小声で囁いてきました。
「無視? 冷たいなあ、一ノ瀬。教科書見せてあげるからこっち向けば?」
猫なで声が余計不気味です。なんでしょう、――尋常ならざる波動を感じますけど。
「教科書見せていただけるのは、う、嬉しいですけど……もう放っておいてくれませんか?」
私は震える声を必死に抑えて、できるだけ平静を装って答えたつもりです。怒ったのかなんなのか、ヤンキー速星は黙ってしまいました。
「そういうわけにもいかないんだ……。だって一ノ瀬さ――」
「ていうか速星くん、さっきからどうして私のこと呼び捨てで……」
「え? いけないの?」
何かびっくりしたって声ですけど、私のほうが驚いてますから。
「初対面の相手に呼び捨てはよくないんじゃないですか?」
「ああ、そういうことか」
え、今ので納得? ちょっと拍子抜けです。
「じゃ――桜」
なお馴れ馴れしいんですけど。下の名前を呼ばれただけなのに、私はまた真赤になってしまいました。
「俺のことは楓って呼んで、桜」
ヤンキー速星の顔を見なくても、彼が背後で冷たく笑ったということは何故か敏感に感じ取れてしまいました。
怖い。
私の本能が私に告げていました。ここから出て行くべきだと。それに従わなかったのは、何故なのか私にも良くわかりませんでした。
桜と速星楓……。
速星は「初対面の人を呼び捨てにするのは失礼」という桜の言葉を聞いて、「桜」と呼ぶことにしました。
ってことは……(笑
さあ、ここからどこをどうやったら恋になっていくのか、作者にもわかりません!! (え)
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