男は目覚めると、空を見つめていた。 スラッ…― 男の侍女である女が戸を開ける。 「今朝はよくお眠りに…」 男の様子を見て、女の言葉が止まった。 「どうされたのですか?」 女が愛想笑いを浮かべる。 「“道"が繋がる…」 ボソリと男は呟いた。 女の笑顔が凍りつく。 すぐに真っ青になった。 「…でっ、では来るのですか、厄疫《にんげん》が!?」 女は慌てふためきながら、立ち上がった。 「み…っ、皆に伝えてきます…!!」 女の足が扉に向かう。 「待って…」 女の腕を、男が掴んだ。 「皆にはまだ、言わないでおこう?“彼"は、違う」 男の指が、何か言おうとした女の口をおさえる 。 「…これは、君と私の間だけのことにしよう。他言無用だ」 主である彼の言葉に、女は従う他なかった。