テイルズオブミクリヤ〜狩人〜第七章縦書き表示RDF


多少グロテスクな表現を含みます
テイルズオブミクリヤ〜狩人〜第七章
作:勇者


(俺は死ぬんだな…)

(いや、死んだのか…呆気ないな)


(眠みぃ…)


(いいのか?寝て?)

(死んだんだからいいか…)


『!?』


一水が昌也の何らかの異変に気付いた


『ガッ!?』


死んでいた筈の昌也の手が、腹部を貫いた一水の手を掴み


『ガァァ!?』


握り潰した


『ったく…』


潰れて骨の折れた腕を引き抜いた一水が呻き声を上げる


『我が一族の末裔にて10代に一人の才能もこの程度か』


『ゴォォォオオ!!!!』


一水が吠えた


『貴様も貴様だ、邪竜になんぞに魂を売りやがって、我が一族の恥さらしが』


と、言って昌也は右から剣をふる


一水はしっかり右を防いだ


『ガァァ!?』


しかし振りかざされた剣先はその場になく、消えた刀芯は一水の腹部に突き刺さっていた


『どうした?不思議そうな顔をして』


一水が膝をつく


『どうも我の子孫は神速の二つ名を勘違いしてやがるな』


そう言うと昌也は手首を返し腹部を突き刺すような一撃を繰り出した


しかしまたその剣先は消え、今度は両足の腱を二つまとめて切り裂く形で振りかざされていた


『本来我が家系はこの力で村やその周辺の町を修めてきた』


一水は足では走れず、背中の翼で20mほど離れた


『この力で世界そのものを修めても良かったが、それでは敵が多くなりすぎる、だから村長の座で収まった』


昌也は20mの距離を無視して、刀芯の消えた刀で次々と切りつける


『今の一族は知らないかもしれないがこの力の名を』


ボロボロになった一水が翼を広げ突っ込んでくる


その10m前で昌也は刀振り降ろす


すると二枚の翼は一度に切り落とされ一水は地面に叩きつけられた


『次元連結システム』


完全に一水は動けなくなった

『説明してやろう、この力は刀に魔力を一瞬で大量の量に注ぎこんで超振動をおこす、その状態で振ると、こうなる訳だ…まぁ、今の貴様に理解出来るとも思わないがな』


一水が口を開き、最後の力を振り絞って超高エネルギー体を作り出す


『そして思わぬ偶然でな、この男、字は違うが我と同じ名前だ、よってこの技も使いやすい』


一水の最後の攻撃が放たれる


『これも次元連結システムのちょっとした応用だ』


迫り来るエネルギー体に昌也は刀を投げつける


魔力のこもった刀はエネルギー体を突き破り一水の顔面に突き刺さった


ように見えたが一水は間一髪で刀に噛みつき止めた


『極死』


一水が刀を止めた時には昌也はもう肩に右手を置き逆立ちのような体制をとる


『雅夜』


昌也は残った左手で一水の首の骨を捻り砕き、爪で首の肉を引き千切った


『次元連結システムで次元移動出来るのは刀だけじゃないんだよ』


『おい…』


(………)


『おい』


(……何だよ?)


『起きろ』


(誰だ?あんた)


『雅夜だ』


(俺か?)


『名前は同じだ』


(じゃあ誰なんだよ?)


『お前達は我の名も忘れたか』


(知らねぇ…)


『……初代村長だ』


(……なんの冗談だ?)


『冗談だと思うならそれでいい』


(………)


『お前は今、死んだんだ』


(……わかってる)


『生き返りたいか?』


(まぁ…な)


『今からお前に次元連結システムを組み込む、使い方はお前が目を覚ましたときにある記憶で理解出来るだろう』


(?)


『我の魂は長い間眠り続け、お前の誕生を元に目覚めた…お前に死なれては困る』


(何の話だ?)


『我が一族の血を濃くもつ者、我の血を受け継ぎ決して絶すな』


(話が読めねぇ)


『説明して欲しいか?』


(あぁ)


『悪いがまたの機会だ、どうやら時間がない』


(おい!そりゃあないぜ)


『また我が出てくるまでにはその力、使いこなしておけ!』


昌也は目を覚ました


全身は返り血に染まり、近くに一水の遺体が転がっていた


『…これは』


腹部を突き刺されたときの穴が見事に完治している


『……………雅夜?』


多少ネタギレ













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