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Ω42

 エデンの中にある別のエリアみたいな所に来た。エデンは三つのエリアに分かれてる。それがアルス・パレスとミラス・パレスとゴッド・パレスという。けど普段解放されてるのはミラス・パレスだけだ。アルス・パレスもゴッド・パレスも普通は行くことは叶わない


 そもそもゴッド・パレスは見えてもいないらしい。けどさっきまで私達がいたあの謁見の間はゴッド・パレスだったらしい。まあラーゼ様がいる場所なんだからそうなんだろう。そして今私たちが向かってるのがアルス・パレスだ。


 アルス・パレスはこのエデンの色々な物を生産してるいうなれば工業地帯みたいな物らしい。まあ普通はそういう所は見せないよね。研究機関もアルス・パレスに集中してるという事だ。観光客はいかないが、研究者達の交流は結構頻繁に行われてるみたいだ。


 私達はゴッド・パレスから転移陣を使ってアルス・パレスから来たから一瞬だった。ゴッド・パレスの転移陣は全てに繋がってるらしい。それは驚きだ。だって転移の陣は対になる陣同士でしか移動できないってのが常識では? 

 そんな風に習った気がする。世界には数は少ないが、そういう陣があるらしい。転移陣が人種の国とかで実装される様になったのはエデンが現れてからだから全然歴史はないが、新技術とかの発表は私は実はまめにチェックしてる。


 だってそういう新技術をしれば、どんな事が出来るごろうかと思いを馳せることが出来る。そういうのは好きだ。てかゴッド・パレスの転移陣が全てに繋がってるって事は世界中に点在してるらしい転移陣を使って敵側に攻める事が出来るのでは? 


 まあけどリスクがない訳でもない。全部に繋がってるって事はその全部から攻められる可能性があるって事だし……不用意につなげる事は出来ないのかも。けど転移陣を上手く使えば、全く分からなかった遠くの地の情報とかも入るかもしれない。


 アンティカのおかげでかなり行動範囲が広くなったといってもそれはやはり世界から見たらほんの少しなんだ。それを私は知ってる。というか、軍の人間なら知ってる。なぜなら、世界の全容がエデンによってもたらされたからだ。その規模と言ったら……私達が知ってた範囲なんて、世界から見たら十分の一にも満たない小さなものだった。


 そして今の情勢を色分けした物を見せられたら、それはもう絶望的と言えるようなものだった。四面楚歌とはこのことか……とね。そこら中敵だらけ……けどそれはじつは前から変わってはいない。でも前は人種は雑魚だからと見逃されてたから、存続出来たわけだ。


 けど今は違う。今や、私達はこの世界に残った僅かな勢力だ。世界の覇権を握ろうとする奴らが見逃す事はない。これが敵だといわれて、表示された世界の大半を叩かれて気を引き締めなかった奴はいないだろう。そしてそんな大半の世界と戦う為の鍵を作ってるのが、このアルス・パレスの人々。いわば彼等も希望であり、英雄だ。私はとてもワクワクしてその英知の場へと足を踏み入れる。

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