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美容師ウサヒコと濁髪の魔法使い 作者:網田めい

Episode:2「ヘアーサロンウサピィ、開店までの軌跡」

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乱、カナブンは虚空に消えた。5 ①

第10毛 「乱、カナブンは虚空に消えた。5」
「久しぶりだよ。この魔法を使うなんてさあ!」

 炎を魂に付与(インストール)したルビィ。駆け出した足の跡には炎の(わだち)。一瞬でユーディとの間を詰めて懐に飛び込んだ。ロッドの突きをしゃがんで避け、下あごに向けてアッパーを食らわせようと、下半身の力を拳に連動させる。地面が凹み、燃える。歯からぎりりと音が聞こえ、炎の拳は天に向かって突きあげる。避けきれない。

 見事、下あごをとらえ、拳を振り切った。ルビィは燃えさかる拳を天に突きあげたまま微笑。振り切った時の破裂音。魔力と魔力がぶつかり大気を揺らす音、力と力のつりあいが取れていない時の不協和音(アドナインスコード)。ルビィの攻の魔力はユーディの防の魔力を突き破った。空高く吹き飛ぶユーディは唇を血で濡らす。だが、ユーディの目は死んではいない。微笑。その顔は凛々しく美しい。ペロリと血を舌で舐めとる彼女。頭上には桜色の詠唱サークルが出現した。ロッドを宙に投げ置き、ルビィに飛びかかるための足場に。そしてすぐにルビィへ瞬発。天から地へ。右手には桜色の魔法の矢を握りしめ、突き刺しにかかる。矢先でルビィの深紅の瞳に突き刺さそうとしていたが、ルビィは微動だにせず、人差し指と中指の間で挟む。魔力がピンとつりあい、音叉のような協和音(セブンスコード)が辺りを響かせた。
 魔力を容易にユーディに合わせることを確かめたルビィは勝利を確信した。ニヤリと笑い、炎は矢を激しく包みこみ、砕いた。ユーディの足が地につく前に、左手にはファイアオパールの優しい色。揺らぎのない炎球体が現れた。

情熱的応援っ!(れぇざぁびぃむ)

 至近距離。熱線はユーディの額に向けて飛び出した。防の魔力に守られ完全に貫くことが出来ず、火花が散った。地に足をついたユーディに向けて連続で熱線を発射する。回避の残影。熱線は当たらない。

千灯篭(フレイムブリンク)ッ!」

 一人が二人に、二人が四人に、四人が八人に。一斉に喋るルビィ。

『さあ。どれが本物のれえざあびいむか、わかるかな?』

「――ッ!」

 扇状に整列し、目標に向けて一斉に連続放射される熱線。ユーディは飛び上がるしか選択肢はなかった。ユーディは空から、ルビィを見下ろした。

 ――その頭上を、揺らぐ炎を纏った人影が覆う。

「――全部はずれ。ボクの勝ちだね」

 両手に赤黒いスパークを纏わせて、ゆっくりと神に祈るように握り、振り上げた。

 楽しそうに微笑む両者。ユーディはルビィ以上に楽しそうに唇を歪ませる。

「――いいえ、当たり。その邪魔な両手を上げてくれた、私の勝ちね」

 ユーディの詠唱サークルが輝きを増した。勝利を確信し、油断したルビィ。振り上げた両手はもう止まらない。彼女は反応速度の鈍ったルビィの隙を()く。ふわりと一回転し、避け背後に。首筋を舐めるように触れて、首を優しく後ろに向かせた。

「――理非曲直(オペレーション)」 

 ……ユーディは、ルビィとキスをした。

挿絵(By みてみん)

「~~~~~~~~~~~~」

 何が何だかわからないルビィは両手両足をバタバタ。
 シディアは服の水気を絞りながら、キスをするふたりを見てしまい、両手で目を隠した。だが、指の間からふたりの様子をしっかりと見ていた。

「――ぷぁっ。やっぱり唇は温かいのね」

「なななななななな、ば、ばかァァァ―――――!」

空中で混乱したルビィをやさしく抱きかかえ、着地するユーディ。

「離してよッ! バカッ! バカァ!」

 顔を真っ赤にしてプンスカピーと混乱しユーディの元から離れたルビィ。ちょうど目を覚ましたガーディアンと目が合い、タコ殴りにする。ふたたび気絶したガーディアンの顔はボコボコに腫れ上がっていた。

「はじめて、はじめてだったのに! うわああああん!」

 ルビィは膝から崩れ落ちて、泣き出した。デヴァインネイションがアンインストールされ、いつまでも泣き続けるルビィ。

「はじめてが女の人だなんて、変態さんだよォ! うわあああああん!」

 ユーディは妖しく笑い、詠唱サークルはふたたび、数を形成する。

「――ルビィ・スカーレット。あなたは私と(ちぎ)りを結んだ」

「えぐっ、えぐ……。もうボク帰る……じゃあね、ピンクの人」

 ルビィは泣きながら、シディアに慰めてもらおうと帰ろうする。

「帰るな」

「――っ!?」

 ユーディの声がルビィの心に響き、足が止まる。

「ルビィ・スカーレット、あなたは今、私の下僕。さて、何をしてやろうかしら」

「ふぇっ!?」

「そうね。とりあえず、女らしい仕草と言葉を話しなさい」

「うわあああ! 恥ずかしい! 絶対やだああ!」

「さあっ!」

 ルビィは細い真っ直ぐなショートカットを指でくるくると巻きつけながら、ユーディの目をじっと覗きこみ。はにかみ照れる。

「――ねえ、よしよしして?」

「ばふッ! あははははは! それが貴方が思う女らしさなの!?」

 腹を抱えて、爆笑するユーディ。地面に転がり、足をバタバタ。ルビィは顔を真っ赤にしてほっぺを膨らませる。

「じゃあ、次。大好きな人に告白する時の言葉。ロケーションは夕日が見えるプリウス海岸ね。しかも初デート」

 ――想像してしまうルビィ。夕日が沈むプリウス海岸の砂浜。隣にはこれから出会う、顔はわからないが大好きな人がいる。
 ルビィは告白の前に、彼と手を繋ぎたかった。ルビィはチラチラと彼の顔を気遣いながら、手を触れようとした。胸はどきどき。頭の中は真っ白。視界はくるくる。

 でも、勇気を振り絞って、手汗のにじんだ手で彼の手を握った。握ってしまった。繋いだ瞬間、ルビィの真っ白になった頭に告白の言葉が浮かぶ。今の気持ちを伝えたい。愛する気持ちは止まらない。言葉は自然に、勝手に、能動的に出ていた。 

「……好き、好きっ、大好きっ!」

「ばふううううう!」

 ユーディは地面を何度も何度も叩いて爆笑する。

「じゃ、じゃあ、次! その大好きな人にプロポーズする時の言葉。ロケーションは満点の星空のクラリスの丘で、付き合って3年目の記念日ッ!」

 ――想像してしまうルビィ。満点の星空、クラリスの丘。隣には大好きな人。
 いつもいっしょにいるときは手を繋いでいる。……手はもう、繋ぎなれていた。ルビィは好きな人に謝って、手を離す。それは流れ星に願いを込めるためだ。星が流れる瞬間が見えた。すぐに目を閉じて、祈る。流れ星にプロポーズする勇気を下さいと。
 3年前、告白した時のどきどきがふたたびルビィに襲いかかる。頭の中は真っ白。視界はくるくる。どうしよう、こんなに大好きな人とは絶対に一生出会えない。結婚式を想像して、顔は真っ赤になる。もし断られたらどうしよう。照れた顔はうつむき、一気に不安な顔になる。
 でも、幸せな未来は自分から望んで、勇気を持って前に進まないとやってこない。流れ星に勇気を下さいと祈った。心に想いを刻む魔法のように……。これに短縮詠唱をつけるならば……そう。星に(ブレイブ)勇気の願いを。(シューティングスター)
 ――3年前よりも、彼との距離はどんどん縮まって、もっともっと大好きになった。きっと彼も私のことをもっと好きになってくれているはず……。お星さま、どうか私に力を貸して……。短縮詠唱、星に(ブレイブ)勇気の願いを!(シューティングスター) ルビィは彼に抱きつき頬にキスをした。

 ――そして、言った。不安な顔は幸せな未来を願い、笑顔にして。

「――結婚しよっ!」

「ばふうううううううううううう」

 ユーディに抱きついていたルビィ。ユーディは離れろと指示して、ルビィは離れた。

「もうやだぁ、帰るう! もうカナブンとかどうでもいいから! 魔法を解いてよ! この変態! バカッ! 頭までピンクに染まってるんじゃないの!?」

 ルビィの言葉に、ユーディの心がチクリと痛む。心の傷跡は、彼女の視界を灰色にした。

 夕焼けの河原。濁髪の少年と、泣き叫ぶ幼いユーディ。少年はユーディを追いかけまわしていた。

 《――やーいやーい、ビッチ魔法使い~~》
 《私は、ビッチじゃないもん!》
 《うわっ! ビッチがしゃべった! 気持ち悪ぅ!》
 《うわあーーーん!》

 ――濁髪(クラウディ)にビッチ魔法と幼少の頃に罵られていた思い出。彩髪(カラード)である私をビッチ扱いした。許せるものではない。

 だから私は、誰にもビッチと言わせないために必死に自分を磨いた。私はスカーレット家のような元素属性を持つ血族ではない。私は万物の精神を操る淫乱属性。真っ当な魔法ではない。唇を奪った魔物の数は3000体を超えてしまっている。

 でも、今は違う。私の事を誰もビッチと呼ばない。先日、危険度Sのレッドドラゴンを初めて討伐した。みんなすごいと言ってくれた。嬉しかった。頑張ってよかった。自分は強いと信じ続けてよかった。もうビッチと呼ばれても動じない。動じてたまるか。私は強い。強いんだ。
私は高貴な魔法使いであり続ける。国のためになりたい。人のためになりたいんだ。濁髪(クラウディ)に罵られるような私はもう存在しない。目の前の敵は高貴なスカーレット家。相手にとって不足はない。

 今のユーディの瞳は、青空のように澄んでいた。そのまなざしは醜くなどない。強く、美しい。彼女は強くなった自分へのご褒美で購入したドラゴンロッドを手元に呼び戻した。桃色の髪からピンク色の光の粒が舞い散り、複数の詠唱サークルを形成した。研ぎ澄まされる強き精神。新魔法の詠唱構築。ユーディの脳裏に新たな詠唱がよぎる。

 ルビィは身体を硬直させたまま、はやく帰りたいと泣いている。
「――ルビィ・スカーレット。遊びは終わりだ。魔法ギルドの任により、貴様を拘束する」

 ルビィは止めどなく魔力の溢れるユーディに気がついた。
「――やだあ! 帰るぅ! カナブン! ボクは今ピンチだよぉ! こういう時に助けにきてよぉ! あ、シディア! シディア助けてぇ!」

 シディアはコミカルな動きをしていたルビィを見て、戦いが終わったとほっとしており、元気そうなルビィの声に反応して、笑顔で手を振った。

「ちっがーーう! 呼んでるの! なんで嬉しそうに手を振っているんだよぉ!」

「――ルビィ・スカーレット、感謝してあげる。貴方のおかげで、私はまだまだ強くなれる」

「交錯する苛まれし心……」

 ――ユーディの詠唱が止まる。短縮詠唱が出来なかった。良い句が浮かばず、心に浸透しない。彼女は自身の魔力の無さを責め、そのまま通常詠唱に移行した。

「心に決めたひとつの想いよ、ふたたびふたつとなりて、牢獄を築け!」

 ルビィの身体を足元から包み込む。ルビィの苦しむ声は響き渡り、黒の混じった桜色のオーラは徐々に彼女を覆い隠した。

「……ルビィちゃん?!」

 四つん這いに倒れ込むルビィ。シディアは異変に気がつき、走った。ユーディは、今まで目に入れたくなかった濁髪の姿を入れてしまった。

「――ちっ」

ユーディは魔法の大矢を一本具現化させた。彼女に向け、それは近づくな言わんばかりに。

「…………」

 黒い桜色のオーラは消え、スッと立ち上がったルビィは、ユーディの目の前に向けて瞬発。そして矢を炎の掌で掴み、砕いた。欠片は宙に散らばり、風に吹かれて消えていく。

「……あの濁髪(クラウディ)はボクにいじめさせてよ。腹が立つんだよね」

 太陽は、ふたたび厚い雲に隠れ、辺りは暗くなりはじめた。
 ユーディは彼女の豹変ぶりに驚いた。彼女に精神を狂わせる魔法をかけた。それは心のコンフリクト。同時に存在する二種類の決して混じり合わない、矛盾する気持ちの葛藤を引き出す魔法。
 それは何かを志すものや、好きな気持ちのすべてをひとつにし、心に決めて真っ直ぐ生きている人間に過去の未熟な精神を無理やり呼び起こし、葛藤させ、自身を深く問い詰めさせる。
 ルビィの暗く輝きを失った深紅の瞳は、目の前の走ってきたシディアに向けていた。

「――ボクもルチルも、魔法使いなんてなりたくないんだよ。濁髪(クラウディ)のくせに、落ちこぼれのくせに。いつもいつも、つっかかってきてさ。ほっといてよッ!」

 ルビイはシディアに掌を向けて、火球を飛ばした。

「――ちょっと!?」

 ユーディは驚いた。予想していた事態と違う。矛盾する二つの気持ちに悩まされ、自分を追いつめて、戦闘不能とする予定だった。しかし、ルビィ・スカーレットは友人であるはずの濁髪を、他人を傷つけようとしている。それはまるで何か大事なものを失ったときのエゴにまみれた、復讐のように。

 ――火球は、シディアに向かってゆく。

「ルビィ、ちゃ……」

 ――燃えさかる炎。……羽根を広げた飛竜(ガーディアン)。その圧倒的な大きさでシディアを完全に炎から守り、ルビィに向けて火炎を吐いた。

 火炎をいとも簡単に、片手で振り払ったルビィ。

 ユーディは目の前の状況を理解できず、呆然としていた。ひとつだけわかることはルビィ・スカーレットと目の前の濁髪は、今はもう友人ではないということだ。

「ルビィちゃん! どうしたの!?」

「――濁髪(クラウディ)のくせにボクに話しかけるなッ!」

 シディアはルビィのその言葉に心が震え、泣きそうになるが噛みしめて、涙を止めた。

「…………」
 シディアはアイアンロッドを召喚し、構えた。

「――私、わかったよ。ひどいのはあのピンクの人。ルビィちゃんは友達だもん。あの人の魔法で昔に戻っているんだよね。私が絶対に元に戻すよ」

 飛竜はシディアに低いうねり声を上げ、ユーディを睨みつけた。羽根を大きく広げ、勇ましい。

「……私、わかったよ。今なら、ガーディアンの気持ちがわかる……ありがとう!」 

 飛竜は勇敢な顔で、シディアに頷いた。

「――水に濡れたままだと熱が出て、コールフォ病になるぞって言ってくれているんだよね。大丈夫、心配しないで。私は戦える」

 飛竜は「えっ?」とシディアに面を食らった顔をした。

 ルビィは涙を流し、頭を抱えて葛藤する。

「ボクは魔法使いなんかになりたくないッ! 嫌なんだよ、母さんみたいになりたくないッ! もっと、誰かのためになるような事がしたいんだよッ!」

「ボクは血筋に頼っているだけで何もない、からっぽでつまらない人間なんだッ! なんでキミは、ボクやルチルを尊敬するような目で見るんだよッ! ボクはキミのような大きな目標は持っていないッ! 何にもないんだッ! もうボクに関わらないでよッ!」

 ルビィは泣きながらも、シディアに情熱的応援(れぇざぁびぃむ)を放った。

 ユーディはルビィが口に出してしまった葛藤を聞いてしまった。葛藤する、二つの矛盾する気持ち。ルビィ・スカーレットは母のような魔法使いにはなりたくはないと言った。それなのに人のために、国のために尽くしたいと言う。ユーディは彼女の母である、クンファ・スカーレットを心から尊敬している。それは国に、女王陛下に認められた証である、二つ名を授かった高貴の中の高貴、魔法使いの中の魔法使いだからだ。その立派な母を、
どこに嫌う理由がある? 家族もいない。ひとりで生きてきたユーディとはくらべものにならない家庭環境だ。

 魔法使いになり、人のために生きる。すると世間は自分の事を認めてくれて、地位も築ける。スカーレット家で、血筋も充分。きっと少し頑張るだけで、誰しも尊敬をしてくれる魔力を手に入れることができる。その気になればすぐにでも国に尽くすことが出来るのだ。……なりたくはないだと。甘ったれるな。ふざけるな。立派な母を、国が認めた魔法使いを侮辱するな。その血を継ぎたい者は山のようにいるんだ。

 あの濁髪(クラウディ)がルビィ・スカーレットを魔法使いになれと勧めたらしい。当たり前だ。優秀な血筋なのだから。しかし、あの女はその親切な彼女に敵意を向けた。あまつさえも、いじめると言った。

 淫乱魔法と罵られ、ちっぽけな彩髪であるユーディは、ルビィの贅沢な悩みに腹が立った。そしてその足は、親切で決して間違ってはいない、濁髪の魔法使いを守るために駆け出していた。

「魔法使いを舐めるなッ! ルビィ・スカーレットォォ!」

 シディアに放たれた熱線。ガーディアンは熱線の速さに追いつけない。だがユーディなら追いつける。熱線を防の魔力で受け止めた。シディアの目の前で、飛び散る火花。攻と防がつりあった時に生まれる協和音(セブンスコード)が響き渡る。ユーディはシディアに向けて。

「――濁髪の魔法使い(クラウディウィッチ)、私を倒そうとしているの?」

「絶対にルビィちゃんを元に戻すんだから!」

 助けられたことに気がつかない、敵意をむき出しのシディアはロッドを構える。

 シディアに話しかけたユーディ。シディアの甘ったれた声と透き通った青空のような瞳は、不思議と心を落ち着かせる。

 絶対に立派な魔法使いになると、ふたたび、淫乱魔法と絶対に罵られないと心に決めた日を思い出す。彼女は濁髪(クラウディ)。魔力などゼロに等しい。それなのに魔法使いを志し、高貴な私に勇敢に立ち向かおうとしている。……気に入った。

 ユーディは微笑み、拳に桜色の魔力を纏わせ、ガーディアンに腹パンをした。

 鳴り響く重低音。一撃でガーディアンは気絶し、倒れた。

「――ふん。ふたりとも同時に相手をしてあげるわ。かかってきなさい」

 ユーディの桃色の詠唱サークルが美しく光り輝いた。草むらからカナブンが一匹、ユーディの魔力から逃げるように飛び立ち、虚空に消えた。

 ――空は曇天。だが、シディアとユーディの瞳は青空のように透き通っていた。
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