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作:Maria



第3話...茨の道!?


ずっと憧れていた王子様の連絡先を手にしてしまった。
私はなんて素敵で幸せなお姫様なのでしょう♪



「…って、結局お姫様なんじゃん!!」



もう否定はしません。
そうです。私は夢見るおとぎの国のお姫様。
でも絶対おとぎの物語に出てくるお姫様は、ハッピーエンドだもん。
だから私と彼の未来に不安はまったくありません。



「ダメだ…おとぎの世界に入っちゃってるよ。ねー桃、あのカフェの人は何て名前だったの〜?」


「青木くん!!青木温人(あおきはると)くん♪」


名前のとおりきっと彼は温かい人だ。



「断言かよ!そんなんメールとか電話だけじゃ分からないと思うよ〜?」


「そんなことないよ♪デートの約束したもん!」


「へ〜ぇ!桃って意外と積極的なんだね〜えらいえらい。でもどー考えても向こうチャラい気がするんですけど…」


「ゆんちゃん!!人を第一印象で判断するのはよくないよ!」


「だって突然メアド聞かれて即OK、遊び誘われてそれもOKって…まっ、桃にはこういう経験も必要だろ〜けど!!」


「こういう経験?」



ゆんちゃんは、私がチャラい温人くんに遊ばれて、ゆんちゃんに泣きつきにいくと想像しているのかな。



「しているのかな…じゃなくて予知だよ!!あたしには桃の未来が見えるわ…。」


「ゆんちゃん…心配してくれてありがとう〜!!私は本当に良い友達持ったよ!!」


「ありがとうの使い方が違うような…まぁ、い〜か。」



ゆんちゃんの心配する気持ちも分かるけれど、愛があれば問題ナッシングなはず!!
…ってな感じで私は、温人くんとの素敵なデートへ出掛けて行ったのですが…。
ゆんちゃんの未来予知がまさか的中するなどとは、この時の私にはまったく分かるはずがないわけなのです。



「温人く〜ん!!こんにちは♪」


「おう!行こっか。」


「え…うん!!」



君の一歩が私にとっての三歩で、ようするに君が歩くスピードが私にとっては速くって、だからせっかく買ったパンプスが痛くなって…


「あ、足痛いの?てかもしかして俺歩くの速かった?ごめん…」


ほら、ゆんちゃん。
やっぱり彼は素敵な人だよ。
ちゃんと謝ってくれたし、やっぱり誠実な人なんだよきっと。



大丈夫。
きっと大丈夫。


「じゃあとりあえずどっか入ろっか。座りたいっしょ?」


「ありがとう温人くん。どこにしよっかぁ?」


「俺は〜どこでも良いかなぁ…決めていいよ!」



ゆんちゃん…。
彼のその言葉からすでに1時間ちかく経過してしまいました!!
助けてゆんちゃん…!!



結局迷いまくったあげく入ったお店で私は、ついに転落するのです!!!



「…で?何があったわけ?転落とか毎回あんたは大袈裟だなぁ…」


「だってねー!!彼ったら…温人くんがね、たばこに火を〜嫌ぁ!」


「…。あー、確か桃の中では王子はたばこ吸わないんだったけね。」



あぁ、無情。
正直今までまったく意味が分からなかったけれど、こういう気持ちのことだったのね!!
あぁ、まじで無情…!!


「絶対間違ってる…ちょいちょい違ってるような気が…」



前途多難!
すでに初めてのデートから茨の道だよ…。



「ねぇ、桃。別に温人くんの味方するわけじゃないけどさ、それだけで嫌いになっちゃうような'好き'だったの?」


「それは…」


「別に良いんじゃん?優柔不断だって言い換えれば言うとおり聞いてくれるってことでしょ?桃と一緒に居るにはそれくらいできっとちょうどいいはずだよ!!それにたばこだってたいした話じゃないよ!!嫌なら愛の力でやめさせればいいだけ。そーれーにー、桃の言うおとぎ話には、茨の道はつきものでしょ!?」


茨の道…
王子様とお姫様が結ばれるには確かに茨の道が登場する。



「好きなんでしょ?温人くんのこと!!」


「うん…!!好き。好き、好き、大好き〜!!」


「だったら!たった一回のデートで彼の全てを判断しないで、ちゃんと青木温人くんていう人の中身まで見てあげなさい。」


「はい!!分かりましたゆんちゃん先生!」


「よし!」



第4話へ続く♪














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