世界で一番浅はかなラブソング縦書き表示RDF


今、ブレイクしているアーティストの代表作を聞きながら、それとは真逆の、かっこ悪い物語もあるんじゃないかと思い、書きました。そのせいか詩っぽいです。
世界で一番浅はかなラブソング
作:雲崎朝成


オレはバカだから、いちいち言葉にしてもらわないと意味通じない。空気読めなんてまるで無理。まあ今まではそれでなんとかなってたし、一生、この性格は変えられないんだろう。

だけど、何も言わずにおまえがいなくなっちまったことに関しては、おまえの考えってのも分かるし、オレが悪いってことも分かる。まあ、察したってやつ?

おまえが側にいないってのは正直寂しいし、つらい。おまえがいたときには、どうでもいいって思ってたことが今になって、どうしようもなく、大切で、忘れられないんだ。


夏休みに花火したときの火薬の匂いとか、オールして始発待ちながら食べた牛丼の味とか、夕方通った土手から聞こえる川の流れる音とか、おまえの温かい手のぬくもりとか。

こんなことの一つ一つが全部一緒になって、オレの中で大きくなっていって、オレを苦しめてる。そろそろオレも限界だしなんとかしなきゃとは思ってる。

だけど、どうすりゃいいかよく分からない。頭だけがぐるぐる回って、体が全く動きやしない。どうもオレの考える作戦ってのは残念ながら、どいつもこいつもさっぱり上手くない気がする。

やっぱりオレはバカだから、気持ちも言葉にしないと自分の本心がわからないし、伝えられない。おまえはめんどくさがるかもしれないけど、この性格は一生、変えられそうもない。

だからオレは叫び続けようと思う。腹の底から、声が涸れても、周りがオレを笑っても、死ぬまで―
「愛してる」
を叫び続けようと思う。
心の底から、頭が痛くなっても、おまえがオレをバカにしても。














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