オレはバカだから、いちいち言葉にしてもらわないと意味通じない。空気読めなんてまるで無理。まあ今まではそれでなんとかなってたし、一生、この性格は変えられないんだろう。
だけど、何も言わずにおまえがいなくなっちまったことに関しては、おまえの考えってのも分かるし、オレが悪いってことも分かる。まあ、察したってやつ?
おまえが側にいないってのは正直寂しいし、つらい。おまえがいたときには、どうでもいいって思ってたことが今になって、どうしようもなく、大切で、忘れられないんだ。
夏休みに花火したときの火薬の匂いとか、オールして始発待ちながら食べた牛丼の味とか、夕方通った土手から聞こえる川の流れる音とか、おまえの温かい手のぬくもりとか。
こんなことの一つ一つが全部一緒になって、オレの中で大きくなっていって、オレを苦しめてる。そろそろオレも限界だしなんとかしなきゃとは思ってる。
だけど、どうすりゃいいかよく分からない。頭だけがぐるぐる回って、体が全く動きやしない。どうもオレの考える作戦ってのは残念ながら、どいつもこいつもさっぱり上手くない気がする。
やっぱりオレはバカだから、気持ちも言葉にしないと自分の本心がわからないし、伝えられない。おまえはめんどくさがるかもしれないけど、この性格は一生、変えられそうもない。
だからオレは叫び続けようと思う。腹の底から、声が涸れても、周りがオレを笑っても、死ぬまで―
「愛してる」
を叫び続けようと思う。
心の底から、頭が痛くなっても、おまえがオレをバカにしても。 |