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異郷より。 作者:TKミハル

『雪山と北の町』

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ミストランテに預けられた手紙

   親愛なるシャロンへ

手紙がやっと届いたけれど……気になるので一言。
毎回なんであたし宛ての手紙があんなに卑屈な文章で来るわけ?
まあ、確かに数年前までシャロンが招待状やら案内状やらの担当で、くだけた言い回しを使うことに慣れてないってのはわかるけど、あれはないわ。
せっかく家を出たんだから、もっと肩の力抜きなよもったいない。

で、例の荷物のことだけど……釣った魚の箱に関しては完全にこちらのミス。違う人に送る予定だったのが間違えて配送されたみたい。そっちに悪いことしちゃったかな。

ドレスやら宝石やらはただの嫌がらせだから気にしないで。気づいてなかったみたいだから言っとくけど。

お父様とお母様は口を開く度に「金持ちの男を早く捕まえなさい」そればっかり。他に話すことはないのかって思うぐらい。まあ、家族の会話なんてそんなもんよね。

社交パーティーも相変わらず。絶対にシャロンは家出て正解ね。食われてポイ、がおちだもの。
お金持ってて格好いい男の人のまわりには着飾ったのがたくさん群がってるんだけど、その人がまわりを見る目って品評会に出た時のお父様の顔そっくり。

でも、あんまり顔はよくなくて家柄がいいおぼっちゃんタイプもいるから、そっちにアプローチするつもり。家が完全に傾く前に落とさないといけないけど、焦りは禁物と自分に言い聞かせてる。

 最後に。連れができたって話、本当に大丈夫?肝心なところで押しに弱いその癖、自覚しないと。犬が狼にならないとも限らないんだから。

                      エレナ・クラレンス・リーヴァイス

追伸:ミストランテって、グレンタールからかなり遠いはずだけど、まさかこの手紙を見るのが半年後、なんてことはないよね?
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