Chapter.4 Why will I, I have loved him, her?
…毎日…毎日のように、大きく、より汚くなってゆくココロ。
―――以前の自分では、考えられなかったような毎日。
憎い、あの女が。
憎い、私じゃなくてあの女を選んだ新一が。
それは…壊れ、狂気に充ちた、憎さという名の愛…。
ここ1ヶ月、人形のような生活を送ってきた。
当たり前だ。
あの日から…自分は壊れ狂い、おかしくなってしまっている。
◇◆◇◆◇◆
聖人君主…否、聖人君子とまで呼ばれていたあの頃とは違う。
知識、徳望の優れた理想的な、人間とは…。
―――蘭…大丈夫?最近、様子がおかしいって聞いたけど…。
やはり、バレていたか。
母親まで、誤魔化せるとは、思ってもいない。
だが、こんなココロの中身まで知られるわけがない。
―――…?蘭…?大丈夫?最近、ぼーっとしてるけど…具合でも悪い?悩みでも、あるの…?
親友―――否、憎い女からの言葉。
ええ、そうね。
盛大に悩んでるわよ。
…アンタの所詮でね…。
―――蘭?どうしたんだよ?最近、様子がおかしいぞ……?
ご名答、私の愛している…もうすぐ私のものになる名探偵さんね。
流石だわ。
…でも、流石に、このキタナイココロの中身までは分からないみたいね。
◇◆◇◆◇◆
「―――よぉ、姉ちゃん。暇か?…なら、俺と付き合ってくんねぇ?」
「いいわよ。―――その代わり、高いからね、私は」
「アンタみたいな美人になら、いくらでも金は払うさ。…名前は、なんつーんだ?」
「…毛利蘭…」
「もうりらん?漢字は?」
「毛に利用の利、蘭は花の蘭よ」
「毛利蘭、か…いい名前だなぁ…」
じゃ、ちょっくら付き合ってもらうぜ…男に連れられ、毛利蘭は、その場を去った。
―――以前までの聖人君子の自分には、考えられない出来事。
◇◆◇◆◇◆
ニヤリ、と笑ったその顔は
以前までの、笑顔じゃなくて
恐ろしいまでの殺気を背負い
怖い、怖い、怖い、怖い
その思いだけが取り巻き、ついに私達は―――
◇◆◇◆◇◆
「はぁはぁはぁ…っ」
…最近見る夢は。
徐々に徐々にと酷くなっていっている気がする。
何故?―――それは、私が彼女から彼を取り上げたから。
◇◆◇◆◇◆
どうしてあなたは変わってしまったの?
何故自分は彼女ではなく彼女を選んだのだろうか。
何でよりによって彼の事を好きになってしまったのだろう。
―――どうして、彼女、彼の事を愛してしまったのでしょうか…? |