愛物語(3/7)縦書き表示RDF


愛物語
作:美空翼



Chapter.3 Foresight dream


「ら…蘭…!?」


「どうしちゃったの!?」…目の前には、拳銃を持ち穏やかな笑みを湛えている蘭の姿。
周りは一面の闇。
光りは、一切なかった。


「―――どうしたって?私が狂ってるとでも言うの?…なぁに言っちゃってんのよ、園子。私はいつだって正気よ?」


「そんなわけないじゃない!」…その言葉は、喉で留まった。

―――蘭の瞳は、青紫だ。

その瞳が…尋常じゃないぐらいに…透明、何も映していなかった。

恐怖を覚えた。
自分のせい?
自分が…工藤新一の恋人だから?

…親友、だったのに…?


「さぁて。園子ちゃんには、此処で死んでもらいましょうか」


アンタは邪魔なの。
新一の隣は…私が1番似合うのよ。
新一も、きっと騙されてるんだわ。
私の方が、綺麗だもの。

―――心も体も、ね…。


◇◆◇◆◇◆


(っ!!?)


「嫌ぁっ…!」


冷や汗が背中をつたる。

コワイ、コワイ、コワイ、コワイ、コワイ、コワイ

後に残るのは恐怖心。
…精神は…恐慌していた。

予知夢?
それとも…ただの嫌な夢?

コワイ、コワイ、コワイ、コワイ、コワイ、コワイ


◇◆◇◆◇◆


クスクスクス…クス…


おかしかった、もの凄く。
ネットで見つけた密売サイト。

麻薬、拳銃、薬品、ナイフ…

様々なモノが密売されていた。


(準備OK…後は時を、待つばかり―――)


◇◆◇◆◇◆


「―――あ、新一君」
「よっ、園子。どうする?今日も家に来るか?」
「…うん」


怖かった。
少しでも、荒れた心を沈める為に…。


「…どした?園子…?」
「ううん。何でもなーい!」


それより、警視庁行くんでしょ?さっさと行って、帰ろうよ!…押し隠したその心。
…多分、この目の前の男は、気付いているのだろう。


「あ…ああ」


◇◆◇◆◇◆


「―――…」
「―――!―――!」


目暮と話す新一を、園子はぼーっと眺めていた。
片手にはお茶。


「あら、園子ちゃんじゃないの。どうしたの?工藤君に着いてきたの?」
「…え?あ、ハイ」
「そっかぁ〜。蘭ちゃんの事本庁に連れて来た事はないけど…さっすが、工藤君の彼女ね♪」
「……そ…ですね…」

「―――どうか、した?」

「いえ、別に…」
「え?でも―――」


あの夢のせいか。
妙に、元気がない。


「―――園子!」
「あ、新一君!」


先程までの雰囲気は何処に行ったのか。
いつもの、明るい園子に戻っていた。


「帰ろう!」
「おう」


佐藤に挨拶をし、入口へ向かう。


「あ、工藤君!」
「はい?」


振り返る新一。
立ち止まる園子。

そして…言葉を発する、佐藤。


「―――守ってあげなさい。園子ちゃんの事」
「………?」


◇◆◇◆◇◆


―――この時は、まだ意味が分からなかった。
…後に、この意味を知る事になるとは思わずに…。


Foresight dream=予知夢











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう