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愛物語
作:美空翼



Chapter.2 Mean heart, insanity,hatred


―――Where will be my happiness…?

私の幸せは、何処にあるのでしょうか…?


◇◆◇◆◇◆


―――元に戻った工藤新一が、真っ先に会いに行ったのは。
…毛利蘭、だった。

温かく見守っていた周囲。
誰もが、2人がくっ付くのだと思っていた。

………密かに、思いを寄せていた鈴木園子も。
彼女には、京極真という彼氏がいた。

だが、それは執着心を愛と摩り替えていたモノ。

彼も…執着心を愛と摩り替えたモノだった。

だが―――ダメもとで…告白してみると…


―――返ってきたのは、意外な返答。

それも、即答だった。


◇◆◇◆◇◆


―――放課後、時間あったら…屋上に来て。


古いようなその誘い。
告白と、分かるような誘いだった。

…だけれども。
彼は、約束通り来てくれて。

いつも通り、接してくれた。


「何の用だよ、園子」
「…あ…あの、ね…」


少し下向きだった視線を真っ直ぐと向け。
口を開き、声を発した。





―――好きです…付き合って、くれませんか?





…多分、無理だろうけど。





―――いいぜ…





「………え?だ、だって…アンタには蘭がいるでしょ…?」


元々、この告白をダメもとだったんだし……園子は戸惑いがちにそう言う。
…彼には―――毛利蘭という思いの人がいたハズだ。


「蘭はただの幼馴染。それ以上でもそれ以下でもない」
「…っ……」


―――不覚にも零れた涙。

吹き荒れる冷たい風。
手足も冷えてきた。

…そんな私を、彼はそっと、優しく、抱きしめてくれた。


“愛してる”


そんな言葉を、耳に囁きながら―――…。


◇◆◇◆◇◆


…工藤と鈴木、付き合ってるらしいぜ。


…ねえ、知ってる〜?工藤君と鈴木さん、付き合ってるんだって!


…お似合いだよなぁ。いろんな意味で。


…毛利さんよりも、ある意味お似合いだよねぇ〜。


―――それは私への嫌がらせ?

…そう思ってしまうほど、その話題を耳にした。
聞きたくない、ヒトコトまで…。


「―――…?蘭…?」
「!?」


ハッとし、すぐに誤る。
ぼーっとしていたみたいだ。


「ねえ、蘭。最近様子おかしいよ?大丈夫?」
「あ…う、うん。大丈夫だよ。疲れてるだけだから」


こんなの嘘。
嘘に…決まってるじゃない。

園子は新一との関係について触れてこない。
…園子ならやりそうな、惚気すら聞いていない。

―――恨めしい。


…工藤と鈴木、付き合ってるらしいぜ。


…ねえ、知ってる〜?工藤君と鈴木さん、付き合ってるんだって!


私の方が絶対似合うわよ。

…育ってゆく、キタナイココロ。
それは、ほぼ狂気に近かった。


◇◆◇◆◇◆


(―――あ……)


「―――!」
「―――?―――」
「―――!!―――!!」
「―――。―――」


会話は聞こえない。
楽しそうな―――工藤新一と鈴木園子。
噂によれば、工藤新一は『蘭とは幼馴染。それ以上でもそれ以下でもない』と言い切ったそうだ。

…自分はその中に入れない。





キタナイココロ
キョウキ

ネエ、ドウシテ?
ドウシテ、アナタハ、ワタシジャナクテ、ワタシノシンユウノソノコヲエランダノ?
…ワタシジャア、イケナカッタノ?ダメダッタノ?





…イライラする。
ムカつく。





―――ソノコナンカ…シンジャエバイイノニ………





…そうすれば、自分は彼の傍にいられる。
どうしてしまったのだろうか。
鈴木園子は、自分の親友…だった、ハズ。

なのに―――どうして、こんな憎悪が浮上してくるのだろうか。





…コロシチャオウカナ。
ソウスレバ、カレハイッショウワタシノモノ。

―――ツイデニ、カノジョモ。





もはや…浮かんでくるのは、狂気に近いモノだけだった。


mean heart,insanity,hatred=汚い心、狂気、憎悪











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