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地獄
作:粉雪



前編〜犯罪を犯すとき〜


 犯罪はいけないことです。絶対やってはいけません。
 
 何度同じことを言い聞かされただろう…。
そして私もまた言う。犯罪だけは、地獄に連れて行かれるようなことだけはやらないで。これは私の最後のメッセージ。私も犯罪を犯した1人…そしてそろそろ地獄の罰が始まる。


 「ねぇ、ゆりか、ほんとにやるの?見つかったらどうするの?だって無免許運転なんて…。
大学にいけなくなっちゃうよ。」
「大丈夫だよ、見つかんなきゃいいんだし。それに高校はつまんないし、大学行ったって面白そうじゃないもん。それに、学校が免許取得を禁止してるし、どうせ親に言ってもダメっていうんだから無免許でやるしかないじゃん。」
そういってゆりかは車に乗り込む。

「えっと、ブレーキはここで、アクセルはここ…」
「だいじょうぶ?」
「もう、心配性なんだから…。じゃあね。感想はメールするからね」
そういって赤い車は住宅街を出る。平日の昼の2時、車も多くない。ゆりかも最高の気分だった。ここには校則にうるさい先生もいないし、もちろん親もいない。開放感にあふれている。車内にはゆりかの好きなバンド『Foot6』の曲が流れている。
しばらくすると、どこか知らない場所に出た。小学校の近くだ。車はゆりかが運転しているもの以外は走っていない。ゆりかは時速60km近く出している。まぁ、会社や学校の時間でほとんどといっていいほどに人通りもないのだが。
 キキーッ
突然あたりに車の急ブレーキの音が鳴り響く。
「ゆうくん、そんなに走っていくとあぶ…」
そして悲鳴が鳴り響いた。


 「事故のことを詳しく教えていただけますか?」
「はい。ゆうくん…息子のゆうまと公園に行ってたんです。それで、ゆうまが角を曲がったときに…」
「奥さんはそのときは…?」
「ゆうまが先に行くもんですから後から…」
警察署内の一室でそんな話があっていた。
「失礼します。」
「何事だ、今は取調べ中だぞ。」
「いえ、しかし…。容疑者の江原えのはらゆりかが心臓部にナイフをさして自殺していたのを発見しました。」
「何だと、なぜ武器を持たせていた?」
「いえ、厳重に検査しましたので…」
















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