白い空気(1/21)PDFで表示縦書き表示RDF


出逢い、感動をテーマにした作品です。良かったら読んでみて下さい。感想等、書いて頂けると助かります。未熟者ですが、宜しくお願いします。
白い空気
作:アクア☆



北の出逢い


 ある寒い冬の事でした。

 雪国に引っ越してきた僕は、少し困ってました…。

 そう、南国で育った僕は、雪なんて…
 雪の上を歩くこの季節。いつものように転ばないように慎重に歩いていた…

 つるっ…べっ!

 やっぱり…

『イテテっ。やっぱ馴れないな〜。転ばない方法ないのかよ…。』

 毎日のように尻餅をつく!そんなんで雪国が嫌になっていた頃でした。

 クスクスっ…

 転んだ僕を見て、笑っている人がいた。
 何だよ!しょうがないじゃんか…。と、思いながらも笑ってごまかす。

『大丈夫ですか?』

 優しく声をかけて、手を差し伸べてくれた女性は、猫顔でホント可愛い人でした。

『あ、有難う御座います。』

 何か、緊張してしまった。

『……よく転びます…ね…。』

『えぇ?…僕、南の方から引っ越してきて…、雪ってなかなか馴れないもんでして…。』

 クスクスっ。

 彼女は、口に手を当てながら笑っていた。見ていて気持ちの良い笑顔だ。

『あの〜、良かったら少し、お茶しませんか?』

『え?まぁ…、行きましょう。』

 初対面でいきなりの誘いだった。この時、雪国の女性は積極的なんだな〜、なんて思いながら付き合った。


『私も、育ちは南なんですよ?』

『そうなんですか〜。』

『私も、最初の頃は転びそうになったり!クスクスっ。』

 やっぱり、南国から来た人は皆そうなんだ。少し、親近感湧いた。

『でも、も〜三年にもなると馴れましたね。』

『あ!俺も!三年たった。今だ転ぶけど…。』

 楽しい時は、時間もたつのが早いもので、気付いたら外は少し暗くなっていた。

『あ!もぅこんな時間!ごめんなさい…、付き合わせちゃって…。』

『俺は全然平気だよ!良かったら近くまで送るよ?』

『うん…、でも、悪いから…。』

『そっか…。今日、楽しかったです。んじゃね。』

 俺は、少し離れがたい気持ちを抑え、その場を離れようとした…

『あの〜!良かったら名前お聞きしても宜しいですか?』

『ん?司!鷹山司たかやまつかさ

『私、東乃未来とうのみくです。良かったら…また、逢えますか?』

『此方こそ。』

 未来ちゃんか。積極的だな〜、何て思いながら歩いて帰っ…つるっ…べっ!

 イテテっ…












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