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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-97- 生命の神秘(しんぴ)

 やはり老後の安心、いやいや、死後の安心・・と昨今さっこんは保険の種類も多様化しつつある。中には失業したときの収入保障という保険まで現れつつあるが、生命には関係ないものの、生命をつなぎ生き続ける保障・・という意味では、大いに結構なことだ。さて、その生命だが、人に限らず、あらゆる生命がどういった条件で宿やどり、どういった条件で消滅に至るのか? というなぞを人類は科学的に解き明かすには至っていない。その謎とは、生死の発生する瞬間だ。受精すれば生命は宿り、脳死や心臓の拍動停止により、ぅぅぅ…と泣ける死に至ることは科学的に明々白々(めいめいはくはく)で解明された事実だ。しかし、神秘しんぴな生命が宿るビミョ~~な瞬間までは解明されていないぞ…などと、えらそうに思いながら、腹が減っていた深山みやまは鹿にやるつもりだった鹿煎餅しかせんべいを、パリッ! っとかじった。
「結構、いけるなっ!」
 財布をホテルの部屋に置き忘れた、泣ける思いの深山の口から出たひと言である。
 生命の神秘はさりながら、人間行動の神秘は文明最先端のコンピューターをしても解き明かせてはいない。

                   完
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