挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

86/100

-86- 雨(あま)寄る

 全天ぜんてんにわかに、くもり・・などと言えば、今にも空から大粒おおつぶの雨が降ってきそうな雲行きが想定されるが、それと、ザァ~~っと雨が降ることとは大きな違いがある。前者を人々はあま寄る・・と言う。雨寄ると、その先がどうなるかを見定めなければ、当然、ねずみとなり、ぅぅぅ…と泣けることになる。
 新調しんちょうした背広に身を正し、家を出た月鍋つきなべは、意気健康に会社へ車で向かった。。駐車場は会社から徒歩、十分ばかり離れた所にあった。これもジョギングがわりだっ! と、月鍋は健康保持を建前たてまえに、駐車場を歩いて往復していた。
 その日は朝から雨寄っていた。月鍋はそう深くも考えず、まあ、大丈夫だろう…ぐらいの軽い気持だったから、雨傘あまがさは持って出なかった。それが大きなぼんミスになったのだが、そのときの月鍋は、一人のアホに過ぎず、思慮しりょけた。その結果、会社まであと5分ばかりのところでザァ~~ときて、ぅぅぅ…と泣けることになったのである。
 雨寄ると雨が降るとは大きな違いがあるから、泣けることにならないよう油断しないことが肝要かんようだ。

                   完

 ※ 濡れ防止の方法として、雨宿り、タクシー、携帯で会社へ連絡などの手法はなかったのか? という素朴な疑問は生まれますが、月鍋さんは、ただのアホだったので、思い浮かばなかったのでしょう。^^
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ