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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-68- ぬかるみ

 雨降ってかたままる・・と、世間では、よく言われる。だが、雨降って地が固まらず、益々(ますます)ぬかるみが広がるようなことになれば、これはもう、ぅぅぅ…と泣ける以外の何ものでもない。
「その後、どうなってるんです? 田所たどころさん! いっこう進んでないようですが…」
「いやぁ~…実はですね。先方が、どうのこうのとおっしゃるもんで、こじれとるんですわっ」
「拗れとるって、あんた。これで地が固まる・・って言われとったじゃないですかっ!}
「はい、確かに…。ところが、ぬかるみまして…。どうも、すまんことです」
「私にあやまられても…。困りましたな。これから麦踏むぎふみさんに報告に行かにゃならんのですよっ!」
「そう言われましても…」
「それにしても、よく降りますなぁ~」
「はあ、梅雨つゆどきですからなぁ~、ぬかるみになる訳です」
「ダジャレを言ってどうするんですっ!」
「そんなつもりじゃ…、どうもすいません。これから、ひとっばしりしますんで…」
「ほんとに、もう! 頼みましたよっ!!」
 野原にくどく言われた田所は、あわてて野原の家をあとにした。そのとき、家の前の道を自動車が勢いよく走り去った。道にはぬかるみが出来ていて、バシャッ! と野原のズボンをやった。
「くそっ!」
 野原は、ぅぅぅ…と泣ける思いで走り去る自動車をながめた。
 ぬかるみは、泣けるのである。

                   完
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