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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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67/100

-67- 会話

 とある公園のベンチに腰を下ろした二人の老人の会話である。
「△#$%$$#w@でふよっ! ファッファッファ…」
「$%#&%##w@でふぁなふぁったんでふかっ? ファッファッファ…」
 二人とも入れ歯をはずして話しているから、周囲の者にはまったく理解できないのだが、二人は互いに理解出来るらしく、まるで外国語を話しているように流暢りゅうちょうり取りをする。そのとき、一人のヨチヨチ歩きの子供が、どこからかベンチへ近づいてきた。
「#$$%%#%…?」
「ああ! #$$%、%#%。それふぁら、&”#UY$%。ふぁいっ!」
 子供のたずねる意味が分かるのか、老人は小額の白銅貨を一枚、手渡し、ある方角ほうがくを指さした。老人と子供の間に、しっかりと会話が成立しているのである。この会話の内容も、周囲の者には皆目かいもく、分からなかった。子供はされた方角へと、またヨチヨチ歩き出した。すると突然、その会話を聞いていたもう一人の老人が泣き始めた。
「ぅぅぅ…%&’$RT$%##&%でふかぁ?」
「ふぁい、そうでふぅ。ぅぅぅ…」
 直訳すれば、ヨチヨチ歩きの子供は両親に¥20でジュースを買ってやりたい・・というのだそうだ。そこで、老人は自動販売機で買える小額紙幣を手渡した・・というものである。なんとも、涙ぐましく、ぅぅぅ…と泣ける会話だったのである。
 会話は、手話以上に分かる人には分かるものらしい。

                   完
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