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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-66- なるようになる

 ああして…で、こうして…と細かく先を考えると、かなり気疲きづかれする。加えて、そうした結果が惨憺さんたんたるものであれば、ぅぅぅ…と泣ける思いすらする。そこへいくと、なるようになる…と開き直り、深く考えることなく普通に動けば、割合、それが好結果を生むのだから、人の世とは不思議なものである。
 将棋愛好家が集まる、とある集会所である。
「いやぁ~、そう打たれては困りますっ!」
「ははは…待ったなし、ですぞっ!」
「弱りましたなぁ~。ああいけば、こうか…」
 二人の老人が対峙たいじして将棋を指している。その二人が指す将棋盤を、もう一人の老人がながめながらポツリとつぶやく。
「ああこう、いかない方がいいんじゃないですか。なるようになる・・ものです」
「そうですかね…。じゃあ、こう!」
 呟かれた老人は、ああこう…とは指さず、思いついた手をパシッ! と駒音こまおと高く盤上に打ちえた。
「そっ! それはっ!」
 打ち据えられた老人は、ギクッ! とした。必死がかかった即詰そくづみだったのである。
「ははは…待ったなし、ですぞっ!」
「ははは…まいりました」
 勝負は逆転して、あっけなく終わった。
「ねっ! なるようになる・・でしょ」
「確かに…」
 小難こむずかしく考えがちな世の中だが、割合、スンナリなるようになる世界なのかも知れない。

                   完
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