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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-63- 分かりましたっ!

 とある片田舎かたいなかに、太っぱらで名の通った元原という男がいた。この男、どんな難題なんだいでも、『分かりましたっ!』と、引き受けてしまうごうの者で、その依頼いらいを成しげるところから、多くの人々に絶対の信任を得ていた。やがてその名は、大都心の中央政界まで届くまでになった。そしてついに、元原に政府からお呼びがかかったのである。とはいえ、それは飽くまでも裏の極秘事項として処理され、表だって世間に元原の名がとどろく・・ということはなかった。悪く考えれば、元原は国にその力を秘密裏ひみつりに利用されようとしていた・・といえる。
「…まあ、そういうことでして、何とか、元原様にお願い出来ないものかと…」
 政府から派遣はけんされた政府要人は、当然、元原が『分かりましたっ!』と言うのを期待していた。その予想は、やはり当たった。
「分かりましたっ! 私が、何とかしてみましょう…。」
 そして20年の月日が流れたとき、国は立ち直り、再びの発展を確実なものとしていたのである。政府要人達は、ぅぅぅ…と、思わず泣けるような顔で元原の手を取った。
「いかが、なされました? 泣き顔になられて…。分かりましたっ! なんとかしましょう!」
 泣き崩れていた政府要人達は、元原の一発芸で、一転して笑いころげた。
 今の世、分かりましたっ! と、現実に何とかしてくれるヒーローの出現が望まれる。

                   完
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