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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-60- 粗製乱造(そせいらんぞう)

 物は作ればいいっ! という性質のものではない。要は、粗製乱造そせいらんぞう弊害へいがいもたらす・・ということである。そういう物は物とは言わず、単なるモノに他ならない。そういった無益むえきでつまらないモノを安易あんいに多量に作ったとしても世の中はよくならず、ためにもならない・・と言っても過言ではないだろう。それどころか、有害物へと変化することにもなるからこわい。
 老人会で出合った二人のかお馴染なじみの会話である。
たい番組が減りましたなっ、最近!」
「ああ…。フツゥ~~の、どうでもいいドラマが多くなりました。バラエティは面白いのもありますがな…」
「チャンネル数が多すぎて追いつかないから、粗製乱造になるんじゃないんですかな、きっと…」
「はぁ。それに、いい番組でも3ヶ月とか半年とかでしょ? ズゥ~~っと続く番組が減りましたよね」
「そう! 粗製乱造の弊害ですよっ!」
「これも回り回れば、文明が進歩し過ぎた弊害なんでしょうな」
「そうそう! それにしても事件モノが多いですなっ! まあ、演じられる方々に責任はない訳ですが…」
「そうそう、そうそう! 問題は作り手側です。事件モノの粗製乱造は世の中を悪くする・・ってことが作り手側に分かっていないっ!」
「そうそう、そうそう、そうそう! 粗製乱造は世の中を悪くするっ! まあ、視聴率を重く見るスポンサーの有りようもですが…」
「そうそう、そうそう、そうそう、そうそう! いい番組ですよっ!!」
 そのとき、二人に割って入った老女がいた。
「お二人ふたりの会話も粗製乱造ですよっ! 五月蝿うるさいったら、ありゃしないっ! なにが、そうそう、そうそうよっ!!」
 注意された二人の老人は、泣けるような顔で押し黙った。

                    完

 ※ 作品が粗製乱造とならないよう、私も注意したいと存じます。^^
+注意+
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