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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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58/100

-58- 差

 ぅぅぅ…と泣けるつつまましさで日々を暮らす人々と、湯水ゆみずのように金を好き放題に使い、豪勢に暮らす人々・・この両者の差は、いったい、どこで? どうして? 生まれたのか? を真摯しんしに考えて研究する一人の学者がいた。その名を黒髪くろかみという。黒髪は表立っては普通のどこにでもいる教授だったが、研究室にもると尋常じんじょうなその姿は一変し、まったくの変人へと化したのである。
「ハハハ…やはりそうかっ! この集積データによれば、この時点でヒヒヒ…と魔に襲われた・・となる。で、その魔力に魅せられ金持ちへ・・か。フフフ…なるほど。ということは、へへへ…魔に襲われないと金持ちになれない・・ということになる。襲われるか、襲われないかの差ということだな。ホッホホホ…」
 黒髪はハヒフヘホを駄洒落ダジャレのように上手うまつかってわらい、結論づけた。
「ということは、教授。魔をいかに我が掌中しょうちゅうに取り込めるかの差・・ということですか?」
 助手の白髪しらがは少しうつろな目で、黒髪にたずねた。
「ああ。まあ、そうなるかな…」
「しかし、発覚してますよっ! その後があわれに…」
「それは君。取り込んだ魔を取り逃がしたのさ。それだけ甘い小者こものってことさ。魔に見放されちゃ、ぅぅぅ…と泣けておしまいってことだな」
「なるほど! 魔に逃げられない差ってことですか?」
「そうそう、差、差! あっ! 店屋物の鰻重が早く食わないとめちまって泣けるぜっ! えたのとホッカホカの差は大きいっ!」
 差は鰻重の冷たさ暖かさ・・ということらしい。

                   完
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