挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

55/100

-55- 世の中

 世の中では不思議な現象が平然と起こる。正解が必ずしも正解とはならないのだ。だからこわいし、実におそろしい・・というのが世の中ということになる。ただ、そうかといって世の中が不正解でよくなるのか? といえば、決してそうではない。当然、少しずつ悪くなっていく・・と言った方がいいだろう。要は、ぅぅぅ…と泣ける暮らしにくい世の中になるということである。今の世の中である。^^
 退職後、しがない年金暮らしをする年齢となった、とある二人の凡人の会話である。
「年金が満額もらえる年になって喜んでたらさぁ~、泣ける破目はめになったよ」
「増えただろ? 泣ける訳がない」
「それが泣けるんだよ、ぅぅぅ…とな」
「なぜだっ?」
「増えた以上に介護保険料を取られる」
「ああ、アレか…。アレは泣ける」
「だろ? 結果、満額もらえる年までの方が多かったって訳さ」
可処分かしょぶんってやつだな」
「そう、ソレっ! カショ、カショ! 国も、したただ」
「まあ、カショが気にならない水準で暮らせる人には関係ない話だがな」
「そういうランクの人が暮らす世界は、世の中・・って言わないんじゃないか?」
「ははは…天上てんじょうの人々か?」
「天上までは無理でも、せめて五合目くらいは俺達も登りたいものだな」
「ああ…」
 世の中は天上まで登れない凡人以下が、ぅぅぅ…と泣ける世界なのである。

                   完
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ