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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-52- 強風

 強風は、吹いていい場合と悪い場合がある。まあ、いい場合の方が少ないことは明々白々(めいめいはくはく)である。家屋かおくこわれたりして、ぅぅぅ…と泣けるような災害になりやすいからだ。
「ぅぅぅ…偉いことになりましたよ、蛸口たこぐちさん!」
「どうされましたっ! 烏賊尾いかおさんっ!」
「いゃ~、なんと言っていいのかっ! この前の強風で大事な盆栽鉢が…」
「割れましたかっ?!」
「いや、割れてはいないんですっ!」
「? …と、いいますと?」
「飛びましてねっ?」
「どこへ?」
「いゃ~、それがなんと言っていいのかっ! 行方ゆくえ知れずなんですっ! 家出なんですっ!」
「家出? ほう! どこかへ飛んでしまった・・ってことですか?」
「ええ、まあそんなとこで。ぅぅぅ…。戻って来るでしょか?」
「私にかれましても…」
つらいんです、私…」
「ええ、まあそうなんでしょうな? お気の毒です」
「この心中しんちゅう、分かっていただけますかっ!?」
「ええ、ええ。そらもう! ぅぅぅ…」
 強風は、訳が分からないことで泣けることもあるのだ。

                   完
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