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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-51- 手抜かり

 人はどれだけ出来のいい人でも手抜かりをする。優秀な人で、まさかあの人が…と周囲の者を思わせる人ほど、本人にとって、その手抜かりが、ぅぅぅ…と泣けるような大打撃となる。というのも、メンツが丸つぶれとなるから、その口実を上手うまく考えなければならないからだ。それに比べ、普通の人の場合だと、別にどぉ~ってことはなく、周囲の者もそう気にしないから、なんだ! またミスか…くらいに軽く思われて終わる。
「あの人は,呑気のんきでいいねぇ~」
「ああ、田草たぐささんかっ。確かに…」
「あの人、出世したくないのかねぇ~?」
「そうそう。手抜かりばかりで、課長に怒られっばなしだしな。 それに、見ろよっ! 未処理のファイルだらけだ、デスクの上…」
「なのに、休暇だって? どういう神経なんだ?」
「さあ~俺に言われても…。たぶん、かなりズ太いんだろ!」
あやかりたいぜ、まったくっ!」
「いや、会社じゃ、もうあがたてまつってるそうだ。なんでも田草さんの手抜かりファンクラブ・・とかいうのが出来たそうだぜ」
「手抜かりファンクラブ?」
「ああ、手抜かりファンクラブ。手抜かりしてもまったく気にならない功徳がさずかるらしい」
「あの田草さんがな?」
「ああ、あの田草さんが」
 職場は手抜かりニモマケズ、動じないズ太い田草の話題で盛り上がっていた。
 手抜かりは手抜かりと思うと、ぅぅぅ…と泣けるが、手抜かりと思わなければ手抜かりではなくなるから全然気にならず、泣けることなく楽しく生きられる・・ようだ。

                 完  
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