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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-46- 浅はか

 余り深く考えず行動し、あっ! しまった…とやむ。このことを、人は[浅はか]と言う。短慮たんりょ軽率けいそつ・・とも呼ばれる性質のもので、総じて、うっかりミス程度のことなら、ははは…と笑い捨てられて済むが、取り返しがつかない大失態ともなれば、ぅぅぅ…と泣けるドえらいことになる。
「ソンナ~コトハ、マエモッテ・・ケイサンニ、イレテ~オクベキ・・ダッタンジャ~・・ナ~イデスカッ? ・・途端トタンサン!」
 工程表を見ながらイギリス本社からあらたに赴任ふにんした設計技師で支社長のガスケットは工事をした現場監督の途端に苦言くげんていした。
「浅はかでしたっ! 短にガムテープを貼り合せるバビリで済むだろう・・と、つい急がせたもので…。すぐ、やり直させます」
「アサハカ? ワタシハ~コーキング・ガスケット、デス。ココニ~アリマスッ! …マア、ワ~カッテ・・イタダケマスレバ、ソレデ、イ~~ン・・デスッ! スウジツノ~ウチニ、ヤ~ッテ・・イタダクコトハ、ワタ~シノ・・カオモ、タツト~オモワレマス…。スワル~ノハ、イタダケマセン・・デショ?」
「はあ? ええ、まあ…。では、急いでっ!」
 途端はあわてて事務所を出て行った。
「アァ~! ヘルメット…」
 ガスケットが呼び止めたとき、途端の姿はすでになかった。
「アサハカ・・デスネェ~? ワラエテ、ナケマスッ!」
 ガスケットは忘れられたヘルメットを手にし、つぶやいた。
 浅はか・・は、笑えて泣ける場合も起こるようだ。

                   完
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