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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-37- 邪魔

 ぅぅぅ…と泣ける出来事が起こるのは、邪魔の仕業しわざだっ! と、よく言われる。だが、邪魔からすれば邪魔なりの言いぶんがあり、邪魔されるには邪魔されるだけの原因があるだろうがっ! と、邪魔は開き直る訳である。そういや、そうか…と気づいて得心とくさんし、改悛かいしゅんじょうを示せば、邪魔としても、それなりに邪魔はしないでおこうか…などと殊勝しゅしょうにも思ったりもする。要は、邪魔をする意味がなくなるからで、邪魔し甲斐がいがある新天地を探して消え去ることとなる。
 雲一つない快晴の空、富士が一望いちぼうできるとある展望台に立つ二人の会話である。
「道の駅、閉まってましたな。ははは…私はサンドウイッチを娘が作ってくれたんでいいんですが…。それにしても、いいながめですなぁ~」
「そりゃ、そうでしょうよ。なにせ世界にほこる富士ですからっ!」
 返された男は、乗りの悪い男だっ! 言わなきゃよかった! …とほぞを噛み、おしだまった。実は、邪魔がそう言わせたのである。声をかけられた男は、「ですよねっ! 来てよかった…」と当初、予算的に言おうとしていたのだ。ところが邪魔がスゥ~~っとどこからか現れ、本来なら開いているはずの道の駅を閉ざさせた。そうなれば、当然、チェッ! という気分になり、空きっぱら嫌味いやみを言う破目はめおちいる。結果、聞かれた男は補正の予算を立て、どこかで空腹を解消せねばならなくなった・・という訳だ。すべからく国家の予算財源が狂い、政府首脳が、ぅぅぅ…と泣ける原因は、邪魔の仕業しわざと言っても過言ではない。

                   完
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