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泣けるユーモア短編集 作者:水本爽涼
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-34- 疲れる

 人は体力を消耗すれば、当然のことながら疲れる。これは程度のさこそあれ、人であれば誰にも共通する症状だ。疲れないぞっ! と言う人がいるなら一度、お目にかかりたいくらいのものだ。ただ、この[疲れる]という症状には、一つの特徴とくちょうがある。気力がみなぎっているときに行動し、あるいは熟考して出る疲れと、そうでない状態で行動したときに出る疲れは、明らかに程度の差を見せる・・ということである。これが重なれば、両者には大きな差異が生じ、気力のないときに行動した者は過労で、ぅぅぅ…と泣けることにもなるということだ。もう一方の気力が充実して行動した者は、「どれっ! 疲れたから焼肉で一杯やり、サウナで汗でも流すかっ!」というようなアグレッシブさで[疲れる]という刺客しかく逆袈裟ぎゃくけさりにスパッ! と片づける・・といったことになる。
 社員食堂の片隅かたすみで、同期入社の二人が食事をしながら語り合っている。
灯台とうだいさんは全然、疲れませんよねっ! 」
「ははは…私だって疲れますよ、そりゃ。ただ私の場合は、疲れる・・ということを楽しんでるんです」
「どういうことです?」
「ものは考えよう・・疲れるということは、それだけ働いている→働かせてもらえる→動けてる→動ける→健康・・と考えれば、有り難いことじゃないですかっ!」
「ウワァ~~ッ! ものすごく前向きなんですねぇ~!」
「そんな訳でもないんですが、そう考えれば、生活が充実しますよっ!」
「私なんか、また疲れるのか…と、ついつい考えて、ぅぅぅ…と泣ける口なんで…」
みさきさんはネガティブ思考だから、余計に疲れるんですよっ!」
「そうかも知れません…。今日は、いいお話を聞かせていただきました。有難うございました。参考にします」
 二人は別れ、お互いの課へもどった。

                   完
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