前回から大分空いてしまいました
色々考えると際限なくよりよい話に出来ない物か、また前編自体を書き直そうか迷いに迷いました
特に吉原紅蜘蛛編があってからまた悩みました
それでも一応一度完成させて、その後もう一度編集したり加筆しようと思い書いてみました
中編?
辰馬から不吉な話を聞いてから約半年
頭の中からすっかり消え去ろうとしていた或る日の事
その決定は本人から語られた
「この度私吉田松陽が調停役として任命されました」
その内容に誰もが耳を疑い、誰よりも早く聞き返した高杉を見て先生は少し困った顔をして
「これ以上我ら地球人も天人双方に血を流してもらいたくはありませんから断る理由などありませんよ」
そう言って微笑んだ
未だに各地で激しい抵抗を続けていた攘夷勢力ではあるが、日々天人の技術に兵器、兵力が増強される幕府軍に対して今まで以上に劣勢を強いられていた。
今まで強硬な攘夷思想をもっていた人々の中に諦めの心が蔓延しだし、抵抗する者がいなくなる絶望的な状態になる前に、交渉によって天人からの譲歩を引き出そうとする動きが活発化したのは仕方の無いことだった。
今まで幕府にも攘夷勢力にも目に見えて加担せず中立の姿勢をとり続けていた吉田松陽は、その見識と人脈の多さから幕府側にも通じていたため、攘夷勢力としても交渉役として打って付けであった。
「しかし、此度の調停とやら幕府はともかく天人は本気だろうか?」
そう何時に無く神妙な顔をして喋っているロンゲはアデランス小太郎。
「さあな。まあ、天人が本気だろうが先生が交渉するんなら間違いなく成功するだろ」
あの後先生を小一時間問い詰めた癖にあっさり懐柔されたらしく、ノーテンキな事を言ってる年少組の生徒は高杉晋助。
毎度の事だからもう突っ込まないがこの部屋は俺こと坂田銀時の部屋であって、静かに読書に集中させて欲しいと思うのはいけないことだろうか?
そう思いため息をつくと
「アデランスじゃないヅラだ!?あっ違うかつらだ!」
「誰が年少組だこらぁ!?同い年だろうが!」
「おいおい・・・人の心を盗み読むんじゃねーって何度言ったらわかんだよ。しつけーよ。お前ら道端で踏んじまったガム並みにしつけーよ」
「お前こそ思ったことを口にそのまま出す癖止めろって言ってんだろうが、毎度毎度人の身長をネタにしやがって!お前の方が気に入った女に殴られても口説こうとする辰馬並みにしつこいんだよ!」
「そうだぞ銀時。いくら俺のサラサラヘアーに嫉妬してるからと言ってアデランスは無いぞ。せめてヅラで固定してもらわんと返しを間違ってしまう。高杉の身長ネタに関しても以後低杉で固定するよう!ぶべらっ!?」
俺の部屋の障子。俺の部屋の障子(重要なので二回いいました)ごと吹き飛ぶヅラ。勿論吹き飛ばしたのは高杉だ。
「お前こそ永遠に黙ってろ。お前に馬鹿にされると銀時の倍むかつくんだよ」
因みに辰馬に馬鹿にされると3倍むかつくらしい。
「わざわざ人の部屋に来て喧嘩とかやめてくんない?迷惑なんだけど?ほら障子が壊れちゃってるしさ」
「む・・・すまない。障子は俺が後で張り替えておこう」
そう言いながら障子に挟まったまま座るヅラ。
そのヅラを蹴って落ち着いたのか座る高杉。
「おい、いい加減人の部屋から出てって」
「「銀時茶」」
なんで部屋主である自分が茶の用意をしないといけないのか納得がいかなかったが、とっとと茶を飲んで帰ってもらいたかったので自分の分とあわせて用意した。
「ほら茶菓子も用意してやったんだから飲んだらさっさと帰れよお前等。俺は読書で忙しいんだからな」
「読書ってジャンプじゃねーか。そんなもの読んでないで話に参加しろ。おいこの茶濃くないか?」
「そうだぞ銀時。事は先生だけでなく我々にも関係するのだぞ?いや、むしろ薄いだろう。茶葉をケチったな?」
「はぁ・・・さっき高杉も言ってたじゃねーか。先生なら大丈夫ってよ。先生が決めたことを俺らがどうこう口出し出来ねーだろ。はい終了。とっとと帰れ。あと人の淹れた茶が不満なら自分で淹れやがれ。喫茶店じゃねーんだよ」
「確かにさっきはそう言ったが、あの馬鹿(辰馬)の言ったことをお前が茶を入れてる間にヅラが思い出したんだよ」
「馬鹿・・・?いきつけの茶屋に可愛い娘が入ったとか言う話しだっけか?」
「うむ。馬鹿の調べによると名前はおきく。年齢は15でカラオケが趣味でなんと十八番が北島ゴフォ!?」
「誰が馬鹿のストーカー情報の事だと言ったぁ!?半年前のアレだろうが!?ハァ・・・ハァ・・・銀時ぃ・・・まさか覚えてないとか言うなよ?」
流石に目がマジだったので、すっとぼけるのは止した
「調停役が暗殺って話だろ?んなことしたって誰が得するよ?勢いがなくなった攘夷勢力に火をつけるだけじゃねーか」
「それはそうだが万一と言う事もある。今一度我らで説得をだな」
「俺達が言ったくらいであの人が考えを改めるような人かよ。言って聞く人なら高杉が詰め寄った時点で調停役を辞退してるだろうが、違うか?」
「・・・そうだ・・・先生の意思は固い・・・だが、それと俺達が暗殺を心配するのとは別の話だ」
「あの人が並の人間にやられる姿を思い浮かべる方が無茶じゃねえか?暗殺しに来た奴と一緒に帰ってきて門弟にしそうなんだが・・・」
「確かに先生が並の人間にやられるとは思わんが、やはり万一と言う事もある」
「お前は先生が心配じゃないのか?」
「知るか!俺らの心配なんか要る人じゃねーだろ。第一心配させたくなかったらこんな話受けなきゃいいんだろ。そのつもりが無いから俺らに何の話も無くこの話を受けてるんじゃねーか。わかったらとっとと出てけ。今週号のドラゴンボーズ見てる途中なんだよ。俺をお前らへの怒りでスーパー地球人にさせてーのか!?」
「・・・・・・お前の気持ちはわかった。高杉・・・少し銀時も含めて気を落ち着けた方が良さそうだ。退散するとしよう」
「しかし・・・いや、そうだな・・・俺もまだうまく整理できていないようだ。また改めて話をしよう」
そう言うと二人は部屋から直ぐにいなくなった
先生が調停役を任命されて幾日か経った晩の日、銀時は先生に呼ばれていた。
「暇があれば皆「辞退して欲しい」と懇願してきましてね」
「・・・で?わりーけど皆を説得なんて俺には出来ねーよ。納得して欲しかったらあんたの口でするべきだろ」
用は済んだとばかりに立とうとすると先生が手で制する。
「ふふ・・・私がそんな事を貴方に頼むと?私はもっと重要な事をお願いしたいのです」
「・・・・・・そんな事より大事な事・・・・・・ね」
「ええ、単刀直入に言います。坂田銀時・・・貴方にここの門下生を頼みます」
「・・・・・・え?」
「ですから、門下生一堂を貴方に任せたいと」
「いやいやいやいやいや!!!!!!意味がわかんねーから!なんで俺が任されなきゃなんねーの?まるであんたが死ぬみたい・・・な!?」
大げさに振っていた手が石化したように止まる。
「間違ってもらっては困りますが、死ぬつもりはありませんよ?しかし、万が一と言う事もあります。その際血の気の多い桂や高杉が何をするか目に見えてます。その時貴方に止めて欲しいのです」
「・・・・・・・・・あくまでも交渉自体は成功させるつもりなんだな?」
「当然ですよ。この時に役に立たずして何のための勉学ですか」
「死ぬつもりはないんだよな?」
「はい。貴方達が巣立つ日を見る前に死ぬ気はありませんから」
その目は確かに真実を語っているように思えた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わかった・・・ならこっちから一つだけ条件がある。それが飲めなかったらこの話は無しだ」
条件を提示されることは想定外だったのか少し先生は考えた。
「・・・・・・良いでしょう」
「俺を護衛として連れてってくれ。死ぬつもりがないなら良いだろ?」
「何を言って・・・私に万が一があったときは」
「うるせーよ。万が一を無くす為に守るってんだよ。それともやっぱりさっきの死ぬつもりは無いって言うのは嘘か?嘘だってんならあんたを守るためにここで半殺しにしてやる」
立ち上がり先生に向けて拳を突き出す。
「・・・・・・あの時拾った子供がこうも大きくなるんですね」
「!?」
思わず怒りを忘れてしまいそうになる。
「そうですね・・・確かに貴方の言うとおりです。なら貴方の好意に甘えて護衛をして貰いましょうかね」
「え・・・?」
「どうしました?貴方の条件を飲もうと言うんですよ?だから私に万が一・・・は貴方がなくしてくれるんですから、億が一何かあれば皆を頼みますよ?」
「あ・・・ああ・・・・・・」
「さて、私の用は済みました。貴方も用が無いのなら部屋に戻りなさい」
護衛の件を飲んでもらえた以上食い下がる理由も無く部屋を去る際に
「護衛・・・していいんだよな?」
と念を押すと
「護衛・・・してくれないんですか?」
と逆に聞き返されてしまい、もの凄く腑に落ちないまま自室に戻った。
その後説得を諦めた高杉やヅラがせめて護衛をと頼んだらしいが
「もう銀時に頼んでますので皆はお留守番をお願いします」
の一言で一蹴しているようで、門下生一同に「なんでお前が」とか「ちゃんと役目わかってるのか?」やら「万が一があったら許さん」「死んだ魚の目してる」「天パってうざくね」等等いわれる羽目になった。
そんな中ヅラと高杉が
「銀時は天パで腐った魚のような目をしてるどうしようもない人間だが、腕は我々の中で一番立つ。」
「そうだ。天パで腐った魚のような目をしてるどうしようもない人間だが、頑丈さだけなら俺らの中で一番だ。誰よりも立派な盾になる」
とフォロー?してくれたお陰で納得はしてくれたようだ。
先生はヅラと高杉二人に留守を任せる事にしたようで、高杉はまだ出立の日まであると言うのに張り切りすぎて熱をだして寝込んでしまった。
「ヅラぁ・・・先生達はもう城についたか?」
「ふぅ・・・何度目だその質問は・・・熱は引いたとはいえまだ寝ておらんと身体に障るぞ?」
「黙れ。出立の見送り出来なかったんだぞ?なんで起こしてくれなかった!」
「それも何度目だ。先生が・・・いいか先生がわざわざ起こさなくて良いと言ったのだ」
「それでもだ!こっそり陰から見送りしたかったんだよ」
「ならそう言ってくれればよかろう。昨日気を利かせて起こしてやろうと言ったのに断ったのは誰だ」
「・・・・・・興奮して寝付けなかったんだよ」
「自分が遠足に行くわけでもあるまい・・・・・・」
「誰が遠足前日に興奮して熱出して結局遠足を休む餓鬼だ!?」
「・・・その通りだと思うぞ」
「くっ・・・ヅラに突っ込まれるなんて駄目だ・・・もう少し寝てよう」
「大人しく休んでおれば治るものを・・・難儀な奴だ」
一応話的には次で終わる予定なのですが、色々悩んだ結果どうするかは全然決まってません
と言うか投稿できるかも不明です
けど、一応書いた以上どんな陳腐な結末になろうと書き上げようと思っています
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