7.その先の真実を知ってるくせに何故聞くのだろう・・・
「私は・・・撃てない」
菫は顔を伏せた。景斗も。
「何でや?」
「あんたの・・・父親が」
「え!」
「止めろ!」
景斗が怒鳴った。七海は不安だった。真実を早く知りたい。だから教えて。
「ねえ、どうしてそんなに隠すんだよ。なあ!」
七海は景斗の所まで行き景斗の肩を七海は揺さぶった。景斗は視線をそらした。
「何なの!私のお父さんって誰!一体何なの?」
その先の真実を知ってるくせに何故聞くのだろう・・・
「七海さん・・・」
「教え・・・てよぉ」
ジャカッ。銃はまだ七海に向いていた。
「七海・・・」
「ふん・・・反抗して撃ったとでも言えばいい」
「俺が真実を言うぞ」
ジャカッ。景斗に銃口が変わった。
「景斗!」
その時、
「待ちや!」
とあの重い声が聞こえた。
「怪菜・・・」
怪菜は何も言わない。手に握る銃が快斗に向いた。
「っ!」
「死ね・・・」
コナンは怪菜を見て言った。
「キッド!こいつ催眠術かけられているぞ!」
「何!」
確かに。怪菜の目には動揺も何も見えない。まるで操り人形のように。ベルモットが微笑した。
「狙うのはKIDただ一人」
銃弾が快斗の頬を掠った。
「おい名探偵。どーたらいい?」
「くっ」
───怪菜、本当に聞こえないのか。本当のお前に俺の声は届いてるか?
「待ちや」
平次の聞きなれた。この声。平次達はふりかえる。
「親父・・・」
そこには平蔵と遠山。そして優作。あとは鳥取県警だろうか・・・
「主な殺人容疑や組織等々。きっちり始末してもろか!」
「撃ったらもっと罪重なるで?」
ジンは顔を伏せた。数人の警察官が取り押さえられ菫は無事保護された。
「親父に優作さん」
「全くお前みたいな奴がくるところやない」
平次は少し睨んだ。
「菫さん・・・」
「本堂君だった?」
「ええ・・・」
「七海・・・居ないわよ」
「え!」
「!」
景斗と七海は消えていた。
「はあはぁ」
七海は後ろを向いた。誰も居ない。
「よかった」
「今の・・・本気かよ」
「うん」
七海は笑った。
「怖くないのか?」
「あたしこれでも度胸はあってよ」
「自信は?」
七海は自信満々の笑みを浮かべた。景斗は彼女の手をつかんだ。
「後にはぜってー戻れないぜ」
「OK」
二人は同時に走り出した。
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