6.そこに居たのは黒い色の衣装に身をまとったキッドと対になる格好。
ガチャリ。奇妙な音が平次の目と鼻の先で聞こえた。その拳銃というものを持っているのは景斗。その後ろには哀と七海。
「姉ちゃん!!」
「七海さん」
「おっと動くなよ。腕は確かなんだからな」
景斗は銃口を平次達に向けたまま。後ろにいる七海はただ景斗を見ていた。瞬きもせず。平次は話し出した。
「どうしてや」
「え?」
「何でこんな組織に居るんや!」
景斗は迷いもせず即答した。
「俺は探偵がどんな者か知りたい。人のあら捜ししている事がどうしてや?じゃねーと思う」
「探偵は正義だと思います」
本堂が一歩でて言った。
景斗は一呼吸置いた。正義と言う言葉を容易に使うこの平次達を景斗は許せなかった。
「お前は何でそんな年でこんなこと出来るんや!」
景斗は顔をあげた。平次達と視線がぶつかる。出来ればこの場を逃げ去りたい。景斗は口を開いた。
「分かるのか?」
「あん?」
景斗の顔は苦しさに満ちていた。
「犯罪者の子供はなー。犯罪に染まるしかないんだ!」
七海は顔をあげた。景斗はどんなことを思っていたのだろうか?
「は、犯罪者の子供」
「景斗・・・あんたまさか」
「そう・・・」
ゆっくり銃口を景斗は変えた。七海と哀もそれに気付いて顔色を変えた。平次達はその先を見ようと後ろを向いた。そこにいたのは・・・
「こいつのせいで俺はここにいんだぜ」
平次達は息をのんだ。そこにいたのは
「ここは組織のメインコンピューターのある所のようだな名探偵」
快斗はコナンに言った。
「ここに薬のデーターも入ってるのか」
「さあ、でもきっとパスワードがかかっているだろうな」
コナンがため息をついた時、高飛車な声が聞こえた。
「Hello. Phantom thief kid and Culgai」
───こんにちわ。怪盗キッドそしてクールガイ
「ベッベルモット!」
「あなたの目的地はこっちじゃないはずよ」
「ああ、合併した組織の事か。考えたけど怪菜はこっちにいんだろ?」
ベルモットは口笛を吹いた。快斗達の後ろにその人物は降り立った。
「!まっまさか」
「そう・・・」
快斗はゆっくり後ろを向いた。そこに居たのは・・・黒い色の衣装に身をまとったキッドと対になる格好。それは・・・
「お兄ちゃん・・・」
「怪菜」
怪菜の瞳は揺れていた。
「ジョディ君。何とか抑えることが出来たようだな」
「そのようですね。ボス」
「いや問題は・・・これからだ」
赤いが付け足した。ジン達が居ないと。その時無線でジンが誰かを撃ったと連絡が入った。
「ジン・・・」
哀がその言葉を発した。
「こいつがジンやと」
「ガキが混じってるとはな」
「待て!撃つのは俺だ!」
「ふん。俺が撃ちたいのはあの女だよ」
ジンが七海に銃口を向けた。
「七海さん!伏せて!・・・七海さん」
しかし七海は動かない。
「七海・・・」
「ジンって言った?あなた・・・誰を撃ったの?」
「え?」
服部はもう一度ジンを見た。袖口にわずかな血痕がついていた。
「!」
七海は声を上げて言った。
「誰なんだよ!」
「あたしだよ・・・」
「え?」
そこにいたのは血だらけの姫琴菫だった。
「菫!」
七海は景斗と平次を払いのけ菫のところに来た。
「っ!来るな。え?」
「許さない」
七海はジンを睨みつけた。ジンはかまわず銃口を向けた。七海は少し後ずさりした。
「撃てないわよ」
「え?」
「ジンに七海は撃てない・・・そうでしょ?景斗君」
「ああ・・・」
「何でや?」
ジンはどうして七海を撃てないのだろうか?
|