8.「誰?」
「あのアホッ!」
───七海さん
「とにかく探しましょう」
菫は手当てを受けながら彼女の事も思った。
───七海・・・
バンバンバン・・・響く銃声。快斗はすれすれで避けていた。怪菜の頬にサッカーボールが過ぎる。
「ちっ」
「コナン君」
「七海さん」
振り向くと七海が居た。ベルモット、怪菜そしてコナンを見た七海は景斗を見た。景斗はかかわりたくないようだ。
「止めて!」
「七海・・・あっ」
平次たちが追いついた。すぐに怪菜に目が行った。
「怪菜」
「え?」
怪菜は少し気が付いたようだ。
「催眠術が解けている」
「怪菜さん」
怪菜はベルモットを見た。
「来るなっ。来るなぁ」
「怪菜・・・」
「あたしに・・・あたしに近寄るなぁー」
平次は構わず怪菜のほうに向かった。怪菜は引き金を引いた。
「平次危なーい」
七海は平次を突き飛ばした。しかし痛くなかった。景斗が七海を庇ったからだ。銃で割れかけたガラスを突き破った。七海は景斗の手を引き思いっきり引いた。それと引き換えに七海が真下に落ちた。白馬は気を失った怪菜を支えた。
「七海ー」
「七海さーん。え?」
急に体が浮かんだのだろうか?急に空が目の前に見えた。景斗の顔が見えなくなった。誰かに自分の名前が呼ばれた気がした。
このまま自分は死ぬのだろうか?
その時大きな手が七海の手をつかんだ。
「え?」
七海は顔をあげた。その人は七海の知らない人だった。
「誰?」
ベルモットが口を開いた。
「ボス・・・」
「え!?」
「どうして・・・」
「すまない・・・」
ボスは七海を引きあげた。本堂、平次は七海に近寄った。
「七海・・・」
ボスは景斗に近寄った。
「景斗君もすまないね。ベルモットも・・・」
「ボス」
七海が一歩前に踏み出して話始めた。
「あの・・・いいですか?」
「なんだい?海藤七海君」
「あなたはボスですか?」
「そうだよ・・・」
ボスは行こうとした。
「待って!あなたは私の父親ですか?」
「!」
「七海・・・」
「そうだよ・・・」
「え?」
七海の父親は爆弾のスイッチを入れた。
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