まぶしい朝。
灰色の箱の中。
そこには、少し背丈の小さい、小太りなおじさんがたくさん居ました。
おじさん達はみな、ちょっと派手な色の作業着を着ています。
おじさんの中のリーダーのような人が、言いました。
「今日もたくさん作るぞー!」
すると、他のおじさん達は、
「おー!」
と、応えました。
おじさん達は、少しさびしい頭におそろいのキャップをキュッと被り、ベルトコンベアの前にズラリと並びます。
ガタン、ガタン。
ベルトコンベアはグルグル回っています。
その上には色・形・材質の違う様々なモノが流れていました。
赤色、青色、黄色。
虹のような色をしたモノもあります。
家のように大きなモノもあれば、見失ってしまう位、小さなちいさなモノもあります。
鉄のように固いモノもあれば、マシュマロのように柔らかいモノもあります。
おじさん達は、それをカナヅチで打ったり、くっつけたりして、一つずつ形を整えていきました。
すると、まるで彫刻のような、素敵なモノができます。
おじさん達はそれを何個も作っていきました。
たまに、少し形の変なモノが出来てしまうけど、それはご愛嬌。
また、気を取り直して次のモノを作ります。
鼻歌を歌いながら、おじさんは次から次にたくさんのモノを作りました。
夕方になりました。
おじさん達の作ったモノは、トラックに乗って様々な場所に運ばれます。
一年中寒くて、ペンギンすら嫌がる場所とか、暑すぎて我慢強い人じゃないと住めない場所とか。
トラックは野を越え山を越え、ついでに海まで越えて、街に着きました。
街に着いたら、様々な人に届けられます。
隣の鈴木さん、斜向かいの田中さん、近所にホームステイに来てるジェニファーさん。
そして、あなたのもとにも届けられました。
「わぁ〜、やっときた!待ってたんだ、ずっと。」
それは、夢。
みんなが叶えたかった夢。
形は、思ってたのと少し違うかもしれない。
でも、とっても素敵になったでしょう?
それは、憧れ。
みんなが手に入れたかった憧れ。
少しだけ、小さくなっているかもしれない。
でも、キラキラ輝いているでしょう?
「ありがとう!」
そこは、ずっとずっと遠い場所。
みんなが知らない、見た事もない場所。
でも、確かにそこにはあるのです。
夢の製造工場が。
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