殺人衝動 Ⅴ
先ほど、小さな少女を手にかけたナイフはコートのポケットへと仕舞っている。
ナイフを手に取る。柄には少女の血がこびり付いていた。
18のころ、初めて人を殺した。
それから、十を超える命を奪い、臓物を漁り続けた。
一般的な社会正義や倫理、道徳は持ち合わせていた。自分の行為がどれほど神にそむき、法にそむき、人の道を外れた行為であるという事も理解していた。
でも、あの頃から私は、臓物に触れ合うために、生きてきたと言っても過言ではなかった。
そして、自分が死ぬときも臓物を求めていたかった。だから、刀で切り殺されるという状況を私は喜んだのだ。でも、少年は私を殺してはくれなかった。
私は先ほど、少年が化け物につけた横一閃の傷を思い出していた。あれは、もはや美しさすら感じる切り口だった。
ほんの数分前には、あの傷が私についていたかもしれないのだ。それを想像してしまった以上、もはや私に選択肢は無い。
あれほどは巧くは出来ないとは思うけれど……
やはり最期は、多くの臓物を見るためにもお腹を横一閃に裂く、割腹自殺がいいと私は思うのだ。
殺人衝動 了
思った以上に長くなりました。
最後まで読んで下さってありがとうございました。本当にありがとうございます。
初2次小説です。初Dグレです。いや、これをDグレと呼んでいいのか…?
ラビユウで書いちゃうぞ!とか思いながらプロット練ってたら、こんな話になっちゃいました。……どうでもいい裏話をすみません。
色々思いはありますが、蛇足になりそうなので余計な事は言わないようにします。
ではでは。
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