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蜘蛛ですが、なにか? 作者:馬場翁
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教えてD先生! その2

本日二話目
D「ごきげんよう。やってまいりましたみんな大好きこのコーナー」
冥「前回の不評を全力でなかったことにしてますね」
D「み、ん、な、だ、い、す、き!」
冥「そんな必死にならなくていいですから……。早く進めましょう」
D「み、ん、な、だ「いい加減にしましょうね?」
D「コホン。それでは改めて、第二回教えてD先生のお時間です。今回は神々についてです」
冥「あー、来ちゃいましたか」
D「過去編をやるにあたって神々の説明をしないわけにはいかない。仕方がない、ここはD先生に登場してもらうしかない。そしてこのコーナーの復活です」
冥「メタい」
D「とはいえそんな詳しく説明はしません。神々のことを話し始めると膨大な量になってしまいますので、かいつまんで過去編に関係のある内容だけ説明していこうと思います」
冥「具体的には龍と天使についてですね」
D「はい。龍は過去編③でも触れられていたように、龍至上主義のクソ野郎どもの集まりです」
冥「汚い言葉を使ってはいけません。間違ってはいませんが」
D「ええ、もう、本当にあいつらろくでもないですからね。自分たちが一番じゃなければ納得できない自己中傲慢生物ですよ。そのくせ力だけはあるので厄介なこと極まりない」
冥「解説役が愚痴ってるだけになってしまったので私が詳しく説明を。龍とは生まれながらにして将来神の領域にたどり着くことが約束された、いわば生まれながらのエリートというやつです。その起源もまた古く、最古の神と言われる古の巨神の次に古い神々であると言われています。歴史があり、力がある。その結果驕り高ぶり龍種こそが世界の頂点と憚りなく宣言し、実際に多くの星々を支配するに至りました」
D「つまり調子に乗っているんです」
冥「まあ、間違ってはいません。ですが、それをしても許されるだけの力は実際持っています。神であるからには膨大な量のエネルギーをその身に宿していますし、肉体も人間とは比べ物にならないくらい頑強。加えて知能も高い」
D「知能についてはその性格のせいであまりそうと感じられませんが。視野狭窄でいけません。ギュリエくんも過去の黒歴史さらされて赤面してることでしょう」
冥「あなたどんだけ龍が嫌いなんですか? まったく。話を続けましょう。龍の最大の特徴は、結界能力です。魔術の働きを無効化してしまうという、龍種特有の結界を持っています。現代に登場する龍や竜の魔法阻害スキルはこの本物の龍の劣化能力となります」
D「システム内に存在する龍や竜は本物の龍のまがい物ですからね。あの星に残っている本物の龍はギュリエ君だけです」
冥「本物の龍の結界はまがい物の比ではありません。特に龍の中でも最強と目されている個体は『最硬の神』とも呼ばれ、ほぼすべての攻撃を無効化してしまう防御力を誇っています。チートですね」
D「……あなたがそれ言いますか?」
冥「さて、何のことでしょう?」
D「イエ、ナンデモアリマセン」
冥「と、まあこのように龍は種族として既に完成された強さを誇っているわけです。その強さを持った種族が世界の支配を目論む」
D「ストーップ。それ以上は私が説明しましょう。というか、これ以上説明されると私のコーナーが、教えて冥土先生になってしまいます。これ以上は断固阻止しますよ」
冥「ああ、ええ、はい。どうぞ」
D「種族単位で強力な力を持っている龍ですが、今現在世界が支配されていないことからもわかる通りそれに対抗する勢力が存在します。その一つが天使です」
冥「天使以外にも存在しますが、それはここでは割愛しましょう」
D「いっぱいいますからね。話し始めたらキリがありません。それで、天使という種族なのですが、かなり謎の多い連中です。そもそも出現したのが突然だったという話ですからね。龍が有頂天になってる古代の時代に、ある日突然出現して神々を殺し始めたという話です。私もその当時は生まれてませんでしたからあくまで伝聞なのですが」
冥「当時は大混乱だったらしいですね。なにせ龍と古の巨神の二強の時代に、突如第三勢力が出現したんですから」
D「しかも神となれば無差別に襲い掛かってくる。そりゃ、混乱もします。天使の正体については諸説あるのですが、一番有力とされているのが世界の防衛機構なんじゃないかという説です。曰く、天使はバカスカ暴れまわってる神々に危機感を覚えた世界が防衛本能で生み出した種族なのではないかと」
冥「いきなり何の前触れもなく現れたことと、神にのみ反応して襲い掛かってくること。そして何よりも神を殺すことによって進化していくのがその説を後押ししています」
D「ええ。天使は神を殺すことによって種族全体が進化していくという性質があります。強い神を倒せばその分強くなり、頭がいい神を倒せばその分頭がよくなり、姿形も取り込んでいく。人型が多いのは人間の始祖と呼ばれる神を殺したからですね。ちなみに、世界自体にもこの法則は当てはまります。有力な神が死ねば世界に存在している生物もまたその神に近づく進化をしていく。この法則があるからこそ、天使は世界と強い関係があるのではないかとみなされているわけです。尤も、通常の生物の進化速度と天使とでは雲泥の差ですが。天使は神を殺すと急激に進化しますからね」
冥「進化しすぎて自我が芽生え、結果好き勝手に振る舞いだす堕天使が出現したのは皮肉ですがね」
D「ええ。本来の天使は作中に登場したサリエルのように、人間味のない機械みたいな連中ですからね。脳内お花畑女神とか言われてましたので、サリエルがああいうキャラだというのは予想外なんじゃないでしょうか」
冥「でしょうね」
D「実際には使命絶対遂行するウーマンです。しかも質の悪いことにはぐれ天使です」
冥「はぐれ天使というのは、何らかの理由で天使の本軍からはぐれ、それでもなお与えられた使命を忠実に遂行し続ける天使のことです。この手のはぐれ天使はバグっていたり、やたら融通が利かない使命に忠実なタイプだったりと、厄介なことが多いんですよね。まったく、なんでサリエルとかいう個体ははぐれ天使になったんだか」
D「それについてなんですが、関係があるかどうかはわかりませんが、大昔あの近辺で暴れ回っていたはた迷惑な神がいたそうです」
冥「じゃあその神のせいではありませんか? サリエルという天使は龍が手出しを渋るくらいの強さの個体のようですし。よっぽどのことがない限りはぐれ天使になることはないでしょう」
D「ええ、よっぽどのことがあったのでしょうね。当時神々を辻斬りして回っていた神が暴れてたとかそういうことがない限りは。ええ」
冥「……」
D「もちろん関係があるかはわかりません。ええ、わかりませんとも」
冥「き、きっと関係ないでしょう。ないはずです。ないってことにしときましょう」
D「そういうことにしておきましょう」

D「ということでここらへんでいったんまとめといきましょう。本編の舞台となっている星はもともと天使の領域だった。ところが何らかの、ええ、何らかの! トラブルが起こり、サリエル以外の天使はいなくなってしまい、サリエルのみが与えられた使命、原生生物の保護を全うし続けている」
冥「そこ、何らかのというところを強調しないでください!」
D「そこに龍がこっそり入植。サリエルにビクつきつつも星を支配する機会をうかがっています。サリエルは原生生物の保護という使命以外には無頓着ですからね。原生生物に手を出さなければ居つくことはできるわけです」
冥「そう聞くと涙ぐましいまでの努力ですね。それが支配欲求から来てるのが何とも言えませんが」
D「龍ですから仕方がないのです」
冥「龍ですからね」
D「と、ここまでが過去編のさらに過去の話です。ここからポの字が暗躍したり、ポの字がやばいことしたり、ポの字が暴走したりで大変なことになっていきます」
冥「大体ポの字のせいじゃないですか」
D「それで合ってるから恐ろしい。そして終末の世界にこの私が降臨! 華麗に世界を救って差し上げるのがこの後に語られる過去編の続きとなります」
冥「なんというネタバレ。ああ、いえ。世界救ってないんで嘘八百ですね」
D「邪神嘘つかない」
冥「嘘おっしゃい」
D「というところで第二回教えてD先生のコーナーを終わりたいと思います。では、またの機会に。さようなら」
冥「さようなら」
ギュリギュリ:昔は「下等生物が!」とか素で言っちゃうくらいやんちゃだった
冥土さん:昔は神々辻斬りするくらいやんちゃだった
D:今も昔もやんちゃ
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