挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
蜘蛛ですが、なにか? 作者:馬場翁
196/499

150 勇者と魔王のくせに生意気だ

 まずさあ、なんで私この世界に転生してるわけ?

『ああ。それは一から詳しく説明しましょう。まず、あなたは地球の日本で死にました。ここまではいいですか?』

 はい。
 やっぱ死んでたのかー。
 だとは思ってたけどね。

『その死因なのですが、先代の勇者と魔王が関係しています』

 え?
 なんで地球にこの世界の勇者と魔王が干渉できるわけ?

『先代の勇者と魔王は両者ともに次元魔法の使い手で、かなりの天才でした。彼らは次元魔法を改変し、世界の壁を越える魔法を編み出してしまったんです』

 そんなことできるの?

『できますよ。できない道理がありません。ただ、システム外の技術に対して、システムの補助は働かないですがね。システムの補助に慣れてしまったこの世界の住人では、そんな高度な術式は制御できませんでした。結果、術式は暴発。次元を越える際にMA領域を一部破壊し、世界の壁を越えた先、地球の日本のとある高校の教室で爆発してしまったというわけです』

 うわ。
 なんてはた迷惑な。
 MA領域破壊とかバカじゃねーの?
 つーかそれで巻き込まれて死んだ私は何なんだって言うの。

『まったくです。おかげで私は作ってから放置していたその世界のシステムを点検しなおす羽目になりましたよ』

 放置って。

『言ったでしょう?その世界では私は部外者だと。その世界を管理するのはあくまでその世界の管理者です。私はシステムの提供はしましたが、それ以上のことはしませんよ』

 とか言いつつこの頃結構干渉してんじゃん。

『仕方ありませんね。その世界の勇者と魔王が暴走した結果とはいえ、何の罪もない高校生たちが死んだ上にシステムに巻き込まれてしまいましたから。私も原因の一部ですし、システムの構築者として最低限のフォローはしておくべきだと思いまして』

 ん?
 原因の一部?
 高校生たち?

『今その世界には25人の元地球人が転生しています。授業中の教室は見るも無残に破壊され、生存者はいませんでした。そして、その時の衝撃で、その時に死んだ人の魂はその世界のシステムに逆流してしまい、その世界で転生することになってしまったのです。私はそのままでは分解されてしまう魂を保護し、記憶や元の魂の力をそのままにこの世界で生きていけるように、n%I=Wのスキルを付与しました。あとは、適正を見て適当なスキルを1つずつプレゼントして、なるべく魂の波長が近い種族に転生できるように斡旋しました。これで、最低限のフォローはしてあげたと思っています』

 え、マジで?
 私以外にもいたのか。
 ん?
 うちのクラスって何人いたっけ?
 確か25人だったよね?
 で、教師入れたら26人じゃね?
 1人足りない?

『ああ。それは私ですね』

 お前かい!?
 え?
 あの教室にあんたいたの?

『はい。だから勇者と魔王の魔術があの教室に開通してしまったんですよ』

 ええ?
 ちなみにあんた名前は?

『それは秘密です』

 えー?
 誰だ?
 そんなやついたっけ?

『まあ、私の話は置いておいて。システムの最高管理者である私があの教室にいたから、あの事故は起きてしまった。なので、原因の一端は私にもあるのです。その責任取りをするために、こうしてその世界に干渉しているわけです』

 はーん。
 生まれながらに韋駄天持ってたのはそういうことだったのね。
 けど、叡智は?
 聞く感じだともう生まれ変わった時点で、責任取りは終わったみたいな感じで言ってたじゃん?

『あれはあの時も言ったように、頑張っているご褒美ですよ』

 ああ、そう。
 一応お礼言っとくわ。
 ありがとう。

『どういたしまして』

 で、叡智なんてもん授けて、禁忌をカンストさせて、私にこの世界救えと?

『そんなことは言いませんよ。その世界であなたが何をしようと自由です。私はそれを止めませんし、指示もしません。傍観者ですよ』

 だといいんだけどねー。

『信用がないですね』

 だって邪神だし。

『違いありません』

 あ、そうだ。
 勇者と魔王って結局何がしたくてそんなバカなことしたの?

『多分ですが、私を倒そうとでもしたんじゃないですかね』

 なんで?

『どうにも管理者を敵と見做している勢力がいるようですね。先代の勇者と魔王は彼らに唆されたのではないかと』

 救えないほどのおバカってことか。
 あーあ。
 そんな奴らに交通事故ばりの不幸な事故で巻き込まれて死んだって。
 最低だわー。

『まあ、フォローはしましたので、異世界で転生して何をするのかはあなた方次第ですよ』

 ああ、うん。
 そうだね。
 邪神のくせにそこらへんマメに仕事してくれてありがとう。
 マジな話、助かったわ。

『どういたしまして』

 で、勇者と魔王唆した奴らって?

『それを教えてしまうと面白くなさそうなので、自分の目で確認してみてください』

 うわ。
 そこで焦らす?

『そのほうが面白そうですから』

 タチわりー。
 ところでさー、さっき魂の波長が近い種族に転生するって話してたけど、私蜘蛛だよね?

『蜘蛛ですね』

 私の魂は蜘蛛に近いと?

『よほど波長があったんでしょうね。他の方は大半が人族に転生してますよ』

 ノー!?
 なんでやねん!?
 なんで蜘蛛やねん!?
 私もできれば人間に生まれたかったわ!
 生まれた瞬間からデスサバイバルって、波乱万丈すぎるやろ!

『ですが、蜘蛛に生まれたからこうしてフライング気味に活動できているわけですし、あながちハズレとも言い難いですよ?』

 フライング?

『ええ。他の方々はまだ赤ん坊ですね』

 あ、ああ。
 そっか。
 まだ私生まれてからそんな経ってないのか。

『それもありますが、生まれるのも人族より早めでしたからね。地球の年月計算から言うと、大体半年ほど早めに生まれています』

 へえ。
 じゃあ、半年分フライングした挙句、赤ん坊でバブバブ言ってる間にガンガン成長してるってことか。

『そうなりますね。他に質問はありますか?』

 じゃあさ、システムなんてめんどくさいもん何で作ったの?
 そんなもん作らなくても、あんたならどうにか出来たんじゃないの?

『どうにかする意味がありません。私は邪神ですからね』

 まあ、そうか。

『あなたの行動はこれからも面白く見させていただきます』

 いや、見るなし。

『見ますとも。ポテチ片手にゲームでもしながら眺めています』

 何その贅沢。
 あんたまだ日本にいんの?

『はい』

 羨ましい!

『ポテチ美味しいです。ああ、新発売のアイスがありましたね。後で食べましょうか』

 死んでしまえ!
 アイスー!

『それでは、また』

 スマホがフッと消える。
 おしゃべりだけして消えたよ。
『ザナ・ホロワ LV1 名前 なし 
 ステータス
 HP:4293/4293(緑)+1800(詳細)(1801up)
 MP:13292/13292(青)+1800(詳細)(4182up)
 SP:2873/2873(黄)(詳細)(1060up)
   :1445/2873(赤)+0(詳細)(1060up)
 平均攻撃能力:2833(詳細)(1141up)
 平均防御能力:2904(詳細)(1141up)
 平均魔法能力:12599(詳細)(3841up)
 平均抵抗能力:12545(詳細)(3841up)
 平均速度能力:8361(詳細)(2821up)
 スキル
「HP高速回復LV9(2up)」「魔導の極み」「魔神法LV3(1up)」「魔力付与LV8(1up)」「魔力撃LV1(new)」「SP高速回復LV2(1up)」「SP消費大緩和LV2(1up)」「破壊強化LV7(1up)」「斬撃強化LV9(1up)」「状態異常大強化LV2(1up)」「闘神法LV1(new)」「気力付与LV6(1up)」「龍力LV8(1up)」「猛毒攻撃LV7(1up)」「腐蝕攻撃LV5(1up)」「外道攻撃LV6」「毒合成LV10」「薬合成LV8(1up)」「糸の天才LV1(new)」「万能糸LV7(1up)」「操糸LV10」「念動LV3(2up)」「投擲LV10」「射出LV4(2up)」「空間機動LV9(1up)」「集中LV10」「思考超加速LV1(new)」「未来視LV1(new)」「並列意思LV8(1up)」「高速演算LV7(1up)」「命中LV10」「回避LV10」「確率補正LV9(2up)」「隠密LV10」「迷彩LV3(2up)」「無音LV9(1up)」「暴君LV2(1up)」「断罪」「奈落」「退廃」「不死(new)」「外道魔法LV10」「風魔法LV1(new)」「土魔法LV2(new)」「影魔法LV10」「闇魔法LV10」「暗黒魔法LV5(3up)」「毒魔法LV10」「治療魔法LV10」「空間魔法LV10」「次元魔法LV5(1up)」「深淵魔法LV10」「忍耐」「傲慢」「怒LV4(2up)」「飽食LV8(1up)」「怠惰」「叡智」「破壊耐性LV6(1up)」「打撃耐性LV7(2up)」「斬撃耐性LV7(2up)」「火炎耐性LV3(1up)」「土耐性LV1(new)」「重大耐性LV2(1up)」「状態異常無効(new)」「酸耐性LV7(1up)」「腐蝕耐性LV8(1up)」「気絶耐性LV6(1up)」「恐怖大耐性LV1(new)」「外道無効」「苦痛無効」「痛覚大軽減LV5」「暗視LV10」「千里眼LV8」「呪怨の邪眼LV7(1up)」「静止の邪眼LV6(1up)」「引斥の邪眼LV3(2up)」「死滅の邪眼LV4(1up)」「五感大強化LV2(1up)」「知覚領域拡張LV6(1up)」「神性領域拡張LV7(1up)」「星魔」「天命LV3」「瞬身LV8(1up)」「耐久LV8(1up)」「剛毅LV3(1up)」「城塞LV3(1up)」「韋駄天LV7」「禁忌LV10」「n%I=W」
 スキルポイント:3600
 称号
「悪食」「血縁喰ライ」「暗殺者」「魔物殺し」「毒術師」「糸使い」「無慈悲」「魔物の殺戮者」「傲慢の支配者」「忍耐の支配者」「叡智の支配者」「竜殺し」「恐怖を齎す者」「龍殺し」「怠惰の支配者」「魔物の天災」「覇者(new)」』
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ