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蜘蛛ですが、なにか? 作者:馬場翁
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147 これが人の持つ可能性か

 とりあえず呪怨の邪眼8連装填。
 適当に近いところから発動してみた。
 発動した瞬間即死した。
 何を言ってるのかわからないと思うが、私も何が起きたのかわからなかった。
 脆いだとか弱いだとかそんなチャチなことじゃねえ。
 オワタ式かと思うような片鱗を味わったぜ。

 イヤイヤ。
 君ら弱すぎじゃね?

 とか思ってたらレベルアップした。
 しかも、2つ。

 はい?
 え、こんな弱いくせにそんな大量に経験値入るの?
 今ので8人倒しちゃったけど、1人あたりの取得経験値がグレータータラテクト1匹を超えてんだけど。

 マジか。
 確かにスキルだけは無駄にいっぱい持ってるから、実際の強さよりも経験値は多そうって思ってたけど、ここまでか。

 やべえ。
 人間経験値美味しすぎる。
 俄然やる気出てきた。

 とりあえず脱皮した皮を脱ぐ。
 考えてみたらこれってある意味ストリップショーになるのか?
 なんて誰得な。

 あ、アホなこと考えてたら無謀にも飛びかかってくるのが。
 サクッとやっちゃってもいいけど、ここはちょっと実験に付き合ってもらおう。

 魔法を構築。
 それは、さっきさんざん見た魔法だ。
 記憶を頼りに魔法を作り上げていく。
 そして出来上がった魔法を発動させる。

 大地魔法の大地壁を。

 スキル持ってなくても、魔法の発動だけだったらできるのよねー。
 ただ、スキル持ってるとシステムが補助してくれるから、持ってない状態で発動させるよりも断然楽ってだけで。

 例えるなら、徒歩で移動するのと、電車で移動するみたいなもんだね。
 徒歩で道を確認しながら自力でたどり着くのと、電車に乗ってそのまま自動で到達するのと。
 どっちが楽かって言ったらそりゃ、電車の方でしょ。
 ただ、歩いて行けなくはないってだけで。

 魔法のスキルを得るっていうことは、自動でその魔法の構築を取得するっていうことだ。
 あとは手に入れた構築を作成するだけ。
 つまり、構築を知っていれば、同じことができるってわけ。

 私はアラバと戦ってる最中、嫌って言うほどこの魔法の構築を見た。
 ならそれを再現することも、出来るはず。

 そう思ったけど、やってみれば案外簡単に再現することができた。
 これも魔導の極みのおかげかな?

 足元から出現した壁に突き上げられる騎士君。
 わお。
 ちょっと口では言えないような奇っ怪な状態になっちゃったよ。
 南無南無。

 召喚士がなんか叫んでる。
 お?
 なんか召喚されてんじゃん。
 鳥に、亀に、虎に、竜?
 あー。
 偶然だろうけど、なんか四神っぽい構成だなー。
 けど、ちょっとこれは違うなー。

 まず鳥。
 全身黒い。
 そこは赤にしとけよって思う。
 使える属性も風で火がないし。

 亀。
 お前そういえば随分前に上層で子亀倒したな。
 成長したな。
 つうか亀よ、お前まんま岩やん。
 岩背負った亀じゃなくて、もはや存在そのものが岩やん。

 虎。
 なんでピンク色なの?
 お前、それでいいの?
 虎って密林の王者じゃなかったっけ?
 王者そんなドギツイピンク色でいいのか?

 んでもって竜。
 お前、竜ってスキルだけやん。
 見た目丸い魚やん。
 フグなのか?
 なにげに毒持ってるしお前竜じゃなくてフグだよね?

 ツッコミどころ満載だわー。
 まあ、そこそこ強いけどねー。
 ステータスだけ見たら召喚した本人より強いもんよ。
 高いステータスだと800超えてるし。
 その分スキルは人に比べると少ないけどね。

 鳥が風魔法使ってくる。
 魔法使えるのか。
 やっぱ人に飼われてると多少は頭も良くなるのかな?

 風は耐性ないし、当たっても大したダメージにはならないだろうから、耐性ゲットのためにわざと食らってみるかなー。
 あうち。
 ちょっと痛かった。
 耐性は、流石に一発くらいじゃゲットできないか。

 風と水が同時に襲いかかってくる。
 水も耐性ないし、食らっとこう。

 あ、虎が突っ込んできた。
 コイツの攻撃は食らっても意味ないからいらん。
 これまたアラバ戦で見慣れた大地槍を発動。

《熟練度が一定に達しました。スキル『土魔法LV1』を獲得しました》

 お?
 あれ?
 使ってるのは大地魔法なのに、獲得するのは下の土魔法なのか。
 あー、ということは、大地魔法使っても貯まる熟練度は土魔法ってこと?
 うーん。
 ゲットしてない魔法を一から構築して使えば熟練度が貯まるっていうのは、いい発見をしたけど、それで得られるスキルはその魔法の系統の最下位の魔法なのね。

 ま、いいか。
 ポイント払わないで魔法スキルゲットできるなら、そっちのほうが断然お得だしね。
 やっぱスキルがあったほうが構築も楽だし、威力とか精度も上がるしね。

 ああ、それなら鳥が使ってる風魔法もコピーしとくか。
 さっきから見てるから大体の構成はわかるし。
 風魔法が使えるようになれば、わざわざ耐性今ゲットしなくてもいいしね。

 というわけで鳥、君の役目はもう終わった。
 引斥の邪眼で叩き落とす。

 フグに試しに風魔法を使う。
 お、成功成功。
 使い続ければスキルもゲットできるでしょ。

 最後はロックタートルか。
 確かに防御力は高いけど、地龍連中と比べちゃうとね。
 無駄にSP多いし、呪怨の邪眼で吸い取っちゃえ。

 御馳走様でした。
 四神(笑)相手してるうちに、騎士は逃げようとしてる。
 逃がさんよ、経験値。

 熟練度稼ぎも兼ねて、土と風の魔法を中心に使う。
 魔法を使いながら邪眼で数を減らしていく。

 むむ?
 あの魔法使い、転移しようとしてる?
 しかも、あれって上位の大規模転移じゃね?
 全員で逃げるつもりか。

 邪眼は射程圏外か。
 魔法で狙撃すっか。
 お、召喚士が防いだ。
 なかなかやるな。

 召喚士は必死で魔物を召喚して私の魔法狙撃を防ぐ。
 なんか飲んだ直後から、MPがちょっとずつ回復してってる。
 MP回復薬かな?
 そんな便利グッズがあるとは。
 人間汚いな、流石汚い。

 周りの騎士は片付いたけど、あの二人には逃げられるかもしれない。
 ここは狙撃なんかしてないで、一発でかいのを叩き込むかな。

 ダッシュ。
 このくらいの距離なら転移するよりも普通にダッシュしたほうが速い。
 召喚士と魔法使いの目の前まで移動。

 暗黒槍発動。

 さっきまでの熟練度稼ぎとは違う。
 今の私が使える最高レベルの魔法だ。
 これでまずは魔法使いをやる。
 そのあと召喚士は煮るなり焼くなり好きにすればいい。

 と、思ったら、召喚士が身を呈して魔法使いを守った。
 暗黒槍は召喚士の体を貫通して魔法使いを傷つけたけど、ギリギリ転移で逃げられる。

 あー。
 逃げちゃった。
 まあ、いっか。
 マーキングはしたから、いつでもやれるし。

 それに、経験値を荒稼ぎできたから、相当レベルがあがった。

『進化可能:ザナ・ホロワ』

 進化が可能なほどに。
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