挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
蜘蛛ですが、なにか? 作者:馬場翁
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

124/504

105 ヒッキーは外に出ることを夢見るか?

 いろいろあったけど中層攻略は順調。
 魔物倒しまくってレベルも上がり、スキルのレベルも結構伸びた。

 そんな中、ついに過食がレベル10になった。
 暴食来るか?
 って、身構えたんだけど、進化したスキルの名前は「飽食LV1」だった。

『飽食:食事を限界を超えて摂取可能になる。その際HP、MP、SPが回復する。また、余剰分をストックすることができる。余剰分は純粋なエネルギーとしてストックされるため、太らない。レベルの上昇によってストックできる量が増える。』

 暴食は来なかったけど、それでもすごい性能だ。
 要はこれ、今までSPにだけ適用されてた効果が、HPとMPにも適用されるってことだもん。
 ストックされる余剰分の量はSPに比べると低めみたいだけど、それでもすごいことに変わりはない。
 素だと低めのHPが水増しされただけでも嬉しい。
 それに、忍耐の効果もあるし、HPとMPが増えればそれだけ私の生存率は高くなる。
 MPは元々余り気味だったけど、ストックできるなら無駄が減っていい。

 ただ、太らなくなるという効果に関しては、私には恩恵がなかった。
 だってもともと太ってなかったし。
 なんでだろ?
 過食の説明ではストック分だけ太るってあったし、私は限界までストックがあったからかなり太ってたはずなんだけど、実際には全然太ってなんかなかった。
 蜘蛛ゆえの特殊体質なのか、よくはわからないけど、どうせこの先太ることもなくなったし、気にしないことにした。

 そうそう。
 過食のストック分は、レベルが上がる前に限界値までいってしまっていた。
 レベルかける100が限界値だったっぽくて、900で止まってた。
 飽食に進化したおかげでもう少し上限は増えたけど、多分1000でまた止まると思う。
 これ以上ストックできないとなると、消費しなくちゃもったいないと思ってしまうのが、日本人のもったいない精神。

 そういうわけで、普段の移動の時からなるべく多めにSPを消費するように心がけた。
 具体的には跳んだり走ったりしながら進んだ。
 こうすることによって、韋駄天とかのスキル熟練度を稼いだのだ。
 おかげで韋駄天を始めとしたスキルがレベルアップした。

 瞬発と持久もレベルアップして、ついにカンスト。
 進化した。
 それぞれ瞬身と耐久というスキルに進化し、成長補正が加わるようになった。
 これで私はレベルアップ時にすべてのステータスにプラス補正が乗る事になる。
 まあ、叡智様のおかげで魔法系の上がりが異常に高いのと、もともと持ってた韋駄天のおかげで速度が高いけどね。

 うーん。
 私、もともと高機動型の物理タイプだったはずなのに、ステータスだけ見ると高機動型の魔法タイプになってる。
 ここまでガラッと様変わりした原因は叡智様にあるわけだけど、実際私は魔法型に変わったのかというと、微妙。

 一応魔法系各種のレベルも上がってる。
 上がってはいるんだけど、どうしても蜘蛛猛毒には及ばない。
 結局、本気で戦うとなったら蜘蛛猛毒を切り札に、魔法はサポート程度になってしまうわけよ。

 まあ、仕方ないっちゃ仕方ないことだけどね。
 今まで蜘蛛糸と蜘蛛猛毒、この2本でやってきたわけなんだから。
 ぽっと出の魔法にあっさり抜かれちゃ、今までの苦労はなんだったんだってちょっと複雑な気分になりそうだし。
 あー、蜘蛛糸早く使いてー。
 中層にいたんじゃせっかく万能糸に進化したのに使えないし。
 上層にたどり着いたら真っ先に巣を作って、しばらくはそこでじっくりとスキル研究に時間をかけてやる。

 そのあとは、正直どうしようか迷ってる。
 気にしないとは言ったものの、やっぱり全く気にならないわけじゃない。
 管理者。
 スキル。
 それを知るためには、やっぱり誰か知っている人間に聞かなきゃならない。
 けど、そもそもこの世界の人間は管理者のことをどう思っているんだろう?
 わからん。
 考えてみれば、私ってこの世界では誰ともコミュニケーションとってないんだよねー。

 私がいるぞー!
 私もいるぞー!
 オメーらも私に変わりはねーだろ!私が言ってるのは他人だよ、た、に、ん!

 ふう。
 アホが増えて頭脳担当の私は苦労が絶えないわ。

 と、そうそう、コミュニケーションの話ね。
 前世でもコミュニケーションなんかほとんどとってなかったけど、インターネットさえあれば情報は入手できた。
 けど今は違う。
 叡智様の検索はあくまでスキルに関する一部のことだけ。
 それに、調べたとしても肝心のところは伏せられたまま。
 管理者に繋がるような情報はすべて鑑定不能。

 思えば、私って大局的に見ると生まれてこのかた外に出たことがないヒッキーなのよね。
 エルロー大迷宮から出たことないし。
 情報源がない状態でヒッキーしてたらそりゃ世界情勢に疎くなっても仕方ないよねー。

 管理者について知ろうと思えば、エルロー大迷宮から外に出て、この世界の人間と対話をしなければならない。
 けど、私って喋れないし魔物だから普通に会話とか厳しい気がする。

 まあ、魔物からは外れないけど、会話だったらなんとかなるかもしれない。
 1つは念話のスキルを獲得する。
 そしてもう1つは、とある魔物に進化すること。

 叡智様によって追加された新機能、進化ツリー。
 これを見れば、私が今後どんな魔物に進化できるのか、ひと目でわかる。
 今まで進化はその時にできるやつを選択してきたわけなんだけど、どうやら私は相当いい感じに進化していたっぽい。
 進化ツリーを見ると、ポイズン系とか相当レアだったことが分かる。
 今のゾア・エレも。

 まあ、それは今はいい。
 問題は、進化ツリーに表示された進化先に存在する、とある魔物の情報だ。

 アラクネ。

 蜘蛛の下半身に、人間の上半身を持つ魔物。
 前世の日本でもよく知られた魔物だ。
 この魔物に、私は進化しようと思えば、道のりは多少遠いけどできる。

 人間の上半身を持ってるなら喋ることもできるでしょ。
 問題は、それでも魔物に変わりはないから、人間が私の話を聞いてくれるかどうかってことだ。

 どうしよっかなー。
 まあ、今考えても仕方ない。
 進化するにせよしないにせよ、まだまだ先の話だし。
 そもそも中層抜けないことには外に出ることもできないんだし。
 考えるのは、また後ででいいや。
『ゾア・エレ LV6 名前 なし 
 ステータス
 HP:303/303(緑)+21(詳細)(67up)
 MP:2095/2095(青)+17(詳細)(664up)
 SP:316/316(黄)(詳細)(81up)
   :316/316(赤)+938(詳細)(81up)
 平均攻撃能力:343(詳細)(56up)
 平均防御能力:441(詳細)(54up)
 平均魔法能力:1999(詳細)(634up)
 平均抵抗能力:2130(詳細)(630up)
 平均速度能力:1746(詳細)(334up)
 スキル
 「HP自動回復LV7(1up)」「魔導の極み」「SP回復速度LV5(2up)」「SP消費緩和LV6(2up)」「破壊強化LV2」「斬撃強化LV3」「毒強化LV6(2up)」「気闘法LV2」「気力付与LV2」「猛毒攻撃LV3」「腐蝕攻撃LV1」「毒合成LV8」「糸の才能LV3」「万能糸LV1」「操糸LV8」「投擲LV7」「立体機動LV8(3up)」「集中LV10」「思考加速LV6(1up)」「予見LV6(1up)」「並列意思LV2(1up)」「高速演算LV2(1up)」「命中LV9(1up)」「回避LV8(1up)」「隠密LV9(1up)」「無音LV4(1up)」「断罪」「奈落」「外道魔法LV5(2up)」「影魔法LV6(3up)」「毒魔法LV6(3up)」「深淵魔法LV10」「忍耐」「傲慢」「飽食LV1(new)」「叡智」「暗視LV10」「視覚領域拡張LV3」「破壊耐性LV2」「打撃耐性LV2」「斬撃耐性LV3」「火耐性LV4(1up)」「猛毒耐性LV2」「麻痺耐性LV5(1up)」「石化耐性LV3」「酸耐性LV4」「腐蝕耐性LV3」「気絶耐性LV3」「恐怖耐性LV8」「外道無効」「苦痛無効」「痛覚軽減LV7」「視覚強化LV10」「望遠LV7(2up)」「呪いの邪眼LV6(3up)」「麻痺の邪眼LV2(new)」「聴覚強化LV9(1up)」「嗅覚強化LV7」「味覚強化LV7」「触覚強化LV7」「神性領域拡張LV3(1up)」「星魔」「身命LV1」「瞬身LV1(new)」「耐久LV1(new)」「剛力LV4」「堅牢LV4」「韋駄天LV4(1up)」「禁忌LV8」「n%I=W」
 スキルポイント:50
 称号
 「悪食」「血縁喰ライ」「暗殺者」「魔物殺し」「毒術師」「糸使い」「無慈悲」「魔物の殺戮者」「傲慢の支配者」「忍耐の支配者」「叡智の支配者』
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ