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蜘蛛ですが、なにか? 作者:馬場翁
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91 探知さん、あなたは強敵だった

 あ、外道耐性が外道無効になったってことは、探知で頭痛くならなくなったんじゃね?
 あれって外道属性の攻撃でしょ?
 攻撃って言っちゃってるけど、いいよね?
 あの痛覚軽減も貫通してくる痛みって、ただの頭痛じゃないわけじゃん?
 探知に含まれてる外道属性の攻撃が無効化されるなら、それもなくなるんじゃね?
 物は試しだな。

 スー、ハー。
 よし!

 探知オン!

 …わあ。
 すげえわ。
 マジですげえわ。
 今まで頭痛を我慢するのでそれどころじゃなかったけど、頭痛がないとこんなすごいことになってたのか。

 探知を発動させても頭痛はなかった。
 いや、正確にはちょっとあるんだけど、痛覚軽減のおかげで無視できるレベルだ。
 この頭痛はきっと普通に頭使いすぎで出る知恵熱みたいなもんでしょ。
 それくらい、探知がもたらす情報量は莫大だった。

《熟練度が一定に達しました。スキル『演算処理LV8』が『演算処理LV9』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『並列思考LV6』が『並列思考LV7』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『探知LV7』が『探知LV8』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『神性領域拡張LV1』を獲得しました》

 なんかスキルが増えたっぽいけど、確認は後ででいいや。
 今はちょっとこの感動に浸っていたい。

 探知が成功したのも嬉しい。
 けど、それ以上に私は探知がもたらすものに圧倒されていた。
 私の認識できる空間、そのすべての情報が集まっているかのようだった。
 魔力の流れ、物質のあり方、空気の流れ、さまざまな情報が私の頭の中に流れ込んでくる。

 これは、軽く全能感すら湧き上がりそうだわ。
 周りの全てが把握できる。
 普通だったら把握できなさそうなそれらの情報を、スキルの力を使ってある程度までなら理解できる。
 そのある程度ですら、宇宙の真理を垣間見たかのような、そんな圧倒的な情報の海だった。
 私の認識するこのちっぽけな空間ですらこれだ。
 改めて、世界の広さと偉大さがよくわかる。
 やばい、意味も分からず泣きそう。
 蜘蛛の目に涙が出るかは知らんけど。

 ちょっと一旦探知を切ろう。

 ふう。
 すごかった。
 なんだろう、この訳もわからない感動は。
 例えるなら、満天の星空を眺めて感動したみたいな。
 それに近いような感じ。

 ああ、もう少し感動に浸っていたいけど、気持ちを切り替えていこう。
 探知は成功した。
 それなら今後は探知も常時発動させていくべきかな?
 うーん。
 ただ、あれ、高性能すぎて逆に不便かもしれない。
 わかりすぎてしまうから、そのことに気がいってしまって、戦闘中なんかは逆に集中できなくなるかもしれない。

 とはいえ、それは慣れさせていけばいいんじゃないだろうか?
 今はなんか発動させるだけでいっぱいいっぱいだけど、鑑定様の時も初めはちょっと酔ったけどいまは慣れたし、常に発動させていればそのうち慣れると思う。
 ので、最初のうちはちょっと危険かもしれないけど、探知を常時発動させていこう。
 他のスキルのレベルも上がるし、そのほうが将来的にいいはずだ。

 というわけで、探知再びオン。

 ふわぁ。
 ホントすげーわ。
 と、感動してる場合じゃないね。
 まずはさっき獲得したスキルから確認しておこうか。

《熟練度が一定に達しました。スキル『並列思考LV7』が『並列思考LV8』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『神性領域拡張LV1』が『神性領域拡張LV2』になりました》

 と、思ったら件のスキルレベルが上がった。
 なんだろこのスキル?
 忍耐の説明文にもそういえば神性領域とかあったな。
 忍耐も確か拡張するとか言ってたよね?
 これも拡張?
 てことは私の神性領域とやらはガバガバに拡張されまくってるって事?
 とにもかくにも鑑定してみよう。

『神性領域拡張:神性領域を拡張する』

 説明まんまかい。
 まあいいや。
 ここで頼りになるのが鑑定様!
 さあ、二重鑑定おなしゃす!

『神性領域:生命が持つ魂の深層領域。全ての生命の根源であり、自己の最終依存領域でもある』

 んん?
 よくわからんな。
 まあ、魂の大事な部分ってことはなんとなくわかるけど、そこ拡張して何かあるの?
 んー。
 結局効果不明だなー。
 増えるってことはいいことなんだろうけど、自覚症状が何もないからなー。

《熟練度が一定に達しました。スキル『演算処理LV9』が『演算処理LV10』になりました》
《条件を満たしました。スキル『演算処理LV10』がスキル『高速演算LV1』に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『探知LV8』が『探知LV9』になりました》

 スキルレベル上がるの相変わらず早!?
 もう演算処理カンストっすか。
 進化して高速演算ね。
 これは完全な上位互換っぽいね。

 さて、探知に私が求めてた性能は、元々は索敵のためだったんだよねー。
 けど、私自身の索敵能力の高さもあって、今まで探知なしでも割とやって行けてた。
 それが探知の力も相まって、完璧になったと言わざるを得ない。
 もはや私に不意打ちは不可能といってもいいでしょう!
 アンブッシュは許されんのだよ!

 んでもって、次に求めたのが魔力感知。
 私の予想が正しければ、これと魔力操作というスキルを組み合わせれば、念願の魔法を使えるようになる、はず。
 これで今まで死蔵されていた深淵魔法とか外道魔法とかが使えるぜ!

 けど、スキルポイントねー!
 くっそう!
 忍耐とったことは後悔してないけど、スキルポイントがないのが辛い。
 ていうか、次のスキルポイントは邪眼に使おうと思ってたのに!
 どうしよう。
 どっちも取りたい!
 くあー!
 贅沢な悩みだってことはわかってるんだけど、どっちにすべきなんだ!?
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