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無意味に性的描写がある上に色気はありません。
内容も書きたいことをテキトウに書きました。
だからこれに関しては苦情は受けつけないので覚悟して読んでください。
暇つぶしだし時間を無駄にしたって構わないって人は、どうぞ読んでください。

無題
作:シロクロ


目がさめてまず、空腹なことに気がついた。
そう言えば最後の食事から2日と半日がたっている。自覚した途端にぐうぐうと私の白い腹がなりだす。
火急的速やかに食事をとらねば私は餓死してしまう。まさかそんな死に方をしたとなれば6人の妹と13人のペットに対して顔向けができないので、とにかく私はベッドと化していたゴミ置き場から這い出てうーんと伸びをした。
それにしても今日は暑い。春とは思えない陽気だが、冬ではないだけマシだろう。
家に帰って妹の誰かに食事を提供してもらおうと歩きだしたが、よくよく考えるとここはどこだ。
仕方ないから歩いてる人に声をかける。ちょっとすみませんが私の家を知りませんか。通行人は振り向いて私のよく知る可愛い顔を見せて、主よ、俺にそれを聞いてどうするんだと言った。
あらあら、なんと尋ねた通行人は偶然にもほどがあるが私の可愛いペットちゃんだった。彼は6番目のペットだ。
 ペットちゃん、私の家までお散歩しない? けれどペットちゃんは冷たいそぶりで主の家なんて知らないねとうそぶいて、屋根づたいに何処かへ行ってしまう。
しまった。この際6番目のペットちゃんでいいから食事にしちゃえば良かった。失敗だと落ち込む私。
だが気を取り直して歩きだす。6番目のペットちゃんは無理でも、歩けば他にいくらだって食事をくれる素敵なひとに出会うはずだ。
とことこと、歩いて歩いて歩いてくと大通りに出た。しかしここがどこなのかは皆目検討もつかない。
ねぇねぇ君、こう言うの興味ない? 肩を叩かれて振り向くと今時な優男が軽薄な笑みを浮かべていた。
なぁにと可愛らしくブリッコして尋ねると優男は笑みを浮かべながら木彫りのお面を渡してきた。般若のお面を裏返してみると赤のマジックで『芸能プロダクションスカウト担当 しまうま』と書いてあった。
うぅむ、これが噂の名刺か。現在無職街道爆進中の私には縁のないはずだが、何故か度々目にするのだよこれがね。うん、こんな風に突然渡されるのよね。

う〜ん、芸能界には興味はないのよねと私は微笑んでしまうま君の胸をつつく。
お腹は勿論ぺこぺこだけれど、よくよく考えなくてもさっき目覚めたばかりの私はまだセックスをしていない。
やはりご飯のようにセックスは私に必要不可欠なものであり、3日に一度でもすむ食事より、一日三回はするセックスが優先されるのが自然の理と言うものだ。
露骨な私の視線と押しつける柔らかな体に(自慢だがプロポーションはいい)優男はにたりと笑う。
 とんだ淫乱女だな、こりゃ風俗に紹介するべきかと男が言うので私は彼を路地裏に引きずりこんてベルトの代わりに彼の腰にぶらさがってる蛇を抜く。しゅーしゅーと息まく蛇は飲み込んで、今度は彼の蛇をなめて私の女性器につっこんだ。
彼の白濁液を三回ほどあびてから私はしまうま君と別れようとしたが、そこで警官の服をきたおじさんがやってきた。
 こらそこで何をやっていると言われた私はセックスと答えてやったが、おじさんは私に未成年だろうとまるで鬼の首をとったかのように高々と言い彼を組みひいた。
私は彼をペットにしようかしらと考えていたが牢獄まで餌をやりにいくのはご免だ。
しかししまうま君が無実を叫ぶのでしまうま君に何歳か尋ねると93歳と言う。
なんだまだしまうま君も成人していないではないか。しかしまだ20代で成人するまで80年近くかかる私にはひどく年上に感じるから不思議だ。
とにかく未成年同士だったのだから同意のセックスになんの問題もあるわけがなく、そもそも警察が今時そんな年なんて判別のしにくいことを断定して言うわけがないと気付いたので、私はおじさん誰?と尋ねた。
するとおじさんは私は警官のコスプレが好きなホームレスだと言ってから私の足元にすがりついてご主人様になってくださいと言った。
なんてやつだ私がいくら才気と威厳を備えた立派な主とは言えこんな手で私に近づくとは前代未聞だ。
私は誘惑されるのも勧誘されるのも構わないが懇願されるのは好きではないので額を蹴りつけて血がでるまで地面に叩きつけてやった。
スカウトの彼は私に弟にして欲しそうな目を向けていたが、私には可愛い可愛い目にいれても痛くない妹が6人いるので断った。
とりあえずしまうまの彼には道を聞いてから私はまた歩きだした。機会があればまた会えるさとうそぶいてしまうま君を納得させたのはここだけの話だ。
ああ、お腹がすいた。運動をしたから尚更だがしてしまったことはもう仕方がない。
この際文句は言わないから誰か食べさせてくれないだろうかと私はあたりを伺う。
私は美食家なのである一つの食べ物を主食にしているのだが、誰にでも用意できるし焼いても生でも美味しいから大好きだ。
すみません、少し足の裏を見せてくださいと言われ反射的に30センチ空中に浮かびながら声の主を見る。彼は私と地面の隙間に頭をいれてなのにパンツを覗くわけでなく地面にある私の影を熱心に眺めている。
はい、いいですよ。有り難うございましたと言われて私は浮かぶのをやめて彼の肩にこしかける。何をしていたのか問いかけると彼は立ち上がり影をさがしてるんですと言った。
言われて見ると確かに彼には影がなかった。道行く人々がちらちらと私たちを見ているのはそれが原因だったのか。てっきり私があんまりに美人だからかと思ったのにこんな仕打ちはあんまりだ。
いらだちまじりに彼の頭をぺちぺち叩きながらならば私が手伝ってしんぜようと言って私は彼の肩に乗ったまま彼を発進させた。
どこを探せばいいでしょうかと聞いてくる彼に私はびっくりした。だってとってもキュートな声なのだ。さっきは気付かなかったが惚れ惚れと彼を見つめる私にどうかしましたかとさらに声がかけられ、ゾクゾクする。
ああ、なんて私は幸運なんだ。こんなに可愛い声の持ち主に出会うだなんてラッキーだ。彼のはどんな味がするんだろう。私は彼をペットにしようと心に決めて、平凡だった顔まで何だか可愛く見えてきた影のない彼に探す代わりに私のペットになってねとおねだりをする。
彼は少し考えるそぶりを見せてから頷いて、だけど彼には8歳の姉がいるので彼女もペットにしてくれとお願いされた。これには困った。私は女は妹にする主義なのにペットとは…。だがこれも彼を食すためだと私はオーケーして影を探すことにした。
そういえば彼は何歳なのだろうかと気になり尋ねると彼は105歳だと白状して職業は空き缶と言ってから、だけど最近はサボっていて影が見つかれば私のペットになるんだったと笑った。
まさか成人してるとは思わなかった。さっきのしまうま君より若く見えたと言うのに。最も、年と見た目が比例してる人なんてはたして存在するのか分からないけれど。

まず彼にあなたの影ってどんな性格なのと尋ねる。影探しの基本は影の行動を知ることから始まる。どんな場合にも当てはまることだ。
なのに彼はう〜んと首を傾げるから私は危うく落ちるところだったので怒ると彼は私を小脇に抱えた。彼は背の低くないはずの私より30センチは高い。
これならアレの大きさも期待できそうだ。私は内心舌なめずりをしながら彼の返答を待ったが彼の返事は実は僕は影と仲がよくないんですというものだった。
がっかりだよあなた。それならもう影なんていらないでしょと私はため息をつく。しかし彼には彼の言い分があり、影がいないなんて変じゃないですかとぷんすか頬を膨らませるのだが、そんな表情も可愛いと思う私は重症だ。

まぁまぁしかし、影の逃げ場所なんて相場が決まっているし私は彼を慰めるように頬肉をざくりと切りとりかじる。彼は痛いと悲鳴をあげたが私の予想通りなかなかの味だから自信を持ちなさいと、彼の頬であった場所を撫でてからかけた肉を当てはめる。彼は褒められて満更でもなさそうに穴のあいた頬を歪めて曖昧に微笑んだ。
穴がとてもキュートよと彼の頬を舐めてから私は彼の肩からおりて彼の手を引いて先導する。まずは近くのゴミ捨て場だと私は路地裏を駆ける。
ありとあらゆるゴミ捨て場のありとあらゆるゴミ袋をひっくり返して撒き散らしたが出てきたのは彼のではない野良影ばかりだ。そのたびに彼を慰める私はなんて健気なんだろう誰か褒めないかしら。

ねぇあなた、あなたはいったい影を取り戻してどうするのかしらと私は内心を隠して微笑む。私なら取り戻す必要なんてないし、人に見られるのだって快感だ。だけど残念なことに私の影は意思薄弱なので喧嘩なんかしたことがない。
彼は困ったように微笑みながらだって影と僕は一心同体ですからと視線を泳がせながら影を探し続けている。

さてしかし、何処を探そうかと私は思案する。影の行きそうなところと言われたって私は影を逃がしたことがない。
お腹が減った。あんまりにお腹が減ったものだから私の腹の虫がガルルルと唸り声をあげている。
いかん。真にいかん。このままでは影を探すどころではない。私が餓死をするだなんてそんなこと6人の妹と14、じゃない15人になるペットに申し訳が……餓死?
とてもいいことを考えた。これぞまさに一石二鳥。さすが私。まさに主にふさわしい誇りなさいペットよ。
どうしたんですかと分かっていない彼に私はお腹が減ったからあなたの心臓を食べさせて欲しいのと上目使いにお願いする。
 しかし僕は影を探さねばならないしここに火はありませんよ。
 構わないわ生でいいの。それによぅく考えて。死んだら復活する時にまた影ができるわ。あなたの今の影はもう野良にしてあげましょうよ。
彼はなるほどと唸り分かりました約束通りあなたのペットになりますと私にメモを渡す。何かしらと見ると住所が書いてある。
 姉がそこにいるので迎えに行ってください。私は二つ返事でオッケーしてさっそく彼の心臓を取り出して食した。
彼の心臓は予想よりずっと大きく、予想よりずっと赤く、予想よりずっと甘かった。
ああ…なんて甘美な味かしら。美味しい。思った通りにとても美味しいわ。
私の主食は心臓だ。体の部位でこれ以上に美味しいものはない。どの妹よりペットよりも彼の心臓は美味だ。
私はごくりと飲み込む。私の可愛い14番目のペットちゃんは血まみれで死んでるので放置する。そのうちに復活するだろう。
15番目のまだ見ぬペットちゃんにもその内に会いに行かねばなぁと思いながら私は14番目のペットちゃんの頭でリフティングをしながら欠伸をした。







お姉さんお姉さん起きてくださいませと揺り動かされて私は寝起きの悪さもなんのその。愛しい愛しい妹のために目を開く。そこには可愛い顔で私をのぞきこむ少女がいて、しかしはてさて私にこんな妹はいたかしらと首を傾げる。
すると消しゴムのような少女は嫌ですわお姉さん、ワタクシはお姉さんの11番目の妹ですわと上品に笑う。ああそうなのかどうやら私が一週間ばかり寝てる間に少なくとも5人の妹が増えてるようだ。初対面とは言えすぐに分からないとは私は相当寝ぼけているようだ。
 ごめんなさいね、どうも私の脳みそはまだ寝てるようだわ。
 ええ、ええ、まさにその通りですわ。だってこれは夢ですもの。

その意味深な笑みを瞼に焼き付けて私は今度こそパチリと目を開けた。
ああ、良かった。まさか私が一瞬でも妹を忘れるなんてありえない。まるで悪夢、いや正夢かしら?
しかし何だか嫌な予感がするわ今はいったい何曜日かしら。
私は寝巻きがわりのシャツを窓の外にいたカラスの餌にして緑のスーツを来て階下におりる。
キッチン兼ダイニングから小鳥のさえずりよりなお愛らしい話し声がしたので私は誘われるように中にはいる。
 やぁ妹たちよ、おはよう。今日はまた一段と美しいわね。
そこにいたのは予想通りに6番目の妹と8番目の妹がいた。8番目の妹とは初対面だけど夢とは違いすぐに分かった。
8番目の妹に私は初めましてマイシスターと言おうとしたが先に6番目の妹がギロリと私を睨んでつめよってくる。
そんな、妹よあなたの愛は激しすぎるわ。8番目の妹、どうなってるのと瞳で問いかけるが8番目の妹は朝っぱらからコップに並々と注がれている植物油を一気に飲む。
 ぷはー、まずい! 姉ちゃん、今回はあっしも姉ちゃんの味方はしないさ。姉ちゃんは反省してしっかり怒られるといいさ。
そう言うと8番目の妹はカラカラカラと頭を前後に振りながら冷蔵庫の中に入ってしまった。
私は瞳に怒りを燃やす6番目の妹に笑いかける。
 ねぇ私の可愛い妹ちゃん、どうしてそんなに怒っているのか美人なお姉さんに教えてくれないかしら?
 お姉ちゃん、私はお姉ちゃんのことは大好きだけどだからと言って許せないことは多々あるのよ。
何のことかと訪ねれば妹は私に左腕を突きつける。
左腕の肘から手首まではこれでもかと膨れていて私がそっと指をあてると、とくりとくりと心音が耳にするほど分かる。
まさかあなた…。私が顔をひきつらせると妹は鎮痛な面持ちで頷いた。
 妊娠してしまったの。
信じられない。いや信じていたのに私の可愛い可愛い妹がまさか子供をつくるなんて。相手はいったい何処の馬の骨なのよ全く許せないわ。
 何を言ってるのよお姉ちゃん、私を妊娠させたのはお姉ちゃんでしょう?
はて、妹は何と言っただろうかまさか子供の親が私とな?
冗談かと思ったが妹は真面目な顔で私を睨んでくる。そんな可愛い顔を見せないでおくれ。
 分かった分かった認めるわ認知するわよ。確かに私は妹ちゃんのあまりの可愛さに寝込みを襲ったことが一度や二度でなくむしろ百度や二百度ほどあるわよ。
 でもまさか私が親になるなんて思わなかったし今も思ってないわ。だからおろしてくれる?
しかし妹は嫌よだって痛いんでしょう。とあっさり拒否。なんてことだ私の子供を妹が産むだなんて絶望だ死のう。
と思ってるふりをしてたら妹はだから早く交換してよとねだってきた。
私は妹たちが大好きなので妹たちのおねだりには全て応じて来たし今回もそうしたいがどうもよく分からない。何を交換するって?
妹は物分かりの悪い私にだから、手を交換してよ。産もうが捨てようが好きにしていいけど私には関係ないからねと冷たく言う。
しかし腕を交換なんかできたかしら?まぁ学校も途中でやめてる未成年の私が成人してる妹に知識や学力で勝てるはずがないので私は素直に頷いた。
でもどうやって交換するのと尋ねると、妹は三番目の兄が人体屋だから切ったり貼ったりちぎったりは得意だと言った。
ちぎるのは私にもできるぞと思いながら私はそうなのと頷く。
 2000万はお姉ちゃんが払ってね。
ん?ん?私はニコリ笑顔で言う妹に首を傾げる。兄妹なのにこの子はお金を払うつもりなのか。まぁ私も妹が言うならいくらだってお金をだすつもりはあるが、下が上にだすだなんて変な話だ。
勿論、家族の形は千差万別なので私がとやかく言うことではないのだが。
 いいけど単位は何?シリング?
 あはは、勿論ダルよ。
ダルは我らが日常のシリングの約10倍の物価高な都会の通貨だ。
てか、私の知る限り最も高い単位なんですが。
 ねぇ妹ちゃん、もう少しまからないのかしら。
 無理よだって三番目の兄は貧乏で私が養ってあげてるんだけど、すぐに三番目の兄はご主人様に貢いじゃうの。だからぱーっと稼がないと。
なるほどなるほど。私が貢ぐのは可愛い可愛い妹だけと決めているが妹ちゃんがお願いするならやぶさかではない。
仕方がない。では貢ぐのだから私も貢いでもらおう。私は床をバキバキと頭で殴りながらおーいと声をかける。
 はい、なんでございましょう。
の太いのんびりした声が床下からするが床板は動かないので私は一枚を無理矢理外して覗き込む。
下にはお皿に盛った蝿をバリバリ食べているスマートなヒゲ男が葉っぱを三枚身につけていた。私の9番目のペットちゃんは出無精でだいたいうちの床下にいる。
だけど清潔好きで床下は常にピカピカだから私の部屋より綺麗なんじゃないかしら全くムカツクわね。
それはそれとして私はねぇねぇペットちゃんと猫撫で声をだす。
 私ったら今とってもお金が必要なの。お金がぁ、欲・し・い、にゃん♪
 主殿…今何月でございますか?
 私とあなたは半年ぶりね。
 では5ヶ月近く寝てたのか…ああ主殿、承知つかまつった。お金なら妹に借りてまいりましょう。
 あらあなた妹がいたの?
 ええ、5人ほど。一人は主殿もよく存じておられるかと。
 え?
何だか嫌な予感だわ。
お兄ちゃん、お兄ちゃんのご主人様ってお姉ちゃんだったのね。
うわぁ…なんて嫌な偶然なのかしら。何というか世間は狭いわね。でもこれならなんの問題もないわね。
 ペットちゃんペットちゃん、じゃあ悪いけど私と妹ちゃんの手を交換してくれるかしら? 勿論無料ってかむしろお金ちょうだい。
本当はちっとも悪いだなんて思ってないがそう言っておく。
 勿論でございます。
素直で可愛いペットちゃんはいそいそと床下から這い出ると私と妹ちゃんの腕をバクリと口に含む。
ガリゴリと音がしてから取り出すと黒い液体がまとわりついてるものの、確かに私の腕は可愛い可愛い妹ちゃんの腕になっていた。
 ちょ、ちょっとお兄ちゃん! 私の腕が違うわよ!
ん? と見ると確かに、私の腕があるはずの妹ちゃんの腕は何故か真っ黄色だった。
確実に私の腕ではない。
 あ、わり、間違った。
 まぁお兄ちゃんだししょうがないか。じゃあねお姉ちゃん、言っておくけどその子供、私は認知しないからね。
オゥ! なんて冷たいのかしらシビれちゃうわ妹ちゃんたらぁ。
妹ちゃんはすたこらさっさと熊に追われる少女のように家を出ていった。
さて私も出かけようかと思ったがお腹がギャアギャア騒ぐので床下に戻ろうとするペットちゃんにご飯を作ってもらうことにする。
私がお願いするとペットちゃんは耳まで赤くして喜ぶと脇腹から青い心臓を取り出す。
青い心臓は大して美味しくないが、料理すれば食べれなくもない。
ペットちゃんは脇腹に穴をあけて真っ黄色の血を流しながら、心臓に負けず劣らず青い顔で心臓を調理して私に渡した。
は食べてあげようかと思ったけどあまりに嬉しそうだから窓から投げて隣のおじさんのカツラにしてあげた。
ペットちゃんは絶望のあまり死んだので仕方なく私はおじさんの心臓を生で食べた
あんまり美味しくはなかったがペットちゃんのあの絶望した顔を思い出すとご飯が二杯はいけるのでまぁいいだろう。
さて、お腹も膨れたので出かけよう。
目的は勿論、まだ見ぬペットちゃんを迎えに行くことだ。寝てたせいで少しばかり遅くなったが、まさか引越してなんかいないだろう。
私は靴箱の腹筋に隠しておいたメモを取り出して食べた。
これで住所はバッチリだ。私は靴を3足ぬいでから足袋を10個重ね履きして家を出た。
住所からしてこの街ではないのでとにかくバスにでも乗るために列に並ぶ。
私の前には3人並んでいてバスがくるまでの暇つぶしにポーカーをやった。当たり前だが私が負けるはずがないので、3人を丸坊主にして財布を忘れた私に一万ずつ献上させた。
そうこうしているとバスがやってきたので私は運転手に話しかける。
 ねぇ、この場所に行くにはどうすればいいの?
メモは残念ながら私には読めない文字なのでメモを運転手に見せた。
 うんにゃ、ここがちょうど乗り換え駅さ。
 そう、じゃあ逆走しましょ。ちょっと運転変わってよ。
 免許持ってないなら駄目だぞ。
 あら残念、私車の免許しかないわ。
 じゃあ駄目だ。せめて三つはないとな。
 運転手さんはいくつ持ってるの?
 パジャマ2級と危険物取扱黒帯に折り鶴飼育免許開伝に、あと鼻から牛乳飲みが三段だ。
 わぉ、そんなに? 案外運転手も大変なのね。
まぁなと運転手は笑い、私は仕方ないからバスからおりた。バルルルとバスが走りさってから、さてどうすんべと考えていると肩を叩かれた。
 もしもしお嬢さん、先ほど運転手さんに見せていたメモを見せてくれませんか?
そこにいたのは小さな女の子でとても可愛い。うっわ、食べたい!
なんてことは言わずに私はしゃがんでどうしたのと笑いかける。
 メモを
ああはいはい、私はメモを少女に渡す。少女はふむふむりと頷くとメモを私のお腹にいれた。律義な子だ。さっき私がメモを口から出したのを見ていたのか。
 行きましょう。
ん? ん? なにかしら? もしかして私誘われてる? こんな子供にまでセックスアピールをされるとはさすが私。
 お嬢さんはその住所に行きたいのでしょう? ご案内します。
ああそういうことかはいはいどうせ私は痛い勘違い女ですよ。
そんなこんなで私は少女と手を繋いで歩きだした。
 どのくらいでつくの?
 タイミングによりますね。
 そりゃそうか。ちなみに今は何処に向かってるの?
 電車です。ここからなら電車の方が早いのです。
少女はそう言ってにこりと微笑む。
駅についたので私は切符を買おうとしたが少女が私にパスケースを渡してきた。
 お嬢さんはそれをお使いなさい。
 あらありがとう。でもあなたはどうするの?
 私は切符を買います。
 いやね、私が買えばいい話じゃない。どうして私にパスを渡すのよ。
すると少女は切符を買いながら真面目な顔で私に、ではお嬢さんはここから電車に乗ったことはありますかと聞いてきた。
私はこの駅にきたのは初めてなので素直に首を横にふる。
駅により電車の形態が違うのは知っているが、今までも何とかしてきたのだから今度も大丈夫だろう。
 ここの駅長は変わり者なので素人にはお勧めできません。ここは素直にパスを使ってください。
ふむ、そうまで言われるなら素直になろう。私たちはホームにあがる。
しばらく少女とナイフで指の切りあいをしてるとワンワンと汽笛を鳴らして電車がやってきたのでその長い尻尾部分に乗り込む。
生温かい車内はしかし外からきた私たちには平気だが、すでに乗客だった中にいた数人は顔色が悪かった。
と言うか乗客は5人しかいないが5人とも死んだようにぼんやりと下を見ている。
にしても…何だか臭い車内ねぇ。こう…微妙な腐敗臭が…それに段々臭いが増してるような?
 お嬢さん、何か香水でも身につけているのですか?
 え? いや、そんなことはないわよ。
 そうですか? まあ…いいですけど。
どうしたのかしら? けれど少女は不思議そうな顔をやめてすぐに私に笑顔を向ける。
 お嬢さん、じきに駅長が見回りを始めます。パスの用意はよろしいですか?
 ええ、勿論。
その時、タイミングよく連結ドアが開いて針金のように細く身長は私の半分しかない男が入ってきた。
白ストッキングを全身に巻き付けているので顔は見えないが、鼻がとても大きいのは分かる。
帽子とあの切符に穴をあける器具だけが唯一駅長だとわかる。
 切符…切符ぅ…
何だか病的な呟きは聞かなかったことにしよう。
 駅長さん駅長さん。
 わた…しは…しゃ…しょう、だ。
車掌? ぶっちゃけそれってどう違うのかしら?
 ならば車掌さん、どうぞ切符です。
その瞬間、駅長―自称車掌は少女に倒れるように襲いかかる。私があれ?とか思ってると少女は車掌の腕を引っ張り切符をにぎらせ、無理矢理車掌の口につっこんだ。
ガチン。
歯と手の骨がぶつかる音がして少女が車掌の口から車掌の手をだすと切符には穴が開いていた。
 まいど…ありぃ
車掌はふらふらと他の乗客の元へいく。普通に切符を出した乗客の手を噛んでまたガチンと音をたてていた。
乗客はうめいて倒れたがなるほど、これは素人にはお勧めできないはずだ。
 あの手にある穴開け器具はフェイクです。本当は口の中にあるパンチで穴を開けるんです。パスを持ってなければ切符を鞄に入れてても腕を噛まれてしまいます。
少女はにっこりと説明してくれた。私は労るように少女の頭を撫でる。
 大変なのね。
 慣れましたから。
次は学園都市前、学園都市前〜
アナウンスが流れ少女は慌てて私におりるよう促す。 すみません、少しばかり行きすぎました。おりましょう。
私たちは学園都市前で電車をとびおりて、線路を逆に歩きだす。
 すみません。
 構わないわ。愛してるわ。
 ありがとうございます。私は愛してませんけど。
 あらつれない言葉。
 ツンデレなんです。
 それって遠回しなお誘い?
私は少女の小さな肩に手をまわして耳たぶを甘噛みする。
 構いませんよ。ただ案内より先に買い物をすませていいですか?
 先にあなたを食べさせてくれるならね。
私は返事も待たずに無理矢理少女にキスをして服をぬがせる。
小さな乳房にキスをして、白いお腹にキスをして、細い太ももにキスをして、下のお口にキスをした。
少女の下のお口からでる甘いツユをすすりながら私は少女の全身を撫でる。
光惚の表情の少女を導こうと私はさらに手を伸ばし…
 あら?
 んぅ…どうしましたかお嬢さん。
私の片腕は腐っていた。
どうやらさっきからした嫌な匂いは私の腕からしてたらしい。
太く太く膨れた真っ黒い腕に指をはわすとすでに赤ちゃんは死んでいた。
 あらあら、死産だわ。
 お嬢さん、のんびりしてる場合ではありません。
少女は服を着て真顔で言った。さっきまであんなに乱れてたのに切り替えの早い少女だ。
 早く腕ごときらないと全身が腐ってしまいますよ。
なんとそれは大変だ。私は慌てて左腕を無理矢理もいだ。
 いたたたた…。
でもこれで私は死なないわよね。
 お嬢さん、血をとめないと出血死しますよ。
なんとこのままでは私は自殺してしまう。私は泣きながら助けてと少女にすがりつく。
少女は仕方ないですねと私の肩の血が噴きだす部分を燃やして止血した。
 ああ熱い。でも助かったわありがとう。
 礼には及びません。ではこの先の学園商店街で買い物をするので付き合ってください。その次には住所のアパートまで案内しますから。
 勿論構わないわ。
 お嬢さんの腕も買わなきゃいけませんね。
 お金は少ししかもってないわ。
 大丈夫、なんなら私がトイチで貸します。
 あらありがとう。
踏み倒せばいいのだから、百億くらい借りておこうかしら。
でも私は今まで腕を購入したことがないので値段はおろか、何処に売ってるかすら知らない。
そんな私の不安をかぎとったのか少女はにっこり笑う。
 大丈夫ですよ。きっとこれから行く商店街になら、お嬢さんにあう手が見つかります。
 ありがとう。

とことこんと少女と歩き、少女に誘われるまま私は街への門をくぐる。
中はなかなかの人混みっぷりでおもわず吐き気がしたから吐いた。
私の口から出たのは昔に食べた青い心臓で、どくんどくんと既に切り離されたと知らずに血液を送っている。
その様子が哀れなので踏みつぶしてあげた。
 大丈夫ですかお嬢さん。
 ええ、勿論大丈夫よあなたがキスしてくれたらね。
 心臓を吐いた胃液臭い唇なんてごめんこうむります。
なるほど、真理だった。
私たちは大通りを通りすぎ、裏通りにまわる。裏と言えどそこかしこに露店が並んでいて、表の格式高い雰囲気よりむしろ居心地がいいのは私が庶民だからか。
 おじさん、枯れない花をくれませんか。
少女は慣れた様子で近くの露店に声をかける。
 枯れない花をお探しなら簡単だ。殺してミイラにすればいい。
つまらなさそうな商人のその言葉に少女はああ、と手を叩いて頷いた。
 なるほど、それならお金をかけずにすみます。後で摘むことにしましょう。
少女は商人から私を振り返り微笑む。
 ではお嬢さんの腕を買いましょう。あそこの角を曲がれば、おばあさんがジャンク人体屋をやってます。
 あなたのおばあさんなの?
 いいえ、見知らぬ醜いおばあさんです。
角を曲がると確かに鼻がでかくぶつぶつ肌の醜いおばあさんがいた。
露店は大小色の様々な人体パーツの入った箱が並べてある。
あら心臓も…でもどれもあまり美味しそうじゃないのは、新鮮みが足りないからかしら。
 お嬢さんは色白ですから、こちらなんていかがでしょう。
そう言って少女が箱からひっぱり出すのは色白の女の腕。確かに私の体バランスに合うかもしれないが、あえてここは…
 これはどう? 似合う?
私はあえて黒人のスポーツ選手(オス)の腕を選んでみる。う〜ん、腕毛が濃くて自分のだとするとキモイ。
 お嬢さん、せめて女性にしてはどうですか? あまりに自分とかけ離れてるとくっつけても体が拒否するかもしれませんよ。
 ああ、そうね。それは考えてなかったわ。私は青い瞳や紅い胸板を試着して遊んだあと、結局最初に少女が言った白い腕を選んだ。
 おばあさん、この腕はいくら?
おばあさんは何も言わずにすっと杖で看板をさす。逆立ちをしてる看板には『プッョシ体人一均千』とあった。
 どうやらすべて1000のようです。単位はギヌでいいでしょう。
なんだそのくらいなら私も持っている。私はおばあさんの額に万札をはりつけて持ってけドロボーと叫んで腕を装着。
 じゃあこの街をでましょうか。
私は少女に促すままにふらふらと階段を上がって、ダンプカーやショベルカーの行き交う道を飛び越えて、花畑にやってきた。
ここはどこかしら?
私は枯れない花を摘むのです。少し待ってください。終わればご案内しますから。
言いながら少女はさっさと座り込むと花を摘んでは投げ摘んでは投げを繰り返す。
ああでもないこうでもないと言う少女に私は花畑から少し離れたアスファルトの道路に寝転がる。
100の目玉を持つ蟲けらを見送りながら雑草をむしる。
あー、暇ァ。
ここには私の相手をしてくれる相手は少女しかいない。なにせここには少女と私しかいないのだ。
だが少女は私より花にご執着のようで、しりとりをしようと誘えばみかんあかんいかん!とツレナイ…。
あー寂しい。
私は寂しいと死んでしまうのだだって可愛い可愛いうさぎさんなのだ。
だから死なないために少女にちょっかいをかけるのは理路整然としていてかつ、少女に私の死を悲しんで欲しくないという私の心づかいなのだ許せ。
てなわけで、
いただきます。
え?
とは言うが食事は足りていたので性的意味で美味しくいただきます。
少女はしかたのないお嬢さんですねと言いながら私とキスをしながら愛撫をしてくる。
少女にリードされるのに驚いたがたまにはいいだろうといっそ少女に任せる。
太陽が欠伸をするまで戯れると少女はいけない、まだ花を摘んでいないけれどお嬢さんを案内して家に帰らなきゃいけない時間です。と言う。
私は何の心配もいらないさと格好つけながら右足の中指を切り落とした。
中指は一輪のたんぽぽになり私はどうぞと少女に差し出す。
 案内のお礼よ。死なない花の変わりに腐らない花を差し上げるわ。
 ありがとうございます。十分です。では、行きましょうか。
少女の言葉と共にガタリと音がして太陽が落ちた。
私は闇でも普通にまわりが見えるが少女はそうでもないようで私と少女は手を繋いで歩いた。
しりとりに使う単語が176万8235単語の骨髄を言ったところで少女があそこですと一つの明かりを指差した。
私はありがとうと言いながら少女と別れようとするが、少女はさっさと私の手をひいてドアを開けた。
ただいま帰りました。
 え?
はた、と気がついた。
そういえば、この少女は夢の中の少女にそっくりだ。しかしただいまと言うと、この少女が私のペットなのか?
なんてことだ。あまりにあまりな事柄に私はしくしくと涙を流す。
少女はどうしました?と私に尋ね、私は泣きながら説明をする。
なんだ、そんなことですか。なら大丈夫。私はお嬢さんのペットではありませんから。
 あら?
少女はにっこり微笑む。
私は、影です。
そして奥から少女と瓜二つな少女が現れた。
おかえりなさいませ、ワタクシがご主人さんのペットですわ。
影だと言う少女は、ペットだと言う少女に花を渡す。
ご苦労様、戻っていいわよ。
ペット少女の声に少女はうなづき消えた。そしてペット少女に影ができる。
なるほど、弟と違い影と仲がいいのか。
ねぇ、15番目のペットちゃん。
なににございますか?ご主人さん。
 私にあなたの影を妹としてくれないかしら。
ペットちゃんはにっこり笑って、嫌にございますわと言った。
あんまりに可愛いから、とりあえず犯した。





続かない。


読んでくれて、ありがとうございます。













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