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#三八 先輩
「よう、新キャプテン、やってるか?」
 放課後、テニスコートに着くなりトモは二年生に声を掛けた。しばらくなにやら二人で話していたので、俺は一年ぶりのコートを見回していた…。
「え!柊先輩?」
 一人の部員が俺に気付いて声を出した!すると。
「え!マジ?」
「どこ!」
「ほんとだ!」
「先輩ッ!」
 一瞬にして数人の部員に囲まれてしまった!
「おい、お前ら!!」
 その事態に気付いたトモと新キャプテンが怒鳴った!
「だって〜俺らにとっては憧れの人ですよ〜」
 部員が残念そうに言った。
「…トモ、やっぱ帰るよ。ジャマになりそうだから…」
「そんな!!ジャマなんて…、せっかくなんですから練習して行ってくださいよ」
 今部員に激を飛ばしていた新キャプテンも残念そうに言った。
「そうだな…悪かったな柊」
 トモが引き止めることはせずに言った。
「あぁ、気にすんな。じゃ皆、体育祭でな」
「「ハイッ」」
 俺の言葉に皆一斉に返事をした。
 皆にチヤホヤされるのは悪い気はしなかった…ちょっと残念な気がしながらテニスコートを後にした。
「柊センパイ!」
 丘を下ったところで背後から俺を呼ぶ女子の声がした!
 振り返ってみると、テニスウェアを着た女の子が立っていた。
「!?」
 その女子に俺は見覚えがあった。
「センパイ、覚えてますか?」
 おもむろにその子が訊いてきた。
「ひ、広瀬…?」
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