#二四 キャンプ・夕食の支度
「じゃー、晩ご飯のカレーを作るか」
あれから三時間、川で遊んでいた俺たちは夕飯の準備の為に女子のコテージに集まっている。時刻は午後五時を少し回ったところだ。
「んじゃ、クジで係りを決めるか?」
豊が手際よくコテージにあったメモ帳で簡易のクジを作り、それを皆で引いた。クジの結果、俺は米係りになった。早い話が米をといて炊く係りだ。なんだか家庭科の調理実習みたいでちょっと楽しい…。
流しで米を洗っていると後ろから、
「麻梨子あんた天才じゃない!」
「すげー、朝倉うめーじゃん!」
真矢と亜津の声がした。
「そうかな?ただのジャガイモの皮剥きじゃない…」
そういえばキャンプに来て朝倉とまともに会話していないことに気付いた。朝倉はどう思っているのだろう…。
「俺、料理の巧い子って好きだなー」
「ちょっと亜津君、今のって何気に麻梨子にコクった?」
「バッ、バカ真矢!!なんてこと言うんだよ!!」
その会話に俺は思わず振り返ってしまった!!
朝倉は俯いて黙々と皮を剥いている。
「あ!!ごめん、麻梨子…」
真矢が慌てて謝る。
「ううん、気にしないで」
朝倉は笑顔で言うが、明らかに困惑している。亜津の気持ちを朝倉は知っている。教えたのは俺だが…。
「ねー、見て見て!」
凍り付いた空気を打破したのは月島だった。
「プッ!由実何その顔!」
真矢が思わず吹きだす。月島は人参の輪切りを顔中に貼って現われたからだ!
「これって美容に良さそうじゃない?」
「ハハハ、そんなわけないよ〜」
月島のおかげで場の雰囲気が和んだ。
「あ、柊君、お米磨けた?」
「あ!お、おう」
朝倉たちのやりとりを見ていて、実はほとんど手が動いてなかった!
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「さて、あとは寝かせるだけね」
月島がコンロの火を消した。
「結局、キャンプに来て屋内で仕度してんだな…」
俺が何気に言った一言で全員の動きが止まった…。
「ま、まぁ〜外でやると何かと用意が要るしな…」
「そ、そうよ。それに外は蚊とか虫が…ね」
「たしかになんかアジがないよな…」
皆口々に言う。
「じゃあ、食う時くらい外で食えば」
「そうね!そうしよ」
恩田の気のない一言で落着いた。
◆この物語のエピソード0。
興味がある方はこちら→
SEASONS memoryをクリック。
◆SEASONSで描ききれなかった物語が紐解かれる…。
新作→
SEASONS ParallelⅠ 夏休み※18禁サイトです、ご注意ください。
作者のtwitter。
各話の作者感想やつぶやき、ぼやき等。簡単な一言を書いています。
興味のある方は→
COLORのtwitterをクリックしてください。
フォロー大歓迎、作品の感想、その他叱咤激励などは@で投げかけていただければ嬉しいです。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。