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#二一 キャンプ・到着
 俺たちが住んでいる所は都会ではないが、田舎というほどでもない。いうなれば町といった所。なのに電車で三駅ほど行くと周囲はすっかり田舎の風景に変貌する。さらに電車を乗り換え、山の中へ進んでいく。しばらく車窓から覗く田園風景を眺めていると今回のキャンプ場の最寄駅に到着した。
「よーし、良い天気だ!」
 駅を出るなり、豊が伸びをしながら叫んだ!良く叫ぶやつだ…。他の皆は豊と対照的に早くも暑さにやられはじめている…。
 しかし、駅から少し歩かないといけないのだが、今の皆のテンションならこの炎天下も問題ないだろう。と思った瞬間、恩田と細川はラブラブモード全開で歩いている!
「たくっアイツら!」
 そんな二人にキレながら歩く亜津。
 朝倉は羨ましそうに二人を見ている。
 んー、誰も居なければ俺も恩田たちみたいに朝倉とラブラブモードで歩いてあげられるのに…。そういえば、朝倉たち女子はいつの間か日差し除けの大き目の帽子を被っている。さすが女子はそういうところはしっかりしているんだなぁと感心したのと同時に、どこにあんな帽子をしまっていたのか疑問に思った。それとは対照的に男どもは直射日光に対して無防備に浴び放題だ。
 そうこうしながら歩いて行くとキャンプ場に着いた!
 木で作られたゲートをくぐると受付のログハウスがあった。
「あのー、予約した佐久野ですがー…」
 豊が受付で手続きをしている。
 しばらくして豊は二つの鍵を持って来た。
「じゃー、17番コテージが女子。オレらが18番」
 言って、月島に鍵の一つを手渡した。
「とりあえず荷物置きに行こうぜ」
 俺がそう言うと、皆一斉にコテージへ走り出した!皆まだまだ元気だ!
 荷物をコテージに置いて再び全員が集合した。
「まず昼にするか」
 まだ一一時だが、皆早く遊びたいのだろう。
「あの食堂でいいじゃん」
 恩田が建物を指差した。
 本当にここは何でも揃っている。コンビニ、キャンプ用品などのレンタルショップ。食堂に銭湯、露天風呂まで…これでキャンプ場と言えるのだろうか…。
 俺たちはそのままその食堂で昼食を摂ることにした。中に入ると食堂というよりレストランの様な気がした…。
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