#二一八 卒業旅行の真相
「仕方ないわねぇ…。フフフ~、実はね」
俺の質問に悪戯な笑みを浮かべながらもったいぶる月島。
「私たちがお世話になるペンションの名前がね、シロミっていうの」
「シロミ?」
恩田が言った。それにいつの間にか皆がその会話に加わっている。
「シロミってまさか!?」
ピンっと来た俺が言うと。
「あっ柊君、解かった?」
皆は一様にまだ解からないという表情をしている。
「もしかして、純子先生の実家か?」
俺が言うと、
「ピンポーン!私たちが泊まるところは、純ちゃんの実家なのよ」
「えっ!」
「うそ!」
「二学期の時に純ちゃんから聞いたのよ、実家が長野のスキー場の近くでペンションを経営してるって。一二月に卒業旅行にスキーに行きたいって相談したら、タダにしてあげるって言われたのよ」
「それって、先生にタダにしてくれって言ったようなもんじゃないか?」
「実はそうなんだけどね…」
豊の指摘に月島が照れ笑いする。
「「ははははは」」
まさか純子先生が絡んでいたとは!
「明日、純ちゃんも来るんだって」
「先生がくるのか!」
トモが驚いて言った。
なんだかエライ事になるような気がした。
担任の先生も参加する卒業旅行って普通あるのか?
そんな話をしながら、電車は着実に俺たちを雪の長野へと運んで行った。
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