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#一四八 目的地は・・・
「お待たせ」
 着替えをしてきた朝倉が言った。
「じゃ、行こうか」
「分かってる?昨日の約束」
「分かってますよ、今日は俺のおごりだよ」
「えへへ」
 昨日のバドミントンで敗けた方が今日の映画をおごるという賭けをしたのだ!まぁ、女の子相手に勝つのは大人気ないので、ワザと敗けてあげたのだが…と言いたいが、実際本当に敗けてしまった。朝倉もかなり運動神経が良いのと、幼少時代、俺と知らずに敗れたリベンジのためにやっていたという特訓が功を奏した様だ…。
「いつもの所で良いか?」
「う~ん、せっかくだから他のところでも良い?」
「もちろん、何処にする?」
「…東京…」
「?いいけど」
「ありがと」
 突然東京に行く事になった。自分達の住んでいる場所は千葉の片田舎だが、一時間ちょっとで都心に出られる。
「なぁ、聴いて良いか?」
「何?」
 電車の中で俺は訊ねた。
「どうして東京なんだ?」
「…それは…」
 朝倉は少し口籠もってから、
「どうしてかな…自分でも良く解からないの…ただ、どうしても今日は東京に行きたくなって…」
「・・・・・・・・」
 俺はただ黙って彼女の言葉を聞いていた。
「迷惑…だった?」
「!いやいやっ全然っ!せっかくのデートなんだから、遠出は大歓迎だよ」
「そう…良かった…」
 安堵の表情を浮かべる朝倉。
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