第08話:密室殺人事件!
「ほう、此処が現場か」
そう言って管理人室に入って来たのは黒田だ。
「君、勝手に入って来たら駄目じゃないか」
と、担当の刑事が現れて言った。
「うるせえよ。入ろうが入りまいがオレの自由だろ?」
と、刑事を睨み付ける黒田。
その黒田にも刑事はビビる事なく、
「一応此処は現場なの。どうやって入ったか知らんが、一般人に現場入られちゃ困るんだ」
そう言って、黒田を追い出そうとすると、いきなり黒田に胸倉を掴まれた。
黒田は顔を引き釣らせ、
「文句あんのか?」
と、刑事に顔を近付けた。
流石の刑事も、この迫力にはビビった様だ。
「何やってんだ?」
と、薫が黒田の髪の毛を引っ張った。
「いててててててっ!」
黒田は刑事の胸倉を放してしまった。
それに合わせて、薫も黒田を放す。
「いきなり何すんだよ!?」
黒田は薫に米利堅を浴びせた。
その米利堅は薫の腹に決まり、薫を怯ませた。
「何すんだよテメェ?」
薫は額にムカつきマークを出して顔をあげた。
「お前が髪の毛を引っ張るから悪いんだ」
「それとこれとは話・・・ぐわっ!」
再び米利堅が腹に決まった。
「オレの言う事にいちゃもん付ける気か?」
「すみません・・・」
薫は謝ると落ち込んだ。
「それよりあんた、事件についつ詳しく話してくれないか?」
薫はそう言って、刑事にS.D手帳を見せた。
刑事は落ち着きを取り戻すと口を開いた。
「事件はこの管理人室で起こりました。
当時、現場は密室で、第一発見者の証言では、頭から血を流して倒れていたと言う事です」
「「ちょっと待て。
現場は密室だったんだろ?
何故遺体を見付ける事が出来たんだ?」」
そう言ったのは、薫と黒田だ。
薫と黒田は一瞬顔を合わせると、刑事に顔を向け直した。
「あそこ。
事件当時、カーテンが開いてたから見えたそうです」
刑事はそう言って、横にある窓ガラスを指差した。
((成る程))
薫と黒田は、窓ガラスに顔を向けると、そう思った。
「「事件当時、窓ガラスの鍵は?」」
再び二人の声が重なった。
が、今度は顔を合わせなかった。
「閉まっていました」
「「被害者の名前と死亡推定時刻は?」」
再々度、二人の声が重なった。
「上妻楓、24歳。
このマンションの管理人で、住人にはとても慕われる存在でした。
死亡推定時刻は午後5:00〜6:00前後。
死因は頭蓋骨陥没による脳へのダメージだと思われますが、詳しい事は解剖してみなくては分かりません。
それと、401号室の田中さんと言う方なんですが、被害者ともめていたと言う目撃証言があります」
それを聞いた薫と黒田は、会釈をし、エレベーターまで向かった。
「なあ。
何で俺と同じ事、同時に言ったんだ?」
「それは、オレが言いたい」
「俺は、探偵として、捜査に協力しようと思って・・・。
つうか、オメェはどうなんだよ?」
「オレも同じ意見だ」
「はあ?」
と、訳の解らない事言われてチンプンカンプンの薫に、黒田は自分のS.D手帳を見せた。
「テメっ、何時の間に!?」
「待てっ、これはオレのだ!」
そう言って、手帳を開いた。
すると、黒田の証明写真と名前が書いてあった。
「マジかよ!?
オメェもS.Dだったんか!?」
「悪いか?」
「いや」
二人がそんな事を話していると、何時の間にか、エレベーターホールに着いていた。
薫はボタンを押し、二人でカゴに乗り込むと、今度は黒田が4階のボタンを押した。
扉が閉まり、動き出すカゴ。
するとカゴは、直ぐに4階に到着し、扉が開いた。
二人はカゴから降りると、401号室に向かった。
401号室内の、扉から真っ直ぐ行った所にあるリビング。
そこの部屋の天井にぶら下がる男の遺体。
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