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解決編です。

組織
作:Daisy Katsura



第05話:木之本姉妹の悲劇!(後編)


事件が振り出しに戻り、何もかもやる気が失せた俺は、自宅・・・久住家に戻ってきていた。
そうそう。言い忘れていたが、先日、婆さんが亡くなって身よりが無くなった俺は、久住の家に居候させて貰っているのだ。
と言っても、住めと言われたからお言葉に甘えているだけだ。
妹?
妹は親戚に引き取られたよ。俺だけじゃ養うのに無理があるって言うんでな。
俺に限ってそんな事無いのに・・・。
「どうしたの?浮かない顔して・・・。」
突然、久住が聞いて来た。
「べ、別に何でも無えよ。」
「嘘吐き。」
「え?」
「何でもなーい♪」
「こら待て!」
そう言って久住を止めるが、知らん顔して出て行ってしまった。
「はぁ・・・。」
俺は溜め息を吐き、久住のベッドに横になった。
よし、少し事件を推理しよう。
先ず、亡くなったのは、木之本姉妹だ。
妹は、首の骨を折られて即死・・・。
首の回りには、紐を巻き付けた後が残っていた。
そして、姉は妹を殺した事を苦にし、首を吊って自殺。
また、現場には姉が書き残したと思われる遺書が残されていた。
その内容はこうだ。
『私は妹が憎いと言う理由で妹を殺してしまいました。死んでわびます。ニュースにはしないで下さい。』
この遺書、気になる所がある。
『妹が憎い』だ。
彼女は生前、妹をとても可愛がっていた。妹を殺す理由など無い。
次に、二人が何者かに殺害されたとしよう。
となると、一つの疑問が生まれてくる。
何故、犯人はそこまでして自殺に見せかけたかったのだろうか?
そのまま殺して放置しておけば良かったのに。
そして、これが自殺で、遺書が誰かの捏造だった場合。
発見者がファンの方か何かであり、ニュースにしたくない一心で遺書を捏造した。そう考えればスジが通る。
だが、此処でまた一つの疑問が生まれる。
それは、被害者の筆跡だ。
遺書は全て被害者本人の手で書かれている。と言う事は、やはり自殺か?
「・・・君?」
「・・・・・・。」
「黒・・・君?」
「・・・・・・。」
「ちょっと黒崎君!聞いてるの!?」
突然、久住が大声で話し掛けた。
「うわあああ!五月蠅い!俺は今考え事してんだ!」
「御免・・・。
それより、うちの署が木之本姉妹の事件を自殺で片づけたわ。」
「自殺で?」
待て待て!それは困る!
俺はベッドから飛び起きると、
「それ覆してくる!」
と言い残し、とある場所へ向かった。
俺の推理が正しければ此処に事件覆す証拠が眠ってる筈だ。
そう思い、俺は部屋中を調べ尽くした。
そして、一冊のノートを見付けた。
そのノートには日記と書かれていた。
「日記か・・・。どれどれ?」
俺は日記を開いて中を読んだ。
『7月15日土曜日
ついに、ついに俺の願いが叶った。
ようやく死んでくれたぞ。
今、これを読んでる奴に全て教えてやろう。
木之本姉妹を殺害したのはこの俺だ。
何故殺したか?
それは、あいつが悪いからだ。
あいつが何時も俺を虐める。俺はそんな生活が耐えられなかった。
だから木之本 アスカを殺したんだ。
まぁ、妹さんを殺してしまったのは予想外だったがね。
俺の名前?
そのぐらいは自分で考え賜え。黒崎 薫君。
もし俺が誰だか解ったら日没までにテレビ局の屋上へ来い。』
日記でそこで終わっていた。
やはり真犯人がいたのか!?
それより、この日記は?
俺は日記を調べた。
すると、日記の表紙に名前が書いてあった。
久住 京香・・・確かにそう書いてあった。
俺は我が目を疑った。
そんな筈無い!何かの間違いだ!
待てよ?
犯人が久住に罪をきせるためにわざとこれを使った可能性も?
兎に角、テレビ局の屋上へ行ってみよう。
俺は日記をしまうと、某テレビ局の屋上へと向かい、そこで犯人が現れるのを静かに待った。
コツ、コツ、コツ、コツ
何者かが歩く足音が聞こえた。
その音は、直ぐ後ろにまでせまって来ていた。
この足音は・・・あの人の?
俺は振り向きながら言う。
「やはり貴方だったんですね。宮本 和茂さん。」
「な、何のことだよ!?」
「宮本さんもう良いでしょ。本当の事話して下さい。
あの日、木之本姉妹を殺害したのは貴方ですね?」
「な、何を馬鹿な事を?」
宮本は焦りと共に冷や汗を垂らした。
「この日記、貴方のですね?」
俺は例の日記を出して見せた。
「そ、そんなもの見覚え無い!」
「そんなもの?これ、貴方の部屋に落ちていたんですよ?
なのに見覚えが無いと?」
俺がそう言うと、宮本が急に頭を抱えてしゃがみ込んだ。
「どうした!?」
俺は訊ねる。
「ふっ、そうさ。
それは俺のだ。
木之本姉妹を殺害したのは俺だ。
いや、厳密に言えば俺は依頼しただけにすぎない。」
「依頼?」
「そう。ある女にね。」
「そいつは?」
パァン!
宮本が口を動かそうとした瞬間、一発の銃声が聞こえた。
それと同時に、宮本がその場に倒れ込んだ。
「宮本さん!?」
「こ・・・ろ・・・し・・・や。」
ころしや・・・殺し屋か!?
「く・・・す・・・。」
パァン!
宮本が言い掛けた時、再び銃声が聞こえ、銃弾が宮本の頭を貫通した。
その後、宮本は病院に運ばれたが、間もなく息を引き取ったと言う。
殺し屋・・・。
一体何者なのか?
そして、『くす』って?



事件の真相が知りたい方はホラー作品の殺し屋本舗をご覧下さい。











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