テイルズオブミクリヤ〜狩人〜第五章縦書き表示RDF


多少グロテスクな表現を含みます
テイルズオブミクリヤ〜狩人〜第五章
作:勇者


『ぐっ…』


ランポスたちを倒したナズチ達は吹き荒れる砂嵐に立ち向かっていた


『……っつ……』


歩きにくさとストレスで勇者達の集中力が切れかける


『…みっ…見えたぞ!!』


20mほど先にそびえたつ結晶の塔をみてパーティの精気が戻る


『ぐっ……もう少しだ』


そして一行はようやく結晶の塔に足を踏み入れた


『よし…全員いるな』


ナズチが安否を確認する


『ここが…結晶の塔か…』


昌也が呟いた


『一応あっちに宿がある、今日はひとまずそこで休もう』


パチが言った、約二日振りくらいに声を聞いた気がした一行だった


『ここにはまだ誰か住んで居るのか?』


と、ケンクがきく


『ここはなにも魔物や族がはびこる廃虚じゃない、れっきとした町なんだ』


『なるほどな』


会話が終わりナズチ達は宿に向かった



『ぇいらっしゃい!!』

聞き覚えのある声だった


『あんたは林じゃないか!!』


林だった


『あんたなにしてるんだ?』


と、ナズチ


『いやぁね〜ここはうちの実家なんだよぉ〜』


驚愕!


『じゃあ安くしてくださいよ』


昌也が切り込む


『やだよ〜』


昌也は舌打ちと共にそばのソファーを蹴った

『400Gだよ〜』


『妥当だな』


と、いうことでナズチは六人分の2400Gを支払った




そうしてナズチたちは大部屋に向かった



パーティは体にまとわりついた砂を払い落とし、楽な格好になった。それでも近藤は緑一色だ


『さて…』


ケンクが切り出す


『パチ、明日向かう結晶の塔本部について説明してくれよ』


『あぁ』


するとパチはおもむろにメモ用紙とペンを取り出す


『まずこの塔は五段階に分けられる』


パチはさらさらと簡単な塔の絵を書いた


『そしてその各一階一階に一人ずつのモンスターや廃勇者がそこで待ち受けているんだ』

『ようするに四天王だな』


と、ユーキ


『廃勇者ってなんですか?』


近藤が聞いた


『廃勇者と言うのは元は勇者だった者が何らかの理由でその村や町を何年か追放されることだ』

ユーキが言った


『俺のようにな』


と、パチ


『とりあえずその四人のさきに結晶の帝王…ショーンがいる』


全員が唾を飲んだ


『こいつはおそらくグリーンゴブリンよりも上だ…いや、ひょっとすればハンターガーディアンと同格にまで達する』


皆その言葉に身の毛がよだつ


『逆にとればこいつを倒せないとバーバリアンには勝てないと言うことだな』


ナズチの言葉に全員の視線が集中する


『ふっ…そのとおりだ』


と、ユーキ


『よし!じゃあもう明日に備えて寝よう』


ケンクが声をあげる


そしてパチが電気を消した


『あぁ、まだ風呂に入ってませんよ』


パチが電気を付けた



早朝、気合いの入った表情をした勇者六人が大きな扉の前に立っていた


『ここだ…』


パチが呟く

『この扉の向こうには誰がいるんだ?』


ナズチが聞いた


『わからない、俺が居なくなってからだいぶ変わったらしいからな』


『そうか…』


そしてナズチが扉に手をあてる


『行くぞ…』


ぎいっ…という音を立て扉が開く


まぶしい太陽の光の中、人影が見えた


『きたか…』


人影が呟く


よく見えないが少年程の背丈だ


やがて太陽が雲に入り人影が姿を現した


『お前、うちの村の…』


姿を現した少年はナズチ達と同じ村の少年勇者、そして…


『兄貴…』


昌也の兄、一水だった


『よう…昌也』


『なにをしてるんだ?こんなとこで』


『兄貴こそ、なにやってんだ?』


素性を知らないケンクや近藤、ユーキにパチは話に付いて行けなかった


『ナズチさん!先に行っていてください、すぐに追い付きます』


『大丈夫か?』


ユーキが心配してきいた


『安心して下さい、ナズチさんには分かると思います…だから大丈夫です』


『よし行くぞ』


ナズチが走り出した


『すぐ行きますからね!』


ナズチは片腕を上げて昌也にエールを送った


『んで、どうするよ兄貴』


『なにがだ?』


一水が答える


『こっちからすればこのまま通してほしいんだけど』


一水はふっと笑い


『俺がそんな事を許すと思うのか?』


『ちっ…馬鹿兄貴が』


『馬鹿はどっちだ』


同時に二人が切りかかった


『死ねぇ!!』


一水が声をあげる


『やっぱり馬鹿か…』


昌也は刀の鎬で一水の剣筋を変え、みねうちで脇腹に痛い一撃を加えた


『がはっ……!?』


『昔から弱すぎんだよ、雑魚兄貴が』



きついわ













ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




◆BACK
小説家になろう