どんよりとした灰色の空が私の傷付いた心を癒やしてくれている気がするんだ。
私の瞳に映るもの全て今はモノクロに見える。
今私が居る場所は冷たくて淋しくて音一つない、モノクロの世界だ。
「恋愛における最終段階って何なんだろう。」
あの灰色の優しい空を見ながら私は一人考えていた。
別れ…?
それとも結婚?
しだいにあの優しかった空が動き出してそして静かに泣き出した。
どこまでも続く広い広い空から冷たくて悲しい涙が一粒、二粒落ちては消え消えては落ちた。
雨に濡れているのか自分の涙が冷たいのか分からなくなるほど私はその場所に立っていた。
何を考えていたとか何一つ覚えていない。
ただすごくすごく長い時間そこに居たことだけは覚えている。
"泣いてるの?悲しいの?"
「悲しくないよ。」
"何で泣いてるの?淋しいの?"
「淋しくないよ。」
そこには何にもなくて誰一人居るはずないのに…
私は声のする場所を探したけれどやっぱり何にもない。
「あなたは誰?どこに居るの?」
"ここに居るよ。"
「どこに居るの?一体誰?」
"私だよ。
私はあなた。あなたは私。"
それからその声、もう一人の私は話始めた。
"恋愛における最終段階は別れじゃないよ。"
「だったら何?私はどうすれば良いの?」
"今という瞬間がずっと続くわけじゃない。"
そのあと"声"はこう言ったの。
"あなたにとっての光りとなるように、私があなたの中で灯るよ。いつの日も。どんな世界の中だって。"
私が居るこの世界はモノクロで色もなく音もない。
そんな世界で光りとなると言ってくれた。
あの声は何だったのか結局分からないままだけれど…
一つだけこの世界が変わった。
たった一筋、太陽の光りが空からさしたんだ。
それは本当にほんの一瞬の出来事だったのだけれど私を照らし、暖かく包んでくれたような気がした。
「…明日は。」
明日はきっと晴れますように。 |